この記事では、アガベの室内管理の害虫対策について、虫がつく原因や注意点と合わせて解説します。
この記事の内容は動画でもご紹介しております。
なお、当店では室内管理に力を入れ始めて2年以上経ちますが、今回ご紹介している対策で害虫の被害にあったことは一度もありません。
Contents
室内で害虫が発生するケースはどんな時?
基本的に虫が入ってきてしまうケースは、元から株に潜んでいた場合か、自分で持ち込んでしまったというケースがほとんどだと思います。
具体的に言うと…
- 購入時など元から株についていたアガベを持ち込んだ
- 普段から外に出したり室内に入れたりをしている
- 冬場寒さ対策で外に置いていた植物を取り込んだ
- 観葉植物などから移ってしまう
などが考えられるかと思います。
根本的なことではありますが、とにかく持ち込まない・持ち込ませないことが最重要になります。
購入時など元から株についていたアガベを持ち込んだ場合の対策
元から株についていた場合の対策は以下の通りです。
- (購入時)販売者に消毒や害虫対策を行ったのかどうか・またいつ行ったのかを確認する
- 室内に持ち込む前に薬剤を散布する
- 綺麗な土に植え替える
基本的に販売者は販売前に殺菌消毒、害虫駆除・予防のために薬剤を散布してから販売しています。
ただそこから時間が経ち、効果がなくなった株に関しては虫が付いている場合があります。
特に屋外やハウスなどで販売している株に関してはより虫が潜んでいる場合が高いので注意が必要です。
また、虫は高温多湿な環境を好みますので、屋内店舗の場合でも発生している場合もあります。
当店では輸入した株はもちろん、外で買ってきた植物(アガベに限らず)を室内に持ち込む場合は必ず薬剤を散布してから中に入れるようにしています。
また買ってきた植物は一見株自体に虫がいなくても土の中にいる場合があるため、自分が使っている土に植え替えるようにもしています。
外に置いていた植物を取り込んだ場合の対策
普段から出し入れする場合や、冬場に室内へ取り込む場合の対策は以下の通り。
- 薬剤を散布してから取り込む
- 室内管理株とは混ぜないで管理する
- 水に浸けてから取り込む
当店では基本的に室内管理株は室内、屋外管理株は屋外とはっきり分けるようにしていますが、冬場などは屋外管理株を寒さ対策で室内に取り込む場合があります。
その際はまず薬剤を散布してから取り込み、そして室内管理株と混ぜて管理することはありません。
そこまで出来ないよ!という場合が多いかと思いますが、その場合はできれば別の場所に置き万が一虫が潜んでいた場合も他の株に移らないように離して管理した方が安心です。
また冬場に取り込む場合、一見いなさそうに見えてもカイガラムシやアザミウマなどは冬眠しています。
暖かい室内で管理していると活動を再開するので蔓延しないように注意が必要です。
さらに、土の中にいると厄介なので水に浸けてから取り込むなど事前対策も大事です。
他の観葉植物から移る場合の対策
観葉植物とアガベを一緒の部屋に置いており、そこから移ってしまう場合の対策はこちら。
- (アガベに限らず)部屋に植物を置く際は事前に駆除と予防をする
- 観葉植物に対する害虫対策を徹底する
観葉植物はアガベなど多肉植物よりも高温多湿を好むため、虫も発生しやすいです。
観葉植物につきやすい害虫がカイガラムシですが、このカイガラムシは厄介でどんどん増えていきます。
そこから移ってしまう場合もあるので、アガベに限らず部屋に植物を置く際は事前に駆除と予防をすると良いかと思います。
定期的な薬剤散布もやはり大事
ここまで持ち込まない、持ち込ませないことを意識して管理すると虫が発生するということはあまりないと思いますが、やはり念の為定期的に予防のために殺菌剤を使うことも大事かと思います。
例えば、
- 植え替えの際は必ずオルトランやアドマイヤーなど土に混ぜ込む殺虫剤を入れる
- 定期的にオルトランの水和剤やベニカなどでも良いので殺虫・殺菌スプレーを噴霧する
ベニカは使いやすいですが、BBへの薬害の報告を定期的にいただくので気をつけてください。
また同じものを使い続けると耐性がついてしまうので、いくつか種類を用意しておくと良いかと思います。
屋外株ほど神経質になる必要はないと思いますが、ここまでやっておけば尚安心かと思います。
まとめ
今回は室内管理株の害虫対策についてお話ししました。
今回の内容をまとめると…
持ち込まない、持ち込ませないことが最重要です。
以下のポイントに注意して害虫の発生を予防しましょう。
- 購入時など元から株についていたアガベを持ち込んだ
- 普段から外に出したり室内に入れたりをしている
- 冬場寒さ対策で外に置いていた植物を取り込んだ
- 観葉植物など多く置いており、そこから移ってしまった
- 定期的に薬剤を散布することも重要
では今回はこれで以上になります。