エスキナンサスはツイスターやマルモラタスなどボリューミーで存在感のある品種が多いのが特徴です。
そんなエスキナンサスの中でヤフロレピスは一線を画す存在です。
繊細で細長い葉を垂れ下げる姿がとても上品で、他のエスキナンサスとはまた違う魅力があります。
シンプルで美しい姿は飾る部屋を選ばず、多くの人におすすめできる品種です。
- 育てやすい植物をお探しの方
- ハンギンググリーンをお探しの方
- インテリア性の高い植物をお探しの方
Contents
エスキナンサス・ヤフロレピスとは
- 科名:イワタバコ科
- 属名:エスキナンサス属
- 原産地:インド・マレーシアなどの東南アジア
ヤフロレピスは東南アジアを中心とした熱帯雨林で、樹木や岩肌にツルを伸ばし張り付いて自生している着生植物です。
常緑のツル性植物なので、ハンギングにおすすめです。
爽やかなグリーンの繊細な葉を付けるのが特徴で、成長と共に淡いグリーンから濃いグリーンへと葉の色を濃くしていきます。
開花期にはエスキナンサス特有の赤い花を付け、シーズンを通して変化を楽しめる一株です。
エスキナンサスの育て方のポイント
多肉質な葉を付け、自ら水分を蓄えることができる植物です。
乾燥に強く手間もかからないので、ビギナーの方でも簡単に育てることができます。
置き場所
自生地では、ジャングルの木漏れ日を浴びて過ごしています。
直射日光には弱く、強い日差しを浴びると葉焼けを起こしてしまいます。
室内の置き場所としては、カーテン越しの日が当たる場所か、半日陰の場所が適しています。
また、エキナンサスは高温多湿な環境を好む植物なので、低温になる環境は避けます。
そして多湿を好むので加湿器などがある部屋に置いておくと元気に育ちます。
多湿を好みますが、空気中の湿度を好む植物で、土が湿っている状態は苦手です。
水やり
土は湿っている状態は嫌うので、多くの水やりは必要ありません。
生育期である春から夏(4月~9月)にかけては、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。
冬場は、乾燥気味にして土の表面が乾いてから更に一週間程度空けてから、与えるようにします。
部屋が乾燥した状態が続いていると、葉の調子が悪くなり葉が落ちてしまう事があるので、乾燥が続く冬場などは状態を観察し、霧吹きを使って葉や茎に葉水をします。
エアコンの風が当たると、すぐに乾燥してしまうので直接当たらないように風向きを調整しましょう。
肥料
生育期である、春から秋(4月から10月を目途)にかけて2ヶ月に1度のペースで緩効性肥料を与えます。
液体の速効性肥料を与える場合は、1週間から10日ほどのペースで与えます。
用土
排水性の高い土を使います。
ご自身でブレンドする場合、
- 赤玉土:5
- 腐葉土:4
- 川砂:1
の割合で混ぜます。
ハンギングにする場合は土を軽くするために、
- 赤玉土:5
- 酸度調整済みピートモス:3
- パーライト:1
- バーミキュライト:1
がおすすめです。
植え替え時期
すぐに根詰まりを起こす植物ではないので、2~3年に程のペースで植え替えを実施します。
時期は暖かくなり生育期に入る、5月から9月の間に行います。
冬越し温度
最低10℃以上
5℃までは耐えられますが、寒い状態が続くと調子を崩し、葉を落としてしまいます。
冬越しに失敗しない為には出来る限り10℃以上キープできる暖かい部屋に置きましょう。
病害虫対策
アブラムシが発生する場合があります。
病害虫は高温多湿な状態が続くと、発生しやすくなります。
定期的に風通しの良い場所に置き、予防しましょう。
発生してしまった場合は、殺虫剤を使用します。
日頃の管理(切り戻し)
エスキナンサスは成長が早く、放っておくと形が乱れてきます。
伸びすぎて形が悪くなってしまった株は仕立て直しを兼ねて、切り戻しを行います。
伸びている・弱っている茎を根元から切ってしまう事で、新たな芽が出てくるようになり、またボリュームのあるエスキナンサスらしい形に戻ります。
増やし方(挿し木)
エスキナンサスを増やす場合は、挿し木がおすすめです。
落とした茎を2~3節程度の長さに分け、根元を湿らせた水ゴケで包みます。
そして水が切れないように半日陰で管理すると、1か月程度で発根します。
まとめ
エスキナンサスの中でも特に上品な品種の「エスキナンサス・ヤフロレピス」をご紹介しました。
鑑賞価値がとても高いので、ぜひハンギングプランツとしてひとつ取り入れてみてください。
- 上品なエスキナンサス
- ハンギングにおすすめの植物
- 常緑のつる性植物
- 開花期には美しい赤い花をつける
- 高温多湿な環境を好む
- 強い日差しが苦手
- 定期的に切り戻しが必要
- 挿し木で増やす事が出来る