植物育成LEDライト

植物育成LEDライトHASU 38 spec 9 (ハス 38 スペックナイン)購入レビュー

今回は以前から気になっていた植物育成LEDライト「HASU 38 spec 9 (ハス 38 スペックナイン」(以下HASU)を購入しましたので、どんなライトなのか見ていきたいと思います。

スペックを見る限り、アマテラスやツクヨミよりも性能が上でありながらも価格は半分程度の値段で購入できるので、使い勝手がよければ最高のライトだと思います。

そこで今回は、アマテラスやツクヨミ、そして同じHARU DESIGNから出ているライトスタッフVAとも比較してみたいと思います。

この記事が植物育成LEDライトの導入を検討している方の参考になると嬉しいです。

この記事の内容は動画でもご紹介しています。

HASU 38 spec 9の特徴

ではまずはHASUがどんなライトなのかを見ていきたいと思います。

スペックに関しては、後ほど他のライトと比較しながら見ていきたいと思います。

HASU 38 spec 9は主にアクアリウムの機器の販売をしているHARU DESIGNから出ている植物育成LEDライトです。

水中、地上どちらの植物にも使えますが、元々アクアリウムメインのメーカーなので、アクアリウム用のライトとしてこのライトの存在をご存知の方が多いのではないかと思います。

HARU DESIGNからはHASU以外にもこちらの調整リングを回す事で照射角度を簡単に変えられるライトスタッフVAがあります。

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スペック的にはHASUの方が上ですが、ライトスタッフVAもとても良いライトです。

HASUに限らずHARU DESIGNのライトはとてもスペックが高いにも関わらず、値段が比較的リーズナブルなのが魅力です。

外観

形は人気機種のアマテラスとツクヨミとほぼ同じです。

左:ツクヨミ 右:HASU

サイズも変わりなく、リフレクターの形状も同じ、取り外せる仕様も同じです。

特にアマテラスとは色も同じなのでぱっと見区別がつきません。

並べて置いてあると見分けがつかない

強いて違いを挙げるとすると、まず口金の先端の色が違うのと、質感がアマテラスの方が若干マットな質感に対し、HASUはツヤがあります。

※ロットによる違いがあるかもしれません。

また、当然入っている刻印が違います。

そして外観の1番の違いはLEDの形状です。

アマテラスが平坦な作りをしているのに対し、HASUは突起しています。

アマテラスのLEDの形状
HASUのLEDの形状

ただ形は違えどどちらも高輝度(こうきど)と放熱性能のあるCOB(チップオンボード)チップだと思います。

※この形状の違いにより照射角度などに違いが出てくると思われます。

ちなみに、形ではありませんが、アマテラスとツクヨミが20Wなのに対し、HASUは22Wになります。

 

HASU 38 spec 9のスペック

では続いてスペックを他のライトと比較しながら見ていきたいと思います。

まずは各ライトのスペックをまとめた表をご覧ください。

いつも通り、色温度とPPFD、寿命を中心に比べていきたいと思います。

色温度

色温度はライトスタッフVAに次いで高い数値です。

一般的に色温度が高くなるにつれて暖色系の色からと白っぽい色になりますので、HASUは昼光色(ちゅうこうしょく)のような色になります。

実際にそれぞれの色味を見て見ましょう。

HASU
アマテラス
ツクヨミ
ライトスタッフ

 

いかがでしょうか?いずれも反射板ありの状態(ライトスタッフは照射角度を絞った状態)で30cmの高さから点灯しましたが、HASUはちょっと白とびするほど明るいです。

色温度は好みになりますが、個人的にはちょっと白過ぎるかなと感じました。

また演色評価数はHASUが高いものの、アマテラスとツクヨミの方が自然な色合いだと思いました。

PPFDと照度

続いてPPFDと照度を見ていきたいと思います。

PPFDは断トツでHASUが高いです。

1,000を超えるのはかなり凄いと思います。

他の動画でもお伝えしていますが、強い光を好む多肉植物などはPPFDで500以上が必要と言われていますので、HASUを使えばこれ一灯で十分に育てられそうです。

ただ逆に観葉植物などに使うには光が強すぎて葉が焼けてしまいそうなので、当て方には注意が必要かなと思います。

照度ですが、置き方の目安になるので念のため簡易的な照度計を使って測って見ました。

高さ30センチの距離から直下、20センチ離れた場所で計測してみました。
また、いずれのライトも照射角度を変えられるので、照射角度狭い場合と広い場合でも試してみました。

その結果がこちらになります。

反射板あり:直下反射板あり:20cm反射板なし:直下反射板なし:20cm
HASU61,200lx2,039lx10,900lx2249lx
アマテラス42,900lx4,076lx7,862lx4,076lx
ツクヨミ43,900lx3,528lx7,212lx3,742lx
ライトスタッフVA52,100lx1,078lx15,700lx5,392lx

※ライトスタッフVAは照射角度リングを狭めた状態と広げた状態で計測しています。

やはりHASUが断トツで高く、次いでライトスタッフ、ツクヨミとアマテラスはあまり変わらずという結果でした。

この結果からHASUはピンポイントの照射に強いということが分かるかなと思います。

少しライトの直下から距離が離れるとガクッと下がっていきます。

反射板を外しても中心との落差が大きいので、HASUを使う場合は(サイズにもよりますが)一株につき一灯くらいの使い方が良いのかなと思いました。

ライトスタッフVAも点照射に優れているので、広範囲を照らしたいという場合は、アマテラスやツクヨミの方が使い勝手が良いかもしれません。

波長に関しては、アマテラスとツクヨミの波長が公表されていないので比べられませんが、アマテラスとツクヨミは実際に使用しており、問題なく育てられているので波長に関しては良い波長が出ていると思います。

HASUはこれから使ってみてどう生長するかを見ていきますが、波長分布を見る限り、植物の生長に必要な赤と青の波長が出ていますのでこちらも問題ないかと思います。

寿命

最後に寿命についてです。

ライトスタッフVAの寿命は分かりませんが、ツクヨミが1番短くHASUとアマテラスは同じです。

  • HASU &アマテラス:30,000時間
  • ツクヨミ:20,000時間

価格が安易上に長く使えるのは良いですね。

ちなみに製品保証期間は購入日より180日間とのことでした。

まとめ

最後に今回のまとめをしたいと思います。

個人的に思ったのは、

栽培重視で強い光を好む植物をピンポイントで照らすならハス、またはライトスタッフVA。

照射範囲が広く、広範囲に柔らかい光を届けられ、植物の見え方を気にするならアマテラス・ツクヨミだと思いました。

スペックをみればやはりHASUが優れていると思います。

ただ個人的には色温度が高く、光も強いので植物の見え方があまり好みではありませんでした。

鑑賞も意識するならばアマテラスかツクヨミが良いなと思います。

ただそんな事よりも植物をしっかり育てたい、また多肉植物やコーデックスなどにもガンガン使いたいという方はHASUの方が良いかもしれません。

どんな植物に使うのか、どんな使い方をしたいのかで選ぶライトは変わってきますので、この動画をライト選びの一つの参考にしていただけると嬉しいです。