セージの中でもスッキリした香りと、ほのかな苦みが特徴の”コモンセージ”について特徴や育て方をご紹介します。
コモンセージは肉料理や乳製品を使った料理にとても相性の良いハーブです。
コモンセージはその中でも生育が旺盛で育てやすく、ハーブとして使い勝手も良いガーデニングビギナーにおすすめハーブです。
多年草なので、上手く育てられれば3シーズンは楽しめます。
Contents
コモンセージとは
セージの仲間にはコモンセージの他に、浄化作用のある”ホワイトセージ”や黄色の斑が美しい”ゴールデンセージ”、紫がかった新葉の色が特徴的な”パープルセージ”、柑橘系の香りが爽やかな”グレープフルーツセージ”などがあります。
コモンセージとは
・科名:シソ科
・属名:サルビア属
・原産地:地中海沿岸地域・北アフリカ
・収穫期3月〜11月
学名は『salvia officinalis』と言い、salviaは【健全】、officinalisは【薬用】を意味します。古代ローマ時代では薬草や神聖な儀式に用いられていました。
原産地は地中海沿岸や北アフリカであり、カラッとした温暖な気候を好みます。
一方で耐寒性もあり、東北・北海道以外であればそのまま越冬できます。
雪が積もる地域では、軒下など雪が積もらない場所に逃がすか、室内に取り込みましょう。
ただ寒さや雪の影響で枯れてしまった場合でも、根が土中で根付いていれば春先の暖かい時期になると再び新芽が出てきます。
コモンセージの育て方
置き場所
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・日当たり
・風通し
・水はけ
真夏の日差しに当て過ぎると葉がかたくなってしまうので、夏場は半日陰に置きます。
また風通しが悪いとアブラムシなどの害虫が付きやすいので注意が必要です。
地植えの場合は乾燥を好むので水はけの良い場所に植え付けて下さい。
プランターなどで栽培する場合は、排水性が高い培養土を選びましょう!
植え付け
鉢植えの場合は過湿を嫌うので、排水性の高い赤玉・バーミキュライト・腐葉土を混ぜた土を使用します。
地植えの場合は、日本の酸性の土壌が苦手なので苦土石灰で調整し”中性~アルカリ性”の土にします。
成長していくと大きく広がり生い茂るので、プランターなどに植え付ける場合は密集させず離して植え付けます。
その際に大きな株に育てる為、摘心を1~2回行います。
摘心は、草花や野菜の茎の先端をカットし、脇芽の成長を促す作業です。ピンチや芯止めと呼ばれる事もあります。
肥料
元肥には緩効性肥料を与えて下さい。
追肥は成長に応じて液肥を与えます。
水やり
多湿を嫌うので春から夏の生育期には土の表面が乾いたら水を与えてください。
梅雨期には加湿を防ぐために水やりは控えます。
増やし方
種まきでも出来ますが、挿し木や株分けの方が容易に増やす事ができます。
苗植えの方法
・コモンセージの苗
・ハーブ用の培養土
・鉢
苗植えの手順
分量は1/5程度です。
ポットから取り出し、底の土を取り払い新しい土に直ぐに馴染むように根を広げます。
株に付いている古い土と新しい土の間に隙間が出来ないように新しい土を満遍なく周りに入れます。
土を入れ終わったら、水をたっぷりと与えます。
購入したばかりの苗は新しい芽を落とす”摘心”を行います。
摘心を行う事により、更に大きな株に育つようになります。
カットする箇所のすぐ下の付け根の部分から脇芽が出てくるので、その真上で切り落とします。
スッキリした香りは肉料理にとても合います。
ピクルスやマリネ、ビネガーなどに合わせてもgoodです。
摘心後、植え付けは完了です。