水耕栽培は見ているだけで涼しげで夏の暑い季節にぴったりの栽培方法です。
単に「水栽培」と呼ぶこともあります。
水耕栽培を大きく分けると、
- 水だけで育てるやり方
- ハイドロボールを使ったハイドロカルチャー
があります。
今回は前者の水だけで育てる水耕栽培にフォーカスして解説します。
水耕栽培は基本的には、好みの観葉植物を切り花感覚で水に挿すだけで作ることができます。
容器も自由に選ぶことができるので、お洒落なガラス瓶などに入れればインテリアアイテムとしても楽しむことができます。
また、透明な容器で栽培すれば根の生長様子を観察することができるので、実験感覚で楽しめるのも水耕栽培の魅力のひとつです。
- 家にいる時間が短く水やりをする時間がない方
- 標本やオブジェのようにインテリア性の高い飾り方をしたい方
- 植物の生長様子を楽しみたい方
- 土独特の匂いや虫の発生が気になる方
水耕栽培は魅力が多い育て方ですが、どの植物でもできるわけではありません。
「やってみないと分からない…」
ということも多いので、今回は実際にELBAZ FARMで問題なく育てられている植物の中から、おすすめの観葉植物を厳選してご紹介していきます。
今回ご紹介する植物
- シンゴニウム
- オリヅルラン
- ポトス
- サボテン
- ハオルチア
- カランコエ
- アロマティカス
- アイビー
シンゴニウム
科名 | サトイモ科 |
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属名 | シンゴニウム属 |
原産地 | 熱帯アメリカ |
シンゴニウムの種類は豊富で、マーブル模様のタイプや・赤系・グリーン系など模様も色も様々ありますので、好みの品種を見つけるのも面白いかなと思います。
そんなシンゴニウムは、水耕栽培で簡単に育てることができます。
生花感覚で、水に挿しておくだけで簡単に根が出てきます。
個人の感覚になりますが、今回ご紹介している中でこれからご紹介するオリヅルランと並んで発根率が良い植物だと思います。
最近は100均などでも見かけるので、簡単に手に入ります。
ただ、100均などで使われている土は虫が湧いたりとあまり良いものではないので、
植え替えの際に水耕栽培という選択肢もあるとより楽しめるかなと思います。
オリヅルラン
科名 | キジカクシ科 |
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属名 | オリヅルラン属 |
原産地 | アジアやアフリカなどの温帯〜熱帯地域 |
親株から伸びるランナーの先に付く子株が折り鶴のように見えることからオリヅルランと呼ばれています。
種類も多くありますが、一般的にホームセンターなどで手に入るオリヅルランはナカフまたはソトフオリヅルランになります。
そんなオリヅルランも簡単に水耕栽培で育てることができます。
ランナーから子株を切り取りそのまま水に入れておけば、簡単に発根します。
根が出てきたら土に植え替えて増やすことも可能です。
ポトス
科名 | サトイモ科 |
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属名 | ハブカズラ属 |
原産地 | 熱帯アジア・ソロモン諸島・太平洋諸島 |
ポトスはシンゴニウムと同じサトイモ科の植物で、熱帯アジアや太平洋諸島など幅広く分布しています。
品種も様々あるので、シンゴニウムと同様に好みの見た目のものを探す楽しみもあります。
ツル性の植物なので、ハンギングにもおすすめですが水耕栽培でも楽しむことができます。
伸びた茎を切って水に挿しておくだけでも良いですし、小さい株を買ってきてまとめて水に挿しても問題ありません。
水耕栽培でも簡単に育てられるポトスですが、難点がひとつ。
とても水が汚れやすいことです。
最低でも2日に1回は水の入れ替えをしないと水がドロドロになるので、あまり手間をかけたくないという方にはおすすめできません。
多肉植物・サボテン
続いては多肉植物とサボテンの仲間から水耕栽培に向いているものをご紹介します。
サボテン全般
過湿が嫌いなサボテンですが、根だけを水につけるだけであれば水耕栽培が可能です。
種類に限らず大抵のサボテンは水耕栽培で育てられますので、お好みのサボテンでチャレンジしてみてください。
ハオルチア
科名 | ツルボラン科 |
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属名 | ハオルチア属 |
原産地 | 南アフリカ |
ハオルチアでよく知られているのは、こちらの十二の巻のような硬葉系(かたば)とオブツーサを代表とする軟葉系(なんば)だと思います。
他には万象(ばんしょう)系と玉扇(ぎょくせん)系もあります。
それぞれの系統ごとに模様・形・色様々あり奥が深い多肉植物です。
ELBAZ FARMで栽培している硬葉系の十二の巻は水耕栽培で3年近く育てていますが、調子を崩すことなく元気に育っています。
軟葉のオブツーサなども水耕栽培に向いているようです。
多肉植物は水やりなどのタイミングが難しく、結構枯らしてしまう方が多いと思います。
しかし、水耕栽培の場合は植物が勝手に水を吸ってくれるので手間がかからずむしろ簡単に育てられる気がします。
カランコエ
科名 | ベンケイソウ科 |
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属名 | カランコエ属 |
原産地 | 南アフリカ、東アフリカ、東南アジア |
カランコエも種類豊富で葉の形状や色彩が個性的です。
そんなカランコエも比較的水耕栽培に向いています。
カランコエは独特な存在感があるので、水に挿して鑑賞しても面白いのでおすすめです。
アロマティカス
科名 | シソ科 |
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属名 | プレクトランサス属 |
原産地 | 熱帯地域全般 |
アロマティカスはハーブの仲間ですが、その見た目の可愛らしさから最近では観葉植物としても人気です。
シソ科プレクトランサス属に分類される多肉植物で、ハーブティーや料理などでも使われることが多いです。
白く細かい毛で覆われた多肉質な葉が可愛らしく、とても人気のある植物です。
そんなアロマティカスですが、このように水に挿しておくと根が2週間もすればたくさん根が生えてきます。
根が出てきてからも水耕栽培のまま育てても良いですし、土に植え替えても問題ありません。
アロマティカスは今とても人気なので手に入り辛いとは思いますが、鑑賞価値もあり、栽培も楽しめ、料理にも活躍するなど多くの楽しみ方がある魅力ある植物ですので、もし見かけたらぜひ手に取ってみてください。
アイビー(へデラ)
科名 | ウコギ科 |
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属名 | キヅタ属 |
原産地 | 北アフリカ・ヨーロッパ・アジアなど |
アイビーはへデラの名前でも知られています。
アイビーはウコギ科キヅタ属に分類され、北アフリカ・ヨーロッパ・アジアなどに分布しています。
生育旺盛で外にうっかり植えてしまうと家や他の木を覆い尽くすほど繁殖力が強いです。
基本的にはツル性の植物なので、ハンギングにするとその魅力が引き立つかなと思います。
そんなアイビーはツルを切って、水につかる部分の葉を落として水に挿しておけば簡単に育ちます。
発根後土に植え替えても問題なく生長していきます。
比較的耐陰性もあるので、瓶などに入れてトイレや玄関などに置いても可愛いかなと思います。
まとめ
今回は水耕栽培におすすめの観葉植物を8種ご紹介しました。
冒頭でもお伝えしましたが、水耕栽培は実際にやってみないと分からない、ということが多いです。
ただそれが水耕栽培の楽しみでもあります。
現在、他にもいろいろと水耕栽培にチャレンジしているので、どの植物が向いているかわかったらまたご紹介していきます。