季節によって気温・湿度・日差しは大きく異なります。
とりわけ私たちの住む日本では、その差はとても大きいです。
一年中暖かい熱帯環境で自生している観葉植物を上手に育てるためには、季節ごとの環境を理解し、細かな手入れが必要です。
基本的なポイントを押さえて、大事な観葉植物を大きく元気に育てましょう。
Contents
四季ごとの手入れと注意すべき事
春 Spring
熱帯育ちの観葉植物が苦手とする寒い冬が終わり、気温の上昇と共に観葉植物は眠りから覚めます。
春は新たに生育が始まる季節です。
生育が活発になるこの時期は、植え替えを行うベストなタイミングです。
水やりの回数を増やし、大きく元気に育てましょう。
置き場所
日光が好きな観葉植物にとって春の日差しとても重要です。
日中と朝晩の寒暖差が縮まり、気温が上昇したら屋外に出しましょう。
急に出すとびっくりしてしまうので、明るい日陰で一度慣れさせてから、日の当たる場所に移します。
シダ系の植物などは、自生地でも木漏れ日を浴びて生育しているので、種類によって屋内・屋外と置き場所を変えることも必要です。
水やり
冬の休眠期から目覚め、成長のために水分を欲するようになります。
土の表面が乾いたら鉢の底から水が流れるほどたっぷりと水を与えてください。
肥料
春の生育期には2週間に1度ほどのペースで肥料を与えます。そうする事で成長のスピードが早まり、大きく育ちます。
水やりのタイミングで液肥を水に混ぜて与えましょう。
ケア
春は植え替えや選定、切り戻しなどに最も適した時期です。
気温が十分に上がった頃を見計らって行いましょう。
夏 Summer
引き続き、観葉植物がグングンと成長する時期です。
一方で強い日差しや水切れに弱い観葉植物にとって注意すべき季節でもあります。
細かな手入れをしてより大きく育てましょう。
置き場所
極端な暑さや夏の直射日光は観葉植物は苦手です。
屋外に出す場合は半日陰や明るい日陰に起きましょう。直射日光に当て続けるとせっかく育った新芽が葉やけを起こしてしまいます。
室内に置く場合は、エアコンの冷風に注意が必要です。
冷たいエアコンの風が直接当たると調子を崩すので、冷風が当たらない場所を選んで置きましょう。
また、日本の過度な湿度で蒸れて枯れてしまう場合があります。風通しの良い場所を選ぶのも大事です。
水やり
基本的には春と同様に、土の表面が乾いてからたっぷりと与えます。
ただ、暑さと強い日差しで春よりも早く乾燥するので、乾燥具合を注意深く観察し、乾燥に合わせて水やりを行います。
肥料
春と同様に2週間に1度ほどのペースで生育している植物に液肥を与えます。
ケア
春に成長した観葉植物を、挿し木や株分けなどで増殖させるのに適した時期です。
秋 Autumn
秋もまだ生育期は続きますが、気温の低下とともに成長も落ち着いてきます。
生育に合わせて水やりの回数を減らしていきましょう。
置き場所
朝晩が涼しくなってきたら、屋外に出していた観葉植物を室内に戻します。
観葉植物は寒暖の変化が苦手です。
ただ依然生育期ではあるので、室内の明るい場所に起き、休眠期前の観葉植物にたっぷりと日を当てます。
水やり
9月中はまだまだ暑い日が続くので、春夏同様に表面が乾いたらたっぷりと与えます。
それ以降は徐々に生育が弱まるので、水やりの間隔を徐々にあけていきます。
肥料
夏の暑さでダメージを受けた観葉植物も多いので、活力剤などを与えましょう。
肥料を与える場合は、春夏よりも液肥を水で薄めて与えてください。
ケア
観葉植物は、植え替えや挿し木などを行ったあと、環境に馴染むまでに一ヶ月程度時間がかかります。
植え替えなどを行う場合は、9月初旬を最後にして、それ以降は植物の負担になるので控えましょう。
冬 Winter
生育が止まり、多くの観葉植物は休眠期に入ります。水やりを控え、寒さと乾燥に注意して静かに春を待ちましょう。
置き場所
日が短くなり、光線不足になりがちになります。出来るだけ日のあたる明るい場所に起きます。
朝晩の窓際はとても気温が下がります。日に当てるために窓際に動かした場合は、日が落ちたら窓際から離しましょう。
暖かさを保つために暖房は効果的ですが、夏の冷房同様に直接風があたると弱ります。置き場所に注意が必要です。
水やり
休眠期はほとんど水を吸いませんので、水やりは控えます。
土の表面が乾いてから1〜2週間程度間隔をあけてから与えましょう。
また、日本の冬はとても乾燥するので、水やりの代わりに小まめな霧吹きが大事です。
肥料
生育が止まっている冬場には必要ありません。
ケア
冬場は何もしない方が無難です。
例え根腐れなど起こした場合でも、暖かい場所へ移し、春になってから植え替えを行います。
まとめ
季節で異なる環境とケアのポイントを理解して観葉植物を上手に育てましょう。
観葉植物は春夏秋冬異なる表情が見せてくれるとても愛らしい植物です。
季節ごとの表情を知ると、より愛着が湧きますよ。
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