今回は太陽光には一切当てずにLEDだけでボール状に仕立てられるかの検証の途中経過をご紹介いたします。
姫厳竜とホリダを使って検証を始め、開始から約半年が経ちましたのでその結果を今日お見せしたいと思います。
ELBAZ FARMではLED管理を続け、その経験をもとにLEDだけでもとりあえず問題なく育てられるということをご紹介してきました。
ただぼく自身も少し気になっていたのですが、LED管理でさらに一歩踏み込み、詰まったフォルムが美しいボール状に仕立てられるのかなあと思っていました。
ボール状に仕立てるための一般的なやり方としては、強い光、控え目な水、土と肥料少なめにする必要(+風)があるかと思います。
いくら優れたLEDが多く誕生したといっても、太陽光ではないので同じ分だけ光を供給することは難しいと思います。
加えてぼくの環境下では光をかなり弱くしているので、緩やかに成長させることは出来ても、仕立てるのは難しいかなと思っていました。
とはいえ実際にやってみないと分からないということ始めたのこの検証です。
光をガンガン強くするというのは室内管理においてぼくはあまり好きなやり方ではないので、この光の強さは変えずに水と土、肥料を調整して半年でどの程度絞れたのかがご紹介して行きます。
この動画がLEDだけで本当に育てられるのかと思っている方の何かの参考になると嬉しいです。
この記事の内容は動画でもご紹介しています。
検証環境と方法について
では検証環境と方法についてまずお話しします。
先ほどもお伝えしたようにぼくは強い光をガンガン当てるというのは室内管理においてあまり好きなやり方ではないので、他の株と同じ場所に置き、同じ明るさにして、特別明るさを変えるようなことはせずに管理してきました。
分かりやすく明るさを照度で表すと、姫厳竜は3万lx程度ホリダは少し強く5万lx程度になります。
大体ぼくの環境下では小さめの株(3〜4号鉢)程度の株は3万lx程度、大株(5号以上)の株に関しては5万lx程度で管理しています。
小さめの株は一灯で複数当てているので少し明るさが落ちています。
大きめの株は一灯につき一株で管理しているので少し明るさが高いです。
ライトは姫厳竜がTSUKUYOMIで、ホリダ がHeriosになります。
水やりに関しては、状態を見て月に2回程度です。
与える際は上から株ごとたっぷりと与えています。
土は鉢底石を通常よりも多めにして培養土の量を気持ちですが少なめにしています。
肥料は植え替えの際にマグァンプを(少量)混ぜるだけで、それ以外液肥などは与えていません。
風は他の株と同様にそよ風程度の風が当たるようになっています。
ではこのような(弱小)環境でどれくらい絞れたのか見ていきたいと思います。
BEFORE/AFTER(半年前と写真で比べてみる)
まずはそれぞれの入荷時の株姿です。

そこから1ヶ月ほどベアルートのまま寝かせ、植え付けた時の様子がこちらの写真です。
この時点ではまだ元気な普通の株という状態です。
ここからLED管理をスタートし、2ヶ月経過した姿がこちらです。

ホリダ 単体の写真が見当たらずすみません…。
いくつか写っている写真をピックアップしてみました。
以前と比べると少しシュッとしてきた感じお分かりいただけるかなと思います。
続いて姫厳竜です。
こちらも若干まとまりが出てきた感じがします。
そしてそこからさらに2ヶ月が経ち、現在の状態がこちらになります。
いかがでしょうか?かなり半年前の入荷時に比べるとまとまった姿になってきたのではないでしょうか?
結構水を絞っているので葉にシワは入っていますが、健康状態は良好です。
では続いて姫厳竜を見ていきたいと思います。
こちらもかなり詰まった姿になってきているのではないでしょうか?。
入荷当初の肉厚でムチムチとした葉の状態と比べると姫厳竜も結構やせてきていますが、株に何か問題などは起きていません。
どちらも入荷から1ヶ月程度はベアルートままで放置していたので、実質のLED期間は4ヶ月といったところですが、比較的まとまった姿になったのではないでしょうか?
まとめ
今回は太陽光には一切当てずにLEDだけでボール状に仕立てられるかの検証の途中経過をご紹介しました。
とりあえずLEDだけでもある程度仕立てられるということが分かりました。
引き続きこの2つの株は検証を続けて行こうと思いますので、また記事や動画にしてご紹介できればと思います。
より詳しい内容など知りたいという方はぜひお気軽にお問い合わせください。