本記事では店主が勝手にその上品なビジュアルからチタノタ界のフェアレディだと思っているブラックアンドブルーをご紹介したいと思います。
ブラックアンドブルーは前回ご紹介した白鯨と並んでツートップで人気のある品種でだと思います。
特徴や魅力はこのあとじっくりとお話ししますが、ブラックアンドブルーは名前の通り、ブルー系の葉の色と黒い鋸歯が美しいチタノタです。
これまでにご紹介している姫厳竜と白鯨、そしてこのブラックアンドブルーは個人的にまず手にしていただきたいチタノタだと思っています。
今回はそんなブラックアンドブルーのルーツや特徴、個人的に思う魅力、そしてブラックアンドブルーを美しく育てるためのポイントをご紹介していきます。
この記事の内容は動画でもご紹介しています。
Contents
ブラックアンドブルーのルーツ
ではまず簡単にブラックアンドブルーのルーツについてお話しします。
ブラックアンドブルー はチタノタの多くが自生しているメキシコオアハカで作出された園芸品種です。
※優良交配で有名なケリーグリフィン氏が作出したものになります。
昔はこんなに美しいチタノタがオアハカには自生しているのか…なんて想像していましたが、実は採取した種から作られたチタノタでした。
今はカリフォルニアや台湾など様々な場所で栽培されていて、日本でも実生で育てている方もいらっしゃいます。
また最近はあまり聞かなくなりましたが、以前は生長しボール状にまとまることからブルーボール(BB)なんて呼ばれていました。
※台湾ではその名残からか「藍球」と呼ばれています。
どちらも同じものなので、店頭で見かけた際は名前がブラックアンドブルーでもブルーボールでも気に入ったものを手にして問題ありません。
人気種なので、多肉植物専門店などに行けば結構高い確率で置いてあると思います。
ブラックアンドブルーの特徴
続いてブラックアンドブルーの特徴についてです。
ブラックアンドブルー は直径30センチから50センチ程度に生長する中型サイズのチタノタです。
※栽培環境によります
特徴としては先ほどもお伝えしたように、その名前の通り、ブルーグレーのような葉に黒い鋸歯を纏うビジュアルです。
その美しいコントラストが多くのアガベ愛好家を魅了しています。
また、ボール状に仕上げることでより美しさが増すので、ブラックアンドブルーを栽培している方の多くがどうにか丸く丸くしようと試行錯誤しているのではないでしょうか。
育てている感覚としては、生長が早く丈夫で育てやすいという印象はあるものの、
ボール状のフォルムをキープし続けるのは結構難しい気がします。
※ボール状に育てるコツについてはこの後ご説明します。
また、栽培地域により見た目に少し違いがあるように感じます。
たとえばぼくが管理している株はアジアで栽培されたものがメインになりますが、カリフォルニアなどから輸入されてきた株と比べると青みの濃さが少し違うように思います。
アジア圏のものに比べるとアメリカなどの株の方が青みが濃い感じがします。
これは好みになりますが、地域環境による違いが出ているものだと思いますので、購入する際はアジア産なのか、アメリカ産なのかちょっと気にしてみると良いと思います。
ブラックアンドブルーの魅力
では続いて個人的に思うブラックアンドブルーの魅力についてお話しします。
個人的に思うブラックアンドブルーの魅力は以下の3点になります。
- 魅力① 他のチタノタにはない上品なビジュアル
- 魅力② 育てる楽しさがあること
- 魅力③ 地域による違いあり選ぶ楽しさがあること
それぞれお話しします。
魅力① 他のチタノタにはない上品なビジュアル
冒頭でもお話ししたように、荒々しいイメージの強いチタノタの中でもその色合いからか洗練された美しさがあるのがブラックアンドブルーだと思います。
ただそんな上品な印象にもかかわらず、強烈な棘を持つ…というギャップが個人的に堪らず、ブラックアンドブルーの魅力の一つだと思っています。
魅力② 育てる楽しさ
続いての魅力はブラックアンドブルーも育てるのが楽しさがあることだと思います。
結構スパルタに育てることで綺麗な球状に葉を展開していきます。
まん丸に育てられた時の喜びはひとしおだと思います。
魅力③ 地域による違い
特徴でお話ししたように育てられた地域によって多少違いがあったりするので、自分好みの個体を探すのもブラックアンドブルーの魅力の一つだと思います。
輸入株であれば〇〇産的なことを書いてあると思いますので、ぜひ気にいる個体を探してみてください。
ブラックアンドブルー育て方のポイント
では最後にブラックアンドブルーの育て方の中でもボール状に仕上げるコツについて簡単にお話しさせていただきます。
他のチタノタとどうように水を控えめにして、しっかりと日に当てることがボール状に育てるための基本になります。
ただ、日光量に関しては結構シビアで光が足りないと葉が開いてしまいます。
そのため個人的な考えになりますが、安定して光を供給できるLEDなどで栽培すると綺麗な球状に、そしてノギも黒くなりやすいかなと思っています。
LEDで管理することで、害虫による被害を軽減できます。
またブラックアンドブルーは薬害の影響も受けやすいので、殺虫剤を使用しなくてよければそういったリスクからも大切な株を守れると思います。
まとめ
今回は、チタノタ界のフェアレディであるブラックアンドブルーをご紹介しました。
人気の高いチタノタなので形、色味、サイズの違う様々な株が出回っているので、ぜひお気に入りの株を選らんでお迎えしてください。
ELBAZ FARMでもブラックアンドブルーの取り扱いがございますので、気になる方はぜひWebショップをご覧ください。