本記事はよくご質問をいただく、「アガベの発根管理は水耕・土耕栽培どっちが良いの?」という質問にお答えしたいと思います。
結論から言えば「どっちでも良いです」が答えになります。
植物の生育環境面から考えれば、水耕栽培はイレギュラーなことだと思うので、自然環境に近い土耕栽培の方が植物にとっては自然なことなので良い気がします。
また根は光を嫌うという性質もあるので、鉢に植えた方が植物にとっては良い環境かもしれませんし、土耕の方がしっかりした根が出るという方もいらっしゃいます。
ただアガベに関しては結果どちらでも発根するのでやりやすい方でやるのが1番というのがぼくの考えです。
とはいえ、それだとどちらにするのかの判断基準を持てないと思いますので、あくまでぼくなりの考えになりますが、水耕・土耕どちらにするのかの判断のポイントをご紹介したいと思います。
この記事は動画でもご紹介しています。
アガベの抜き苗を水耕にするか土耕栽培にするか判断基準
アガベの抜き苗を水耕にするか土耕栽培にするか判断基準は以下の4ポイントになります。
- 株の形
- 株のサイズ
- あまり手間をかけられない場合
- 初めて発根管理する場合
それぞれお話しします。
株の形
まずは株の形です。
形を見て、単純に根元を水に浸けづらいものは土耕栽培にしています。
例えば、画像のクリームスパイクを見てみると葉が反り返っていて、根元の部分奥に引っ込んでしまっています。
こういった形だと根元の部分だけ水に浸けるのは難しいので土耕栽培にします。
またちょうど今発根管理中の王妃雷神は子株が付いていて、これも子株が邪魔をして水を根元にピンポイントで浸けられなかったので土に植えました。
こういった形のものは土を盛って載せるようにしています。
こんな状態で1週間程度たちましたが、しっかりと発根してくれています。
この2株のように無理やり水に浸けようとすると、下葉も水に浸かってしまい、腐る可能性もあるので、上手く水に浸けられないものは単純に土耕にしてしまった方が良いかなと思います。
株のサイズ
続いては株のサイズです。
これは完璧にぼくの考えですが、4号サイズ(幅が12㎝程度のもの)は入れる器がないので、土耕栽培にしています。
水耕栽培の良いところは透明な容器などに入れて発根状況を確認できることだと思います。
4号以上の株の場合は、ちょうど良いサイズの器がそうないので、単純に鉢に植えてしまっています。
容器が大きいと水の入れ替えも大変…。
あまり手間をかけられない方
あまり手間をかけられないという方も最少から土耕栽培にしてしまった方が楽かなと思います。
水耕栽培の場合、水がすぐに汚れてしまうので1日置き程度に水を入れ替える必要が出てきます。
また都度活力素のメネデールを入れたいという方もいらっしゃると思います。
水を入れてメネデールを入れてと定期的に作業するのが面倒という方は土耕栽培をおすすめします。
ぼくは土耕栽培の場合も土が乾かないように都度水やりをしていますが、土耕の場合は腰水管理にして放置しておけば良く、また発根後に植え替えをする必要もないので楽だと思います。
※腰水管理も定期的に水を入れ替える必要はあります。
初めて発根管理をする方
続いては初めて発根管理をする方です。
ぼくもそうでしたが、初めて抜き苗を購入して発根管理をするのはとてもドキドキします。
ちゃんと発根してくれるかな〜と日々気になって仕方ないと思います。
土に植えて状態を確認するために抜いたり挿したりするのは株には良くないことなので、発根状況を確認できる水耕栽培の方が安心できるかなと思います。
まとめ
今回は「アガベの発根管理は水耕・土耕栽培どっちが良いの?」に対するぼくなりの考えをお話しさせていただきました。
なんやかんや言いましたが、環境が整っていればアガベが発根しないということはまずないので、ご自身がやりやすい方でチャレンジしてみてください。