今回は多肉植物の水耕栽培の始め方をご紹介します。
多肉植物は過湿が苦手…乾燥した環境で土で栽培するのが当たり前と多くの方が思われていると思います。
実は、根を水に浸けるだけであれば、多肉植物、そしてサボテンも水耕栽培で育てることが可能です。
水耕栽培はとても涼しげで暑い季節にぴったりの栽培方法です。
そしてなんといっても、素敵な容器をセレクトすれば鉢植えとはまた違うおしゃれなインテリアグリーンとして楽しめます。
作り方はとても簡単。
切り花感覚で作ることができます。
また、作った後の管理は基本的に水を入れ替えるだけで特に手間もかからず、手入れもとても楽です。
今日はそんな魅力の多い多肉植物の水耕栽培の始め方をご紹介します。
多肉植物の水耕栽培で用意するもの
- お好みの多肉植物
- ガラス容器
- 消毒したハサミ
この3つを揃えるだけで、簡単に水耕栽培を始められます。
それぞれ道具を見ていきましょう。
お好みの多肉植物
基本的にどんな多肉植物でも問題ありません。
ただ、まずは丈夫で手軽に手に入る
- エケベリア
- ハオルチア
などがおすすめです。
またカランコエも水耕栽培で育てやすい植物です。
ガラス容器
水耕栽培の楽しみはなんといっても容器選びです。
素敵な容器に入れればインテリア性の高いアイテムに早変わりしますので、
ぜひ容器はこだわっていただきたいなと思います。
ビーカーや試験管などを使って実験室風にしても面白いと思いますし、
アンティーク調の香水の瓶、ジャー、またグラスなどを使っても可愛いです。
また、水耕栽培専用の容器も売っているので、どれを使うか迷う…という方はまずは専用の容器から始めると良いと思います。
工夫次第でどんなものにも飾れますが、いずれにしても植物の状態や生長の様子をみてとれる透明なガラス製のものがおすすめです。
ハサミ
今生えている根を切るために使います。
切れ味よく、消毒したものを使いましょう。
作業手順
- 多肉植物を鉢から抜く
- 土を払い、水で根を洗う
- 全て根を切る
- 2〜3日風通しの良い明るい日陰で乾燥させる
- 用意した容器に根本が浸かる程度に水を入れて挿す
- 水耕栽培に適した根が生えてくるまで数週間待つ
まず多肉植物を鉢から抜きます。
土を払い、水でしっかり根を洗います。
そして根を全て切り落とします。
根を切り落とす理由は、土の中で育つ根と水の中で育つ根は根本的に質が違うからです。
一度全て根を落とし、水耕栽培に適した根を生やすために行います。
そして2〜3日風通しの良い明るい日陰で切断面を乾燥させます。
カランコエのような茎があるものは挿し木感覚でスパッと茎の途中で切り、同様に2〜3日乾燥させます。
乾燥させた後、用意した容器に根本が浸かる程度に水を入れて後は挿すだけです。
数週間で水耕栽培に適した根が生えてきます。
水差し後の管理
水に挿したら、室内の風通しよく、明るい場所で管理します。
直射日光に当たると水温が急激に上がり、株が弱るので注意してください。
また逆に冬場窓の近くに置いておくと、冷気で水温が下がるのでこちらも注意が必要です。
水換えは週に1度くらいのペースで行います。
あとは、特にやることはないので、管理はとても楽だと思います。
それよりもこまめな水換えの方が大事だと考えています。
状況に応じて薄めた液肥を与えてください。
まとめ
- 多肉植物はエケベリア、ハオルチア、カランコエなどがおすすめ
- 容器はガラスがおすすめだが、アイデアと工夫次第でなんでもOK
- 土の中の根と水の中の根は機能が違うので切り落とし、水中に適した根を発根させる
- 発根させるには乾燥が大事
- 水換えは週に1度くらいのペースで行う
- 直射日光を避け、レースのカーテン越し程度の日が当たる場所で管理する
- 冬場の冷気にも気を付ける
水耕栽培はどんな植物でもできるわけではありませんが、多肉植物やサボテンのようにこんな植物でも水で育てることができたんだ!という発見があり、とても面白いです。
もちろん失敗してしてしまうこともありますが、やってみないと分からないということが水耕栽培の魅力かなとも思います。
また、水耕栽培は何が正解ということもないので、ぜひご自身でも色々チャレンジしていただき、新しい発見を見つけてください♪
今回ご紹介した多肉植物以外にも水耕栽培で楽しむことができる植物は多くあります。
その一例を他の記事でまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください。