今回は爽やかなグリーンの葉が魅力的なつる性植物、フィロデンドロン・オキシカルジウム ブラジル(philodendron hederaceum var. oxycardium ‘brasil’)をご紹介します。
(以下、オキシカルジウム・ブラジル)
オキシカルジウム・ブラジルは、濃いグリーンと明るいグリーンのコントラストが美しい、オキシカルジウムの斑入りのタイプです。
ハート型の葉の葉を多く連ねる姿が可愛らしく、見た目も爽やかでインテリア性の高い植物です。
乾燥にも強く、耐寒性・耐陰性にも優れ、あまり日が入らない場所でも育てられるので日照条件があまり良くないというご環境でも取り入れられる育てやすい植物です。
今日はそんなオキシカルジウムの魅力や特徴、育て方をご紹介します。
Contents
オキシカルジウム・ブラジルの特徴
科名 | サトイモ科 |
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属名 | フィロデンドロン属 |
原産地 | メキシコ東部/西インド諸島 |
栽培難易度 | 容易 |
生長速度 | 普通 |
オキシカルジウム・ブラジルはオキシカルジウムの斑入りのタイプです。
濃いグリーンと淡いグリーンのコントラストがブラジルの国旗を連想させることから「ブラジル」と呼ばれるようになったようです(聞きました)。
セロームなどと同じフィロデンドロンの仲間で、オキシカルジウムはヒメカズラの名前で流通し、小型のハート形の葉が人気の植物です。
その形から「ハートリーフ・フィロデンドロン」と呼ばれることもあります。
自生地では湿潤な森の中で、ほかの樹木に絡みつくように生育しています。
オキシカルジウムの中では特に爽やかなグリーン色の’ライム’がよく出回っていると思います。
ポトスと同じサトイモ科の仲間で見た目も良く似ていますが、オキシカルジウムはハート形の葉の形とポトスよりも葉が薄く柔らかい印象があります。
育てやすさに関しても、ポトスよりも耐寒性・耐陰性、また乾燥にも強く、丈夫で育てやすいです。
オキシカルジウムと言えば、以前はよくヘゴ仕立てのものが出回っていましたが、最近はあまり見かけなくなったように感じます。
そのかわり、ハンギングプランツとしてよく出回っている印象です。
オキシカルジウム・ブラジルの魅力
個人的にはつる性の垂れ下がる性質を利用してハンギングにするとより魅力が引き立つかなと思います。
耐陰性もあり、あまり光の入らない場所でも飾ることができるので、インテリアアイテムとしても使い勝手が良いです。
また栽培も容易なのも魅力です。
水やりにさえ気を付けてあげれば他には特に何もしなくてもこのようにどんどんと生長して行くので、ボリューミーな株を楽しむことができます。
また、水挿しにしておけば簡単に増やすこともできるので、栽培の楽しみもある植物です。
オキシカルジウム・ブラジルの育て方
オキシカルジウムの自生地は熱帯雨林の1年を通して日射しが強く、気温も高い地域です。
また暑い上に雨も多くてジメジメとした環境です。
そんな自生地をイメージすると管理の方法のヒントがつかめるのではないかと思います。
育て方のポイントを簡単にご説明します。
置き場所
自生地ではジャングルの中で大木の隙間から溢れる木漏れ日を浴びて自生している植物なので、強い日射しが苦手です。
言い換えれば耐陰性があるので、真っ暗という環境でなければ比較的暗い場所でも育てられます。
実際ぼくもあまり日の当たらない場所で管理していますが、問題なく育てられています。
ただ、長期間暗い場所で育てていると間延びしたり、ハリツヤのない貧弱な株になります。
定期的に明るい窓辺に移しレースのカーテン越しの日をあててあげると元気に育ってくれます。
寒さにも比較的強く、5度程度まで耐えます。
基本的に室内で管理することが多いとは思いますが、もし屋外で育てている場合は冬場は暖かい室内に移してあげてください。
水やり
比較的乾燥にも強いですが、湿潤な環境を好むので春から秋にかけては土の表面が乾いたら与えるというサイクルを繰り返します。
11月くらいから徐々に水やりを減らし、冬場は鉢土がしっかりと乾いてから与えると良いと思います。
ただ、経験上室内を暖かく保っていると(10度以上)冬場でもツルを伸ばし生長するので、そんな場合は生長期と同じように水を与えても良いと思います。
また、日々葉水をして湿度を保ってあげると調子良く育ちます。
用土と肥料
土は一般的な観葉植物用の土で問題ありません。
肥料は春に緩効性肥料を与え、大きく育てたい場合はさらに春から秋にかけて薄めた液肥を与えます。
ただ、かなり大きく生長するのであまり大きくしたくないという場合は控えめにしておいたほうが良いです。
増やし方
ツルがよく伸びるので、剪定して落とした茎を挿し木か水挿しすると根を出し増やすことができます。
また、ツルが伸びる前に先端の芽を摘んでしまえば、そこからまた新芽が出てボリュームある株にすることができます。
病害虫
風通しが悪いとカイガラムシが付く場合があります。
また乾燥しているとハダニ発生することもあるので、空気を循環させ、葉水などをして予防します。
まとめ
今回は爽やかなグリーンの葉が美しい、オキシカルジウム・ブラジルをご紹介しました。
丈夫で育てやすく、置き場所も選ばずインテリア性の高い植物ですので、気になる方はぜひ探してみてください。
- ブラジルはオキシカルジウムの斑入りのタイプ
- ハート型の葉の葉を多く連ねる姿が可愛らしく、見た目も爽やかでインテリア性の高い植物
- 和名ではヒメカズラと呼ばれている
- ハート形をした葉から「ハートリーフ・フィロデンドロン」とも呼ばれている
- オキシカルジウムの自生地は熱帯雨林の一年を通して日射しが強く、気温も高い地域
- 比較的耐陰性がある
- 寒さにも強く、5度程度まで耐える
- 湿潤な環境を好むので春から秋にかけては土の表面が乾いたら与える
- 冬場は鉢土がしっかりと乾いてから与える
- 日々葉水をして湿度を保ってあげると調子良く育つ
- 土は一般的な観葉植物用の土で問題ない
- 肥料は春に緩効性肥料を与え、大きく育てたい場合はさらに春から秋にかけて薄めた液肥を与える
- 挿し木か水挿しで簡単に増やすことができる
- カイガラムシやハダニが発生することがある