アエオニウムはカナリア諸島を中心に多くの種類が存在し、園芸種もある多肉植物の仲間です。
種によって見た目は大きく異なりますが、どの種も独特なシルエットで美しい葉が楽しめます。
とてもインパクトある見た目なので、部屋に一つ置いてくだけで部屋が華やかになります。
サンバーストなどの品種は、冬に生育期を迎え、他の観葉植物が元気ない冬場でも楽しむ事が出来ます。
一年を通して楽しめる品種もあります。
Contents
アエオニウム
アエオニウムとは
科名:ベンケイソウ科
属名:アエオニウム属
原産地:マカロネシア、東アフリカ、アラビア半島の一部
カナリア諸島を中心とした乾燥した日差しの強い環境で生育している植物です。園芸種を含めると40以上もの種類が存在します。
冬生育型の植物で、夏場には休眠期に入り、秋から春にかけて大きく成長し美しい葉や花を楽しむ事が出来ます。
ミニ観葉植物としても人気で、多くの園芸店で見つける事が出来ます。
アエオニウムの種類
黒法師
独特なカラーリングと艶のある葉が人気のタイプ。寄せ植えのポイント使いとしても人気です。
夕映え
サンバースト
夏に休眠期を迎え、冬に美しい葉をつけるサンバースト。
小人の祭り
小ぶりでプリプリした葉が可愛い小人の祭り。
レモネード
我が家のサンバースト
自生地での生育環境
カナリア諸島を中心に40種近くの原種が発見されています。
日当たりがよく、乾燥した地域で自生し、小石や砂混じりの荒れた土地でも逞しく生育し、横にほふくしながら増殖していきます。
育て方のポイント
ポイントを押さえれば、初心者でも簡単に育てる事が出来ます♪
置き場所
原産地と同様に日光を好むので、ガラス越しの日光が当たる場所が最も適しています。一方、多湿を嫌うので風通しの良い場所を選んでください。
しっかりと日光に当てる事で、大きく肉厚ある葉に育ち、艶が出て色も美しい株に成長します。
耐陰性もある程度ありますが、光線不足だとヒョロヒョロとした弱々しい株になり間延びし、アエオニウムの美しい葉の色も薄くなってしまいます。
目安としては、
1月から4月はガラス越しの日が当たる場所
6月から10月頃の日差しの強い時期は外に出し、(徐々に慣らしながら)直射日光が当たる場所
11、12月は再び屋内に取り込み、ガラス越しの日が当たる場所
に置くと良いです。
水やり
乾燥に強く、加湿を嫌います。日本の高温多湿な環境は苦手なので、夏場は特に水やりに気を付けます。
6月から9月頃の夏場は水やりを控え、表土が乾いてから霧吹きを使い葉を湿らすか、表土に水を軽く垂らし湿らす程度で十分です。
生育期である秋から春にかけては、表土が乾いたタイミングでたっぷりと水を与えましょう。
肥料
多肥を嫌うので基本的に肥料は必要ありません。
ただ弱ってしまった場合や大きく成長させたい時は春先(4月頃)に緩効性肥料を与えて下さい。
植え替え時期
通常の観葉植物とは異なり、秋から春が生育期になるのでそのタイミングで行ってください。春だと夏場に弱ってしまう可能性があるので、お勧めは秋です。
冬越し温度
最低5℃以上
冬生育型の植物ですが、日本の極端な寒さには耐えられず弱ってしまいます。
冬場は暖かい室内に取り込み、5℃以上はキープしてください。
病害虫対策
新芽や葉の付け根にアブラムシやカイガラムシが付く場合あります。
風通しの良い場所に起き、発生を予防します。
栽培下での成長の様子
落ちた葉や茎から新芽がどんどんと再生し、新しい株が増え全体的にボリュームが出てきます。
基本的に夏場は放置気味で良いので、そこまで手間のかからない植物です。
仕立て直しと増やし方
間延びしてしまった株や、下葉が落ちた場合は切り戻しをする事で仕立て直しが出来ます。枝分かれした部分の2〜3センチ上から切り戻すか、表土から10㎝弱を残し切る事で、切り口の下から新芽が出てきます。
増やす場合は、剪定した茎を使って挿し木をする事で簡単に増やす事が出来ます。
元気な茎を好みの長さで切り、下葉を2〜3節分の落とし、日の当たる場所で乾燥気味に放置し、根が出るのを待ちます。
根が出てきたら、用土に挿し、半日陰に起き一週間に一度のペースで水やりをします。
約1ヶ月程度で根付きます。
まとめ
今回は独特なシルエットと美しい葉を楽しめる【アエオニウム】をご紹介しました。
・アエオニウムは40以上もの種類がある。
・家の中ではガラス越しの日光が当たる場所が適している。高温多湿を嫌い、乾燥を好むので水やりに注意する。
・成長や状態に合わせて緩効性肥料を春に与える。
・植え替えは秋から春の生育期に行う。
・冬場は最低5℃以上をキープする。
・害虫予防で風通しの良い場所に置き、適度に霧吹きを行う。
・伸びすぎた茎は剪定し、仕立て直しする。
・挿し木で簡単に増やす事が出来る。