多肉植物

【アガベ】水やりのタイミングについて

リクエストでアガベの水やりのタイミング、またを水やり直前の状態を見せて欲しいという声をいただきました。

そこで今回はそろそろ水やりをしようかなと思っている株の状態をお見せしつつ、ELBAZ FARMではどんなタイミングで与えているかなどをお話ししたいと思います。

もちろん環境やどんな株に仕立てたいか、また株それぞれのコンディションによりタイミングは変わってくると思いますので参考程度にお聞きいただけますと幸いです。

またあくまでELBAZ FARMのやり方ですので、このやり方が正解というわけではないことをご理解ください。

この記事の内容は動画でもご紹介しています。

ELBAZ FARMのペースについて

ELBAZ FARMのペースを推奨するわけではなく、この後にお話しする自分のペースをもとうという事をお伝えするために一応当店のペースについてお話いたします。

※今回お話しする内容は室内管理株を対象としていますので、屋外管理株の水やりはまたやり方が異なりますのでご注意ください。

先ほどもお伝えしましたが、何日に1回というのは環境により、コンディションにより、また仕立て方によりことなりますのでこうすればよいとは言えません。

とはいえ当店の場合は大体2週間に1回程度を一つの基準として水を与えるか与えないかを判断するようにしています。

というのも当店はアガベのリースをしているので、リース先で特になにもしなくても美しい状態を維持できるのが理想です。

1ヶ月程度与えなくても特に何か起きたことはありませんが、日々状態を確認出来ないリース先であまり長期間放置するのはさすがにちょっと怖いです。

そのため色々試してみて現状何か問題が起きることなく放置できる(良いコンディションを保てる)ペースが2週間に1回と判断し、それくらい水を与えなくても保つように環境を整えました。

株の状態チェック(水やり前と水やり後の株の比較)

続いて水やり前と水やり後の状態を下図の姫厳竜を使ってみていきたいと思います。

ちなみにこの株は年中室内で管理している株になります。

水やり後(2週間前)
水やり前(現在)
水やり後(2週間前)

正直大した変化はありませんが、水やり後の株は葉が開き、葉に水分が入り始め肉厚な葉になっていっていっています。

一方現在の状態は下葉にシワが入り始め、葉は内巻きなりつつあり水が不足してきていることが分かります。

当然土はカリカリに乾いています。

とはいえストレスカラーが出ているわけでもなく、水不足で下葉がカリカリになっているということもありません。

むしろ今くらいの状態が葉が詰まりつつあり鑑賞面においてはいい感じになってきたなと思います。

さらに締めて楽しみたいという気持ちもありますが、この株に関してはリースもあるので、当店が基準にしているタイミング(水やり後2週間)で与えています。

タイミングの見極め方

ここまででお話ししたようにタイミングの見極め方はやはりそれぞれの環境ごとに判断するしかありません。

ただそれではなんの意味のない記事になってしまうので、私の考えを共有させていただきます。

なにより大事なのはまずご自身の栽培環境の光・風のバランスを把握することだと思います。

光や風などの環境を整えられるのが室内管理のメリットです。

そのためそのメリットを活かし、どのような環境で育てるかを決め、それに合わせて光と風の強さをまず決めます。

そしてその2つのバランスを整えたら今度はそれに合わせて水やりの回数も合わせていくだけです。

どうバランスを整えれば良いのか分からない方は光・水・風の三角形をイメージしてみてください。

その三角形が正三角形になるように整えていくと理想の環境を整えやすくなるかなと思います。

たとえば強い光をガンガン当てて育てたいのであればそれに合わせて残りの2つも強くする。

もしくは当店のようにあまり変化を起こさせず長期維持を目指すならばコンパクトな正三角形を作るようにするなどです。

そうして一度光・水・風のバランスを整えてしまえば、室内管理の場合は屋外管理のように都度都度状態を細かく見る必要はなく、土が乾くスピード、株が萎んでいく間隔もそう変化はないので水やりのペースも自然と決まってくるはずです。

しつこいですがせっかく安定した環境の室内で管理しているならばそのメリットを活かし、自分なりの水やりのスケジュールを決めてしまうと自身の管理も楽になりますし、植物にとっても変化が少なく(=ストレスが少ない)良いのではないかというのが私の考えです。

水やり前に赤みが出てしまう・シワシワになってしまう場合

よく締めるために水やりの間隔をあけようとしたところ赤みが出てしまった、シワシワになってしまったということを聞きます。

それは水やりの回数に対して光と風が強過ぎるからだと思います。

締めて育てるには強光、風が必要と言いますが水やりのバランスと大きくかけ離れてしまうと葉焼けなどのリスクも高くなるのでご注意ください。

強光管理は慣れた方であれば良いですが、それで上手くいかないという方は水やりの回数を減らしたのであればそれに伴って光と風も弱めてみてください。

先ほどおお伝えしましたが光・水・風という三角形をイメージして3つのバランスを整え、コンパクトに管理することを意識すると成長は緩やかになりますが、失敗も少なく管理がとても楽になると思います。

加えて水やりの間隔も長くなるのでその分整った形を長期間楽しめるというメリットもあるかなと思います。

まとめ

今回は水やり前の株の状態を確認しつつ、水やりのタイミングについて当店の考えを共有させていただきました。

なにより大事なのはまずご自身の光・風環境を把握することだと思います。

そのバランスに合わせて水やりの回数も調整していくと失敗が少なく管理できると思います。