サルビアは世界中に900種もの多くの品種が分布するハーブの仲間です。
園芸種の中で代表的な品種は、ブルーサルビアとしてよく知られている、”サルビア・ファリナセア”や赤い花が印象的な”サルビア・スプレンデンス”です。このような園芸品種の多くは、中南米が原産になっています。
また、サルビアは別名”セージ”と呼ばれ、ハーブとして昔から人々に利用されています。有名な品種が肉料理に相性の良い”コモンセージ”です。ハーブの仲間は南ヨーロッパ原産の種が多く、カラッとした気候を好みます。
このように多くの品種が存在するサルビアについて、その育て方と、種類についてご紹介しています。
Contents
サルビア
サルビアとは
属名:アキギリ属
原産地:中南米・南ヨーロッパ
開花期:5月〜11月
サルビアは別名”セージ”と呼ばれる、中南米・南ヨーロッパ原産の一年草・耐寒性多年草(品種によって異なる。)のハーブの仲間です。
サルビアの仲間の多くは開花期がおよそ5月から11月までですが、通年咲く品種も存在します。
サルビアの種類
サルビア・スプレンデンス
鮮やかな赤い花が印象的なサルビア。赤の他にホワイト・パープル・オレンジなどの色もあります。
成長すると高さ50㎝程度になり、開花期は5月~11月頃です。
本来は多年草の仲間ですが、寒さに弱く一年草に分類されています。
サルビア・ファリナセア
園芸店で一番よく見かけるブルーサルビアです。高さは30㎝~50㎝程度まで成長します。
開花期は5月~11月頃と長く花を楽しめます。スプレンデンス同様に多年草の仲間ですが、寒さに弱いため一年草に分類されています。
サルビア・レウカンサ
大きい物で1mにもなる常緑性の小低木。開花期は6月~11月の間です。
サルビア・ホルミナム
独特な花の形が印象的なサルビア。ピンク・パープル色があります。開花期は5月~8月と短く、春まき一年草です。高さは50㎝ほどまで成長します。
コモン・セージ(サルビア・オフィキナリス)
南ヨーロッパ原産のハーブの仲間。
高さは40㎝~60㎝程で開花期は6月~8月頃と少しの間綺麗な花を咲かせます。
セージの詳しい育て方はこちら
コモンセージの育て方と苗植えの方法【ビギナーでも簡単】
育て方のポイント
種まき
スプレンデンスなどは種からでも簡単に育てられます。発芽温度が高いので、タネまきは4・5月の暖かくなってから行います。種植えの際はピートバンの使用がおすすめです。
乾燥に弱いので、水分を小まめに与えて発芽させます。
置き場所
原産地である中南米のような暖かく乾燥した気候を好みます。
水はけよく、風通しの良い場所を選んでください。
スプレンデンスやファリナセアなどは寒さに弱く、本来多年草の仲間ですが一年草に分類されます。ただ、5度以上の気温を保つことが出来れば越冬も可能です。
植え付け
春先になると、苗が出回ります。
明るい日差しを好むので、植え付けの際は日なたを選んでください。
種と同様に乾燥に弱いので、水分を小まめに与えます。地植えの場合は、草花用の培養土を使用し、緩効性肥料を混ぜ植え付けて下さい。
切り戻し
スプレンデンスやファリナセアは、花が咲き終わった茎や弱っている茎を切り落とします。
切り戻しを行う事で、新しい茎が伸び新たな花を咲かせます。
レウカンサのような多年草の低木種の場合は、冬場に根元から切ってしまいます。
肥料
肥料を好むので、元肥と追肥をしっかりと与えます。
元肥には緩効性肥料を与えて下さい。
肥料が不足すると花つきが悪くなるので、開花期には1週間に1度ほどのペースで薄めた液肥を与えると元気な株に育ちます。
水やり
生育期と開花期には土の表面が乾いたら、水を与えてください。
過湿を嫌いますが、真夏の強い日差しが当たる際は多めに与えて下さい。
まとめ
今回の育て方のポイント
乾燥気味に育てる。
過湿に弱いので水はけ・風通しの良い場所を選ぶ。
咲き終わったり、弱った茎は切り戻しを行う。
です。
これだけ抑えれば簡単に育てられますので、是非チャレンジしてみて下さい。
それではまた