今回は春から秋まで楽しめるガーデニングの定番の花”ペチュニア”をご紹介します。
多花性で暑さに強く、レッド・ピンク・イエロー・パープル・ブルー・オレンジ・ホワイトなどの色とりどりな花を長期間に渡り次々と咲かせてくれる日本のガーデニングに欠かせな花です。
ポイントさえ押さえれば栽培難易度はそこまで高くなく、ガーデニングビギナーでも楽しめるおすすめの花です。
Contents
ペチュニア
ペチュニアといえば以前までは”雨に弱い”というイメージが強く、花壇や地植えには向かないとされていました。
しかし最近では品種改良が進み、雨への耐久性がある強い品種が生まれ、より様々なシーンで楽しめるようになりました。
基本的には一年草の仲間なので冬には枯れてしまいますが、”サフィニア”や”リリカシャワー”など3度以上の気候であれば越冬可能な品種も出てきました。
ペチュニアとは
・科名:ナス科
・属名:ツクバネアサガオ属(ペチュニア属)
・原産地:南米
・開花期:4月〜10月
ペチュニアは別名”ツクバネアサガオ”と呼ばれる、南米原産の一年草・多年草(品種によって異なる)です。
日本の強い日差しや暑さに強いので、夏場でも次々と色鮮やかな花を咲かせてくれます。
開花期は4月から10月と非常に長い間咲き続け、長期間に渡り楽しむ事が出来ます。
ペチュニアの育て方
種まき
ペチュニアは発芽温度が25℃と高いので、種まきは4・5月の暖かくなってから行います。
種植えの際は、ピートバンの使用がおすすめです。
ピートバンは”ピートモス”を使った種まき用土のひとつです。
ピートバンの上に種をまき、明るい室内で育てます。
日に当たらないと発芽しないので、覆土は必要ありません。
植え付け
春先になると、苗が出回ります。
植え付けの際は、20~25㎝ほど間隔を空けて植え付けます。
品種改良で雨に強い品種も増えてきましたが、やはり大輪系や八重咲き系の品種は雨に弱いので、移動できるプランターや鉢への植え付けがおすすめです。
花がら摘み
大量の水が苦手なペチュニアは、加湿状態を嫌います。
多くの花を咲かせ、花を落としていきます。
落ちた花を放置しておくと株の中が過湿気味になるので、弱った花や落ちた花は早めに取り除いてください。
切り戻し
日本の多湿な環境を嫌うので、梅雨前に伸びた枝を切り落とし、風通しを良くします。
また、切り戻しを行うことで、より大きな株へ成長します。
肥料
元肥には緩効性肥料を与えて下さい。
肥料が不足すると花つきが悪くなるので、開花期には1週間に1度ほどのペースで薄めた液肥を与えると元気な株に育ちます。
水やり
生育期と開花期には土の表面が乾いたら水を与えてください。
過湿を嫌うので、あまり気にせず気が付いた時に与えるくらいで問題ありません。
真夏の強い日差しが当たる際は、多めに与えて下さい。
置き場所
地植えの際は水はけの良い場所を選んでください。
また、風通しを良くするために周りに障害となるものがない場所、強い日差しがあたる場所が良いでしょう。
増やし方
切り戻しの際などに切り落とした枝を”挿し芽”で増やすことが出来ます。
5㎝ほどの長さを取り、下葉を落とします。
挿し芽用の土に挿し発根させたのち、苗をポットに移します。
ポットは室内で越冬させ、春先に植え付けると再び花を咲かせます。
苗植えの方法
・ペチュニアの苗
・草花用の培養土
・肥料
苗植えの方法
まず苗植え用の、ペチュニアを用意します。
ペチュニアは比較的安く手に入れる事が出来るので、カラーバリエーション豊富に揃え、大型のコンテナなどに植え付けても色鮮やかで美しいです。
今回はプランターに植え付けます。
一般的な草花用の培養土を入れます。
多湿な環境が苦手なペチュニアには排水性が高いタイプがおすすめです。
まずは1/3程度土を入れて、薄く敷きます。
株の根元に元肥(緩効性肥料)を混ぜておきます。
肥料の成分は窒素・カリ・リンのバランスの良いものを選びましょう!
苗を取り出し、苗の底の土を取り除き、根が定着しやすいように根を広げます。
株と株の間隔は20~25センチ程度空けてください。
植え付け後たっぷりと水を根元に与えてください。
最後に”花がら摘み”を忘れずに行います。
これで植え付けは完成です。
その後は日当たりが良く、風通しの良い場所で管理してください。
また、肥料が切れると花付きが悪くなるので、液体肥料を1週間~10日間に1度与えましょう。
まとめ
・過湿にならないように気を付ける
・水はけ、日当たり、風通しの良い場所を選ぶ
・花がら摘み、切り戻しを小まめに行う
・大輪系・八重咲き系は雨に弱いので、地植えを避ける