柱サボテンはユニークな形と育てやすさが魅力の植物です。
柱サボテンの詳しい育て方や特徴については別に記事がありますので、ぜひ合わせてご覧ください。
- 柱サボテンの胴切りの方法を知りたい人
- ユニークな形の柱サボテンが欲しい人
Contents
柱サボテンの2つの増やし方
柱サボテンの増やし方については2つ方法があります。
1つは子株を切り取って、新しい鉢に植え付ける「挿し木」です。
挿し木は元株から出た子株の境目を切り取って、切断面を乾かした後に新しい鉢に植え替えます。
挿し木の方法についてはまた別の機会にご紹介します。
胴切りについて
胴切りとはサボテンの茎の途中でズバッと切り取ってしまい、切り取った部分を別の鉢に移し替える方法です。
元気な株であれば切り取った元株の切り口からも新芽が出てきます。
おしゃれな園芸店などでサボテンの切断面から新しい芽が出て、人が手を挙げたような面白い形をしているサボテンを見たことがあると思います。
胴切りのメリット
今回はサボテンを増やす方法としてご紹介していますが、本来は調子を崩したサボテンに対して用いられる手法です。
たとえば、
- 根腐れ
- 徒長
を起こした時などです。
根腐れを起こし調子を崩した株に対して傷んだ部分を取り除き元気にするためや、徒長して細長くなってしまった株の仕立て直しなどに用いられます。
胴切りの適期
胴切りの時期としては、
胴切りの適期は成長期に入る4・5月で、暖かく湿度が低い乾燥した日がおすすめです。
胴切りは何より「乾燥」がポイントです。
胴切りの手順と使うもの
胴切りで使うもの
まずは、使うものをご説明します。
【使うもの】
- 切れ味の良いナイフやカッター
- アルコール消毒ペーパー(ナイフの消毒用)
- 手袋(トゲ防止)
- 切り口保護・発根促進剤(切断面の保護)
- 新聞紙(切り口を包むため)
を用意しましょう。
胴切りの手順
では続いて、ざっと胴切りの手順をお伝えします。
【胴切りの手順】
- 胴切りに使うナイフを消毒する
- サボテンを切り取る
- 切り口を整えて消毒する
- 切り口を30分ほど日に当て、切り口をよく乾燥させる
- カットしたサボテンを新聞紙でつつみ、風通しのよい乾燥させる
- 切り口を下にした状態で、用意した新しい土に植える
です。
画像で見る柱サボテンの胴切りの方法
ただ、木質化している個所や色がくすんで黄色っぽく変色している箇所は弱っている部分ですので、避けましょう。
本来のサボテンは青々とした緑色をしています。
その元気な部分を選ぶと失敗が少ないです。
また、切り口に雑菌が入ると切断面が傷んでしまうので、切る際にナイフやカッターはアルコール除菌ペーパーなどで消毒しておきましょう。
切った後は、切断面を日光に30分程度当てて良く乾燥させます。
切断面を「切り口保護・発根促進剤」で粉衣(ふんい)しておくと安心です。
よく乾燥させるために、日光に当てた後は、新聞紙で切断面を軽く包み、風通しの良い半日陰でしっかりと乾燥させましょう。
乾燥の目安は小さいもので1週間程度、大きいもので半月から1か月程度です。
切り取った側の元株はいつも通り管理すれば問題ありません。
ただ、こちらも切断面をしっかりと乾燥させる必要があります。
乾燥させた後は新しい鉢に植え付けます。
植え付け作業については別に記事がありますので、下記の記事をご覧ください。
胴切りを失敗しないためのコツ
胴切り自体は簡単な作業ですが、よく腐ってしまったなんて失敗談を聞きます。
その原因は「乾燥」が足りないからです。
乾燥が足りない状態で、土に植えてしまうと雑菌が入り腐ってしまいます。
まとめ|胴切りはとっても簡単!どんどんサボテンを増やそう!
今回は、柱サボテンの胴切りの方法をご紹介しました。
- サボテンは挿し木と胴切りで増やすことができる
- 胴切りはサボテンの調子を戻すためにも使われる
- 胴切りの適期成長期入る4月・5月
- 切る前にナイフをしっかりと乾燥させる
- 切断後、切断面を30分ほど日光に当てる
- 切断面を「切り口保護・発根促進剤」で粉衣する
- 風通しの良い半日陰でしっかりと乾燥させる
- 乾燥後新しい鉢に植え付ける