本記事では植物育成LEDライトを導入した場合の電気代について解説します。
LEDを導入することで栽培できる植物の幅がかなり広がりますし、植物管理も楽になるので個人的にはLEDの導入をおすすめしています。
とはいえ、植物育成LEDが気になってはいるけれど、電気代が気になってしまうと躊躇しているという方も多いと思います。
もちろんLEDごとのW数や考え方にもよりますが、実は植物育成LEDライトの電気代はかなり安いです。
今回はそれをお分かりいただくために実際に消費電力量を計り、一ヶ月当たりどれくらいの電気代がかかるのかを算出していきます。
この記事をお読みいただければ、お持ちのLEDライトの電気代を調べる計算方法もお分かりいただけるかと思います。
この記事は動画でもご紹介しています。
Contents
今回電気代を調べた植物育成LEDライト
今回電気代を算出したライトはBARRELさんから出ている「TSUKUYOMI LED 20W」と「AMATERAS LED 20Wと10W」、そしてHARU DESIGNさんから出ている「HASU 38 spec9」と「LIGHT STAFF VA」、そしてMORSENさんから出ている「植物育成LEDライト」の6種になります。
どれも人気種なので、この中から選ぼうと思っている方も多いと思います。
購入するかどうかの一つの参考情報としてお聞きいただけると嬉しいです。
電気代の計算方法
電気代を算出する前に今回の計算方法についてお話ししておきます。
消費電力は各メーカーから公表されているものがありますが、今回は電力量計を使って実際の消費電力を出し、一ヶ月でどれくらい電気代がかかるのか計算してみたいと思います。
電力量計には1時間あたりの電気料金を測定する機能がありますが、一つ一つ計測していると時間がかかるので、まず電力量を計測しキロワットアワー当たりの電気代から一ヶ月の想定電気料金を出してみたいと思います。
※※「kWh(キロワットアワー)」とは1kW(1,000W)の機器を1時間使用したときの消費電力量のことです。
キロワットアワー当たりの電気代は契約している電力会社によって異なりますが、東京電力を例にすると、以下のような電気代になっています。
従量電灯B
- 最初の120kWhまで 19円88銭
- 120kWhをこえ300kWhまで 26円48銭
- 上記超過 30円57銭
今回は間の26円48銭を27円として計算していきます。
※ご自宅のキロワットアワー当たりの電気代を知りたい方は契約している電力会社の検針票かwebページでご確認ください。
ではこれをもとに実際にそれぞれ消費電力を計測して電気代を算出してみたいと思います。
TSUKUYOMI LED 20W
まずはツクヨミ20Wです。
公表されているツクヨミの消費電力は20Wになります。
実際計測したところ、18ワットとなりました。
※簡易電力量計なので多少の誤差はあるかもしれません。
これをもとに1日12時間点灯、31日間使用したことを想定して1ヶ月あたりの電気代を計算すると、以下のように計算できます。
18Wh x 12h x 31day = 6,696Wh = 約6.7kWh
1kWhの電気代が27円だとすると1ヶ月で約180 円(6.7kWh x 27円/1kWh = 180.7円)になる計算です。
ちなみに年間だと2,200円程度(140.7円 x 12ヶ月 =1,688.4円)となります。
AMATERAS LED 20W
続いてアマテラス20Wです。
アマテラスもツクヨミと同様で、公表されている消費電力は20Wになります。
実際に計測してみたところ、アマテラスも18ワットとなりました。
この場合ツクヨミと同じなので、一ヶ月で大体180円程度、一年で2,200円程度となる計算です。
AMATERAS LED 10W
続いてアマテラス10Wです。
公表している消費電力は10Wになり、実際に計測してみると9ワットになりました。
これをもとに1ヶ月あたりの電気代を計算すると、
9Wh x 12h x 31day = 3,348Wh = 約3.3kWhとなります。
1kWhの電気代27円で考えると1ヶ月で約90円(3.3kWh x 27円/1kWh = 90.3円)になる計算です。
ちなみに年間だと1,090円程度(90.3円 x 12ヶ月=1084.7円)となります。
HASU 38 spec9
HASU 38 spec9の公表されている消費電力は24W(実測で22W)になります。
計測してみると20Wとなりました。
つまり、20Wh x 12h x 31day = 7,440Wh となり、1ヶ月の消費電力は 約7.4kWhとなります。
電気代に置き換えると、1ヶ月で約200円(7.4kWh x 27円/1kWh = 200.8円)になる計算です。
年間だと約2,400円(200.8円 x 12ヶ月 =2,410.5円)となります。
LIGHT STAFF VA
続いてLIGHT STAFF VAです。
こちらの公表されている消費電力は20Wになります。
計測してみると18Wになりました。
これはアマテラスとツクヨミと同様なので、1ヶ月で約180 円(6.7kWh x 27円/1kWh = 180.7円)になる計算です。
年間だと約2,200円(180.7円 x 12ヶ月 =2,169.5円)となります。
MORSEN植物育成LEDライト
続いてはMORSEN植物育成LEDライトです。
MORSENが公表している消費電力は20Wになります。
計測してみると17Wでした。
計算すると、17Wh x 12h x 31day = 6,324Wh となり、1ヶ月の消費電力は 約6.3kWhとなります。
電気代に置き換えると、1ヶ月で約170円(6.3kWh x 27円/1kWh = 170.7円)になる計算です。
年間だと2,050円程度(170.7円 x 12ヶ月 =2,048.9円)となります。
まとめ
今回は各植物育成LEDライトの電気代を計算してみました。
イレギュラーな電気代になるので、無駄だと言われてしまえばそれまでですが、結構皆さんが考えている電気代よりも安かったのではないでしょうか。
植物育成LEDライトを導入することで、栽培できる植物の幅が広がりますので、この記事が電気代が気になって購入を躊躇していた…という方の背中を押すことになれば嬉しいです。
- 「TSUKUYOMI LED 20W」
- 「AMATERAS LED 20W」
- 「LIGHT STAFF VA」
1ヶ月約180 円
- 「AMATERAS LED 10W」
1ヶ月約90円
- 「HASU 38 spec9」
1ヶ月約200円
- 「MORSEN植物育成LED」
1ヶ月約170円