フィカス・アルテシマはゴムの木の中でも特に美しい葉を付け、独特な幹の形が魅力的な植物。
ゴムの木の中でも大きく成長するタイプで、同じ仲間のフィカス・ウンベラータと並び人気の観葉植物です。
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フィカス・アルテシマ
フィカス・アルテシマは、日当たりと水やりを気を付ければ誰でも簡単に育てられる植物です。
成長スピードも速く、太陽に向かってグングン伸びていくので、毎年成長する姿を見るのがとても面白いです。
また、挿し木や取り木で増やす事もとっても簡単!
様々な楽しみ方のあるフィカス・アルテシマはとても魅力的な植物です。
フィカス・アルテシマとは
科名:クワ科
属名:フィカス属
原産地:インド〜東南アジア
数多くあるゴムの木の中でも特に美しい葉を付けるのがアルテシマです。
緑の葉に黄色の斑が入り、コントラストがとても鮮やかで綺麗です。
日の当たる方向に向かって伸びていくので、日の当たる向きを変える事で形を変える事が可能で、自分だけの形を作り上げる事も出来ます!
ゴムの木の仲間には、ハート型の葉をつける”ウンベラータ”や赤黒っぽいシックな印象の”バーガンディ”など様々な種類がありますが、その中でも特に人気のある観葉植物です。
育て方のポイント
フィカス・アルテシマはビギナーでも簡単にとても育てられる植物です。
置き場所
室内の明るい場所を好みます。
耐陰性もあると言われていますが、暗い部屋に置くことはあまりお勧め出来ません。
暗い場所に置くとひょろひょろとした弱々しい株になり、アルテシマの魅力である、美しい葉とがっしりとした幹が失われてしまいます。
出来る限り、カーテン越しの日が当たる明るい場所に置きましょう!
直射日光を当てると、葉焼けを起こします。
夏場には屋外に出し、たっぷりと日を当ててあげてください。
夏場しっかりと日に当てる事で、しっかりとした幹に成長し、美しく張りのある葉を付けます。
夏場に逞しく育てる事が出来れば、寒さが苦手なフィカス・アルテシマでも楽に冬越しが出来るようになります。
特に斑入りのタイプ(アルテシマも同じ仲間)は葉焼けを起こしやすので、日中の数時間のみと時間を決めて外に出すくらいでも良いです。
水やり
春から秋にかけては土の表面が乾いたらたっぷり水を与えてあげてください。
気温が高い時期は水を切らすと調子を崩すので、定期的に土の状態を見るようにしてください。
また、霧吹きで葉をスプレーする事で、葉も生き生きとし、害虫予防にもなります。
冬場は休眠期に入るので、水やりは控え目にします。
土に指を入れ、土の中が乾いていたら水やりのタイミングです。
冬越し温度
最低5℃以上
病害虫対策
アブラムシやカイガラムシが付きやすい植物です。
特に夏場外で育てていると付く場合が高いので、見つけたら早めに駆除してください。
植替えの方法
成長スピードが速く、すぐに根詰まりを起こしてしまいます。
出来れば、一年に一回は植え替えをしましょう。
植え替え時期
根詰まりを起こすと植物の成長に不可欠な水を吸収出来なくなり、葉が弱り、最終的には枯れてしまいます。
鉢の底を覗き、根がはみ出ているようであれば早めに植え替えを行ってください。
用意するもの
・観葉植物用の土
・底石
・一回り大きい鉢
・スコップ
株に対して小さい鉢を使っていると根詰まりを起こします。
この状態が続くと根が傷み、水分を与えても吸収できず、葉が落ち全体的に弱っていきます。
今回例として植え替えるアルテシマは株に対して鉢が小さく、根詰まりを起こしています。
植え替えの手順
・傷んだ根を取り除く
・一回り大きい鉢に植え替える
・弱った枝と葉を剪定する
まず鉢から株を引き抜きます。
底に手を入れて古い土を払い、弱っている根を取り除きます。
その後、植え替え後に新しい土に早く馴染むように根を広げます。
次に観葉植物用の土を用意します。
観葉植物は全般的に水はけが良い用土を好みます。
次にひと回り大きい鉢を用意します。
株に対して鉢が大きすぎると、根が水分を吸収出来なくなるので、大きすぎる鉢は避けます。
続いて土を入れる前に、水はけを良くするために鉢底石を入れます。
底から1/5程度を目安にして入れます。
続いて土を1/3程度入れます。
株が真ん中になるよう配置します。
ゴムの木を切ると、ゴムの原料となる白い液体が出てきます。
直接出て触れるとかぶれてしまう可能性があるので、剪定の際は必ず手袋を着用してください。
また、衣類などにくっつくと厄介なので気を付けて作業してください。
最後にたっぷり水を与えます。
2股の形にするため、下の枝は残してみました。
最後に土の表面を軽く平らにならせば、植替え完了です。
一年後ここまで成長しました。
挿し木の方法
フィカス・アルテシマ含め、ゴムの木の増やし方はとても簡単です。
植え替えと剪定と同じタイミング行えば一石二鳥ですので植え替えの際に行うと効率的に作業が出来ます。
時期は植え替え同様、成長期である5月~8月を目途にしてください。
用意する物
植え替えで用意した物と同じ物を使いましょう。
観葉植物用の培養土
底石
+
小さい鉢
挿し木の手順
まずは枝をカットします。
今年伸びた新芽の部分(赤線の箇所)を13センチ程度切ります。葉は2、3枚残しておきます。
切った枝をバケツなどに水を張った容器に入れ、その水の中で再び3センチ分斜めにスパっと切り落とします。
水の中でカットする事で切り口が傷まず、水を良く吸うようになります。
そのまま一時間程度切り口を水に浸けておいてください。
小さい容器に液肥を入れ、水分同様30分程度栄養を吸わせます。
弱った植物に水やりの際に与えると見違えるほど元気になります!
用意した鉢に土を入れてから、軽く挿し込みます。
切り口が傷まないように、指や割りばし等を使って最初に軽く穴をあけてから差し込みます!
グラグラしないように挿した枝の周りにしっかりと土を被せます。
その後の管理
カーテン越しの日が当たる、明るい場所に置き、表土が乾いたら水分を与えます。
追肥などは必要ありません。
根が定着すれば、一気に成長するので、そのタイミングで再び大きな鉢に植え替えを行います。
まとめ
ゴムの木の仲間は日光に向かってグングンと伸びていきます。伸ばしたい方向に向きを変えれば、好みに合わせて枝を伸ばすことが出来ます。
失敗した場合は剪定してしまってもすぐまた生えてきますので、思い切って切ってしまいましょう。
そして切った枝は”挿し木”を行い無駄なく使用します。
フィカス・アルテシマは成長と共に形を変えたり、株を増やしたりなど色々な楽しみがあるとても魅力的な観葉植物です。
是非一度フィカス・アルテシマにチャレンジしてみてください。