パキポディウムの原産地といえば、多くの場合がマダガスカルです。
そんな中、これからご紹介するサウンデルシーは南アフリカ原産のパキポディウムです。
今回はそんなパキポディウム・サウンデルシーがどんな植物なのかを、育て方と合わせて解説します。
パキポディウム・サウンデルシーの特徴
科名 | キョウチクトウ科 |
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属名 | パキポディウム属 |
原産地 | アフリカ南部(モザンビーク、ジンバブエ) |
栽培難易度 | 容易 |
生育タイプ | 夏型 |
パキポディウム・サウンデルシーは基部がどっしりと肥大化するタイプのパキポディウムです。
「白馬城(はくばじょう)」という和名を持ち、白い幹が特徴的なパキポディウムです。
種小名の「saundersii」は最初の標本株を採取した植物招集家「Sir Charles James Renault Saunders(チャールズ ジェームズ ルノー ソーンダース卿)」に由来しています。
アフリカ南部のモザンビークやジンバブエなどを原産とし、乾燥した地域で低木や岩のくぼみなどに自生しています。
この地はマダガスカルよりも気温が低い地域です。
そんな地域で自生しているパキポディウムなので寒さに比較的強く、丈夫な種とされています。
夏の終わりから初秋にかけて白い花を咲かせ、中にはピンクの花を咲かせる個体も存在するようです。
以前はパキポディウム・レアリー(Pachypodium lealii)の亜種と考えられていましたが、現在では別種として扱われています。
ツヤのある鮮やかなグリーンの葉と白いボディーのコントラストが美しいパキポディウムです。
パキポディウム・サウンデルシーの育て方
パキポディウムの中でも寒さに強く、丈夫で育てやすい植物です。
これからパキポディウムを育ててみたいという方におすすめです。
置き場所
他のパキポディウムと同様に明るい場所を好みます。
そのため基本的には屋外での管理がおすすめです。
一年を通して良く陽の当たる風通しの良い環境で管理することで健康で美しい株に生長します。
3度程度までの低温に耐えるほど寒さには強い品種ですが、気温が下がり落葉が始まったら室内の良く陽が入る場所へ移します。
水やり
生育期の4月から10月頃は用土が完全に乾いてからたっぷりと与えます。
冬になると落葉し生長が止まるので、そこから翌シーズンの成長期までは断水します。
生育期に入るとまた新芽を展開しますので、そのタイミングで水やりを再開します。
ただ、急に与えると弱る場合があるので徐々に水やりの回数を増やしていき慣れさせます。
肥料
多くの肥料は必要ありません。
生長期に薄めた液肥を与えます。
また、植え替えのタイミングで元肥としてマグアンプKなど緩効性肥料を少量混ぜ込んでおくのも良いと思います。
用土
水はけの良い土を好みます。
市販の多肉植物用の土かサボテン用の土で十分です。
そこに2割程度赤玉土を加えるとさらに水はけが良くなり、また保水性をあげることができます。
冬越し温度
前述の通り、パキポディウムの中でも寒さに強い品種です。
3度程度の寒さにも耐えると言われていますが、5度以上は保ち冬場は暖かい室内で管理することをおすすめします。
まとめ
美しいフォルムを楽しめ、丈夫で育てやすいおすすめのパキポディウムです。
これからパキポディウムを育ててみたいという方の入門種として始めるのが良いかと思います。
- 基部がどっしりと肥大化するタイプのパキポディウム
- 白馬城という和名を持つ
- 原産地は南アフリカ
- 明るい日向で管理する
- 生長期は用土が完全に乾いてから、冬場は断水する
- 肥料は少量与える
- 用土は水はけの良い土を使用する
- 寒さには強く5度以上で越冬可能