本記事では半年間屋外でたっぷりと太陽光を浴びて育ってきた株とLEDを使い室内の安定した環境で育ててきたブラックアンドブルーを比べていきます。
それぞれがどのように成長したのかを見比べていただき、屋外・室内どちらで管理しようかと考えている方の何かの参考になると嬉しいです。
また個人的感覚になりますが、ぼくが感じたそれぞれの特徴もお伝えしていきますので最後までお付き合いいただけますと幸いです。
この記事の内容は動画でもご紹介しています。
それぞれの栽培環境について
まずはそれぞれの栽培環境についてご説明いたします。
前提として今回比較する2株は同じ台湾のナーセリーのところから購入し、同時期に入ってきた株になります。
※同じ親かまでは分かりません。
今年の2月に入荷し、3月頃から検証を始めましたので半年程度それぞれ別の環境にいたことになります。
それぞれの入荷時はこんな感じでした。
サイズはどちらも横が15センチ程度の株で、写真をみていただければお分かりいただけると思いますが形に多少の違いはあれど大きな違いはありませんでした。
この2株を同じ鉢に植え替え、用土も同じものを使用しました。
※室内管理株は途中で陶器鉢に植え替えました。
ではそれぞれのどのような環境で育ったのかをご説明します。
屋外管理株の環境
まず屋外管理の株ですが、屋外管理の株は屋外のほぼ直射に近い光があたる環境で育ててきました。
屋根はある場所なので、雨に直接当たることはなく台風の時以外はずっと外にいました。
時期にもよりますが、土が乾いたら株の上からジャバジャバかけて与えていたので、たくさんの日光浴び、また水を飲んで育ってきたと思います。
特に今年の夏場はかなり暑かったので、2日1回などのハイペースで水は与えていました。
そのおかげで大きく成長し、横幅15センチ程度だったのが今では20センチちょっとまで大きくなっています。
葉数も増えボリュームも増しています。
室内管理株の環境
室内管理株はHasu38 spec9という植物育成用のLEDを使って管理してきました。
明るさは照度で言うと5万ルクス程度です。
室温は大体25度程度をキープし、比較的柔らかな光を当て続けてのんびりと管理していました。
そのため水やりも控えめになり、前回いつ与えたかも忘れてしまうくらいのペースでした。
サイズはボール状になってきているということもありますが、入荷時と比べても3センチ程度しかアップしておらず現在18センチ程度です。
葉数も1、2枚程度(多分)とあまり増えておらず全体的なボリューム感も見た感じではあまり変化はありません。
それぞれの特徴
ではそそれぞれそのような環境にいたこの2株がどのように成長したのかを比べていきたいと思います。
まずは成長スピードですが、室内管理の株はあまり強い光を当てずに水やりも控えめだったのでさきほどもお話ししたように大した変化はありませんでした。
一方屋外の株は半年程度しか経っていませんが、分かりやすく大きく成長しワイルドな株に成長しました。
見た目はそれぞれの好みになりますが、いわゆるボール状でコンパクトな形になったのは室内管理の株です。
屋外管理の株は葉は開き気味ですが健康的でアガベらしいワイルドな株です。
ぼくはどちらの成長の仕方も好きですが、上品な感じのするブラックアンドブルーに関して言えば室内で育てたボール状のタイプの方が好きです。
当然室内の方が、光も風も温度もある程度自分で管理できるので作り込みやすさで言えば室内管理の方が楽です。
屋外管理は植物にとってベストな光である太陽光を浴びて元気に育つものの、やはり自然の影響を受けやすく自分の思うがままに育てると言うのはちょっと難しいです。
育て方もそれぞれ好みがあると思うので、仕立てたいなら室内の方が楽、健康的に大きく育てたいなら屋外というようにご自身がごのように育てたい株なのかをイメージして選択できると良いですね。
ちなみに室内管理の場合でも、もっと強い光を当てて水やりの回数を増やせば大きく育てることは可能です。
とはいえ、あくまで光も風も人工的なものなので屋外と同様に健康的に育つかと聞かれるとぼくは素直にハイとは言えないと思っています。
そのように無理に屋外環境に近づけようとはせずに、室内管理の場合は光も風も水も全てのバランスを下げて管理した方が無難だとぼくは考えています。
まとめ
今回は簡単ですが、屋外と室内でLED管理しているブラックアンドブルーの成長の様子をご紹介しました。
どちらが良いか悪いではなく、さきほどもお伝えしたようにご自身がどのような株に育てたいかで管理方法を変えるとよりアガベの栽培が楽しくなるのではと思います。
ぼくも引き続き検証を続けて今後この2株がどのような変化が出てくるのかを見ていきたいと思います。
それもまたいつか動画でご紹介させていただきます。
屋外・室内に分けて管理している株はこのブラックアンドブルー以外にもいくつかありますので、それもまたご紹介いたします。
では今回はこれで以上になります。