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パキラの増やし方|水挿しと挿し木の方法を解説【画像あり】

この記事では人気の観葉植物、「パキラ」の増やし方をご紹介します。

パキラは生育旺盛でどんどん生長していくので、定期的に剪定が必要になります。

放っておくと株姿が乱れ、鑑賞価値が低くなります。

エルバス
エルバス
ただせっかく大きく育ったパキラを剪定して、枝を落としてしまうだけではもったいないです。

落とした枝を使えばパキラは簡単に増やすことができます。

そこで今回は落とした枝を使ってパキラを増やす方法をご紹介します。

挿し木や水挿しを行う場合はパキラの生長期である5月〜9月頃が適しています。

ドリス
ドリス
この記事の内容は動画でもご紹介しています!

パキラを増やす3つの方法

パキラを増やす方法は以下の3通りです。

  • 挿し木
  • 水挿し
  • 種まき

です。

挿し木と水挿しが剪定で落とした枝を使って増やす方法です。

どれを選択すれば良いかというと、手軽さで決めれば良いと思います。

1番簡単なのが、水挿し。

次が挿し木。

最後が種まきです。

ただ、それぞれメリットデメリットがあります。

水挿しのメリット・デメリット

水挿しの場合は、基本的には枝を切って水に浸けておくだけでOKなので手軽です。

さらに、1週間から2週間程度ですぐに発根します。

エルバス
エルバス
メリットはスピーディーかつ簡単というところです。

デメリットとしては、発根後土に植え替える際に「上手く定着せずに枯れてしまう…」なんてことがあります。

それは水の中で出た根と土の中で出る根とは質が違うからです。

水挿しで出た根は水をダイレクトに吸うことに特化しており、水中から土への環境の変化すると上手く水を吸えません。

発根させることは簡単ですが、鉢上げ後しばらくはこまめな水管理が必要になります。

挿し木のメリット・デメリット

挿し木は挿し木用の土を用意したりなど少々面倒ですが、土の中で発根した根は当然鉢栽培の環境に順応していので、発根後の管理が楽というメリットがあります。

ただ、発根までに1ヶ月程度時間がかかります。

そこから更に植え付けるまで根を生長させるには更に1ヶ月程度かかります。

時間がかかるものの個人的には、パキラを増やす場合は無難な挿し木がおすすめです。

種まきのメリット・デメリット

最後に種まきですが、種から育てたパキラ(実生)であれば花が咲き種を採取できます。

その種を植えることで増やすことが可能です。

とはいえ種の採取は時間と手間もかかるので個人がやるのは現実的ではありません。

ただ、いわゆる株元がぷくっと膨らんだ徳利型のパキラを増やしたいと思うのであれば、種まきから育てるしかありません。

挿し木と水挿しで育てた株は株元が膨らまず、まっすぐに育っていきます。

お店で売っているような徳利型のパキラを育てたい場合は種まきにチャレンジしてみてください。

タネは通販で購入することができます。

挿し木と水挿しで育てた細長いパキラですが、株元が膨らまない分、幹が細いうちに三つ編みや寄せ植えで楽しむことができます。

最後にまとめると

  • 水挿しは1番手軽だが、発根後の管理が少し面倒
  • 挿し木は発根まで少々時間がかかるが無難

※ただどちらも株元が膨らんだ形には生長しない。

  • 種まきは見応えある徳利型に生長するが時間と手間がかかる

となります。

パキラの水挿しと挿し木で使うもの

まずは水挿しの場合、

  • 発根促進剤
  • 水を入れる容器
  • 剪定バサミ

これだけです。

発根促進剤はメネデールなどが手に入りやすいのでおすすめです。

容器は透明なものが状態を観察しやすいのでおすすめです。

剪定バサミは切り口から雑菌が入らないように、事前に消毒しておきます。

続いて挿し木の場合は、

  • 挿し木用の土
  • 続いて土を入れる鉢
  • 挿し穂をさす時に使う細い棒
  • ハサミ
  • 発根促進剤

用土はいわゆる普通の観葉植物用の土ではなく、挿し木用の土を使います。

栽培に適した土には肥料分が配合されています。

肥料分が配合されたものを使うと切り口が傷み腐る可能性が出てきます。

土を選ぶ際は、「種まき、挿し木用の土」がホームセンターなどで売っているので購入しましょう。

もしくは、肥料分のないバーミキュライトや赤玉土でも問題ありません。

赤玉土の場合は、挿し穂のサイズに合わせて、のサイズに合わせて小粒か細粒(さいりゅう)を選びましょう。

パキラの水挿しと挿し木の手順

まずは苗床を作ります。

水挿しの場合は、瓶に水を入れ適量発根促進剤を入れておきましょう。

挿し木は、ポットに土を入れておきます。

続いて挿し穂を作っていきます。

挿し穂作りは水挿しも挿し木も手順は同じです。

パキラを10センチから15センチくらい残し、カットします。

パキラは生育旺盛なので基本的にどこで切っても問題ありませんが、成長点を残してあげるとまたすぐに芽が出てきます。

生長点は画像の矢印の先の茶色の部分です。

そのため切る時は、生長点の上で切ることで、元株からまた芽が出やすくなります。

また挿し木の場合、水切りをするので、少し長めにカットしておきます。

カットしたら葉からの水分の蒸発を防ぐために上の葉を2枚程度残して、あとは全て落とします。

これで挿し穂が完成です。

水挿しの場合は、発根促進剤を入れた容器に挿すだけで完成です。

挿し木の挿し穂は一旦水切り後1時間程度水揚げします。

水切りの際、切り口をスパッと斜めに切ると水を吸い上げやすくなります。

植える際はまず用土を水で湿らせて、棒で穴をあけそこに植え付けます。

枝が太い場合は、倒れないように斜めに挿して鉢の縁に寄りかからせてもOKです。

今回はとても挿し穂が小さいのでこのまま植えます。

これで水挿し・挿し木ともに完成です。

水挿し・挿し木後の管理

水挿しの場合は、風通しよく、直射日光を避けてレースのカーテン越しの陽が当たる場所で管理します。

そして2〜3日に1回の頻度で水を変えます。

しっかり根が張ったら土に植え付けます。

挿し木も風通しよく、直射日光を避けてレースのカーテン越しの陽が当たる場所で管理します。

挿し床が乾かないように土の表面が乾いたら水を与えるようにしてください。

2ヶ月程度でしっかりと根を張るので、その後定植します。

以上が水挿しと挿し木の全手順になります。

まとめ

今回は剪定したパキラの増やし方として、水挿しと挿し木の方法をご紹介しました。

パキラはとても丈夫で失敗も少なく、慣れてしまえばとても簡単な作業なのでぜひチャレンジしてみてください。