観葉植物の中には、神秘的な模様を持つアート作品のような植物も存在します。
その代表格が今回ご紹介する”カラテア”です。
インパクトある矢羽根模様の美しい葉が魅力の植物で、インテリアに取り入れるとまるでアート作品を1つ購入したかのような気分を味わえます。
- アートのようなカラーリーフをお探しの方
- エキゾチックな雰囲気を楽しみたい方
- お洒落な多年草をお探しの方
Contents
カラテア
カラテアは種類も様々でそれぞれが独特で美しい柄をしています。
カラテアとは
- 科名:クズウコン科
- 属名:カラテア属
- 原産地:南米
- 形態:多年草
カラテアは熱帯アメリカに自生する植物で、300もの品種が存在する植物です。
他の観葉植物では見ることが出来ない、ポップなアートのような葉が人気の観葉植物で、中には美しい花を咲かせる品種も存在します。
睡眠運動の性質を持ち、夜間には葉を閉じ、ギュッと葉を寄せ合う姿も見る事が出来ます。
カラテアの種類
カラテア・ゼブリナ
濃いグリーンと薄いグリーンのゼブラ柄のコントラスト美しい”ゼブリナ”。
カラテアの中では大型種で、自生地では1mを超えるものも存在します。
開花期には紫の小振りな花を咲かせます。
カラテア・ランキフォリア
表裏で異なる色をしており、グリーンとパープルのコントラストがとても美しく、カラテアの中でも特に人気の品種。
直立性で、ゼブリナ同様に大きいものでは1mにもなる大型種。
カラテア・”ロゼオピクタ” ロージー
特にアート感が強い人気の品種です。
カラテアの中では流通量は少なめ。
同じロゼオピクタの”ドッティー”という品種も美しく、人気です。
カラテア・トリオスター
どの角度から見ても楽しむ事が出来ます。
スタイリッシュでモードなインテリアによく映えます。
カラテア・マコヤナ
薄いグリーンの葉に濃いグリーンのスポット状の柄が入った葉はアートそのものです。
光に透かして見るとなんとも言えない繊細で美しい姿を楽しめます。
また、初夏には1ヶ月近く白い小花を咲かせるなど、非常に多くの魅力を持つカラテアです。
カラテアの育て方
置き場所
自生地では、高温多湿な環境で大きな樹木から溢れる日を浴びて過ごしています。
耐陰性がある分、直射日光には非常に弱く、強い日差しを浴びると弱ってしまいます。
室内の置き場所としては一年を通して、カーテン越しの日が当たる場所か、明るい日陰が適しています。
屋外で育てる場合は、自生地での環境を再現し、樹木などの木陰で木漏れ日が当たるような環境を再現してあげてください。
多湿を好みますが、空気中の水分を好む植物です。土が湿っている状態が続くと根腐れを起こします。
水やり
葉が乾燥しないように、小まめに霧吹きで葉水する事が大事です!
一方、土が湿った状態が続くと根腐れを起こすので、水やりは基本的に土の表面が乾いてから与えます。
生育期である春から夏(4月~9月)にかけては、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。
冬場は、乾燥気味にして土の表面が乾いてから更に一週間程度空けてから、与えるようにします。
エアコンの風が当たると、すぐに乾燥してしまうので直接当たらないように風向きを調整しましょう。
肥料
生育期である、春から秋(4月から10月を目途)には液体肥料を状態を見て、ひと月に2〜3回与えます。
緩効性肥料を与える場合は、2ヶ月に1度のペースでを与えます。
用土
排水性と通気性に優れた土が適しています。
市販の観葉植物用の培養土だと排水性が弱いので、腐葉土や川砂を少し混ぜるとカラテアにより適した土になります。
ご自身でブレンドする場合は、
赤玉土小粒:腐葉土を7:3の割合で混ぜる
植え替え時期
カラテアが最も生育盛んな春から夏(5月〜7月)に行います。
冬越し温度
最低12℃以上
カラテアの栽培に失敗する理由の多くが、寒さ対策を怠ってしまう事です。
気温が下がってきたら、必ず暖かい室内に取り込み、更にダンボールで回りを仕切るなどして、寒さ対策は徹底的に行ってください。
病害虫対策
1年を通してカイガラムシ・アブラムシが発生する場合があります。
また、多湿を好む一方多湿な環境が続くと、カビを発生させる原因に繋がってしまいます。
春から秋にかけて黒斑病や斑点病する事があるので、過度な水やりは控えます。
日頃の管理(下葉切り)
痛んだ葉や黄色く変色してしまった葉は、早目に切り取ります。
増やし方(株分け)
カラテアを増やす場合は、基本的に株分けがおすすめです。
高芽の出る品種は挿し芽でも増やす事が可能です。
株分けの場合は、葉が5枚以上になるように子株を剪定バサミで切り取り、新しい用土に植え替えます。
挿し芽の場合は、切り取った株元を水ゴケで巻き、そのまま鉢に入れ発根を待ちます。
まとめ
1つ置くだけで、部屋にアクセントを加えてくれるとてもおすすめな観葉植物です。
一方、栽培難易度は少々高めなので、状態をよく観察して手入れをする事が重要です。
- アートな葉を楽しめる植物
- 1年を通して美しい葉を楽しめる多年草
- 300もの品種がある
- 高温多湿な環境を好む
- 直射日光が苦手
- 霧吹きで小まめに葉水する
- 冬越しの際、温度に低温に注意する
- 株分け、挿し芽(高芽の品種)で増やす事が出来る