植物育成LEDライト

【植物育成LED】LIGHT STAFF VAレビュー|アマテラス・ツクヨミとの比較あり

今回はHARUDESIGN JPさんから出ている植物育成LEDライト LIGHT STAFF VA(ライトスタッフ バリアブルアングル) をご紹介したいと思います。

ELBAZ FARMでは普段、AMATERASLEDとTSUKUYOMILED(以下、アマテラス・ツクヨミ)メインに使っているのですが、アマゾンで見ていて価格もアマテラスやツクヨミの半分程度で購入できる上にレビューも全体的に高評価でしたので、半年前に2つ買ってみました。

そして半年間水耕栽培のサボテンとパキポディウム(ラメリー)の実生株に使ってみました。

いずれも、徒長することもなく問題なく生長しました。

ラメリーは頭頂部がしっかりと生長
水耕栽培のサボテンは徒長することなく、根を多く出した

実際に使ってみた感じからしても、コスパ的にかなり優れた商品だと思います。

自宅の環境下だと日があまり入らなかったり、冬場日照を確保するために、植物育成用LEDの導入を検討されている方も多いかと思います。

ただ、高額なライトはちょっと手が出せないという方はLIGHT STAFF VAはおすすめです。

そこで今回は植物育成用LED選びの一つの候補としてこちらの LIGHT STAFF VAをご紹介したいと思います。

この記事の内容は動画でもご紹介しています。

LIGHT STAFF VAの特徴

HARUDESIGN JPといえば、 高性能LED HASU 38 spec 9 (ハス 38 スペックナイン) が有名かと思います。

そしてLIGHT STAFF VAはそのHASU 38 spec 9は姉妹機種になるのかなと思います。

PPFD値はHASU 38 spec 9に劣るものの、バリアブルアングルという名前の通り、照射角度(範囲)を変えられるのが1番の特徴です。

variable…変えられる,変動できる,可変的な

angle…角度、視点

ライト先端についた角度調整リングを回すことで照射範囲を広げることができます。

アマテラス・ツクヨミ・HASU 38も照射範囲を広げることはできますが、いちいち反射板を外すさなくてはならないので、これは便利な機能かと思います。

細かいスペックについては他のLEDと比較してこの後ご紹介します。

LIGHT STAFF VAのスペック

左:アマテラス 中央:ライトスタッフVA 右:ツクヨミ

ではLIGHT STAFF VAのスペックを姉妹機種のHASU 38と今人気のアマテラス・ツクヨミと比較してみてみましょう。

比較する際に大事になるのが、PPFDと波長、そして色温度また価格になるかなと思います。

照度は人間が感じる光の明るさの単位になるので、単純に高ければ植物の育成に良いというわけではないので、比較はしません。

また寿命に関しても、オフィシャルサイトでLIGHT STAFF VAとHASU 38の正式なものが見つからなかったので今回は省きます。

波長に関してはアマテラス・ツクヨミが波長分布を公開していないので、こちらも省きます。

ただ、個人的に調べた感じではHASU 38とツクヨミが植物の生長により適した波長を出しているかなと思います。

また、HASU 38は実際に使ったことがないので、オフィシャルサイトの情報だけになりますので、ご了承ください。

では、公式サイトから読み取れるPPFDと色温度また価格を基にお話ししていきます。

ちなみに今回は優劣をつけるつもりはありません。

自分が育てたい植物や環境によって適したライトは変わってきますので、それを踏まえてお読みいただけると幸いです。

PPFDについて

まず、PPFDについてです。

PPFD(光量子束密度)とは、可視光スペクトルにおいて、1秒あたり1平方メートルの対象範囲に注ぐ光子の数を示す値のことです。

簡単に言えば、植物が感じる明るさのことで、光合成を考えるときに使う光の単位になります。

例えば、屋外の快晴時のPPFDはおよそ2,000 μmol/m2・sと言われています。

植物ごとに最適なPPFDは異なりますが、一般的に多肉植物で500以上は必要と言われ、観葉植物で10以上500程度と言われています。

品名PPFD
LIGHT STAFF VA650μmol m-2 s-1
HASU 381,224μmol m-2 s-1
AMATERASLED406μmol m-2 s-1
TSUKUYOMILED507μmol m-2 s-1

※ PPFD(照射距離40cmの場合)

そう考えると、最も太陽光に近く、強い日差しを好む多肉植物などに向いているのは、断トツでHASU 38ということがわかります。

ただ、LIGHT STAFF VAも十分なパワーがあると思います。

いずれのライトも近距離で観葉植物に当ててしまうとすぐに葉焼けを起こすレベルですね。

ご自身が育てたい植物に合わせてPPFD値から選ぶと良いと思います。

色温度について

続いて色温度を見ていきましょう。

部屋に飾る以上植物の見え方も大事になりますので、比較する際に色温度も個人的には大事だと思っています。

品名色温度
LIGHT STAFF VA約6,200K
HASU 38約6,100K
AMATERASLED約5,900K
TSUKUYOMILED約4,000K ~5,000K

一般的に色温度が低いと赤っぽいオレンジがかった暖色系の光となり、色温度が高くなると、日中の太陽光のような白っぽい光となります。

そう考えると、LIGHT STAFF VAが1番白っぽい光になります。

HASU 38はありませんが、LIGHT STAFF VAとアマテアラス、ツクヨミを実際に比べて見ましょう。

LIGHT STAFF VA
アマテラス
ツクヨミ

個人的にアマテラスも十分白っぽい色をしているなと感じていたので、LIGHT STAFF VAはちょっと白すぎるかなという感じがします。

ただ、人それぞれ好みがありますので、好きな色合いで選ぶのも良いと思います。

ちなみに演色評価指数というものもあり、100に近ければ近いほど太陽光に近い色合いになりますので、そう考えるとLIGHT STAFF VAはやや劣るかなと思います。

ついでに、LIGHT STAFF VA、アマテラス、ツクヨミの照射範囲は以下のような感じです。

LIGHT STAFF VA:照射範囲狭
LIGHT STAFF VA:照射範囲広
アマテラス:照射範囲狭
アマテラス:照射範囲広
ツクヨミ:照射範囲狭
ツクヨミ:照射範囲広

LIGHT STAFF VAは照射範囲を広げても範囲は結構狭いです。

照射範囲を広げて使用した場合、中心点で7,500lx程度、そこから30㎝離れると3,500lx程度と半減していました。

それより先はどんどん下がっていくので、高さ40㎝の場合だと中心点から30cm程度が照射の限界かなと感じました。

アマテラスとツクヨミの照射範囲はどちらも同じです。

アマテラスとツクヨミの照射距離ごとの照度に関しては動画でまとめていますので、気になる方は下記の動画をご覧ください。

いずれも照射範囲を広げるとPPFD値は下がりますので、植物に合わせて使うと良い思います。

価格について

最後は価格です。

品名価格
LIGHT STAFF VA5,980円
HASU 387,600円
AMATERASLED13,600円
TSUKUYOMILED13,600円

価格オフィシャルサイト調べ(2021年11月現在)

ここまでスペックを比べてきましたが、ぼくが思うのはそこまで性能が見劣りしないLIGHT STAFF VAがここまでリーズナブルなのは本当にすごいと思います。

実際、冒頭でもお伝えしたようにLIGHT STAFF VAでパキポの実生株やサボテンなどを育ててみましたが、特に問題なく育てられいます。

とりあえず安価で良い植物育成用LEDが欲しいという方はLIGHT STAFF VA良いのではないかなと思います。

ただ気になる点が一つありまして、それは寿命が分からないことです。

ネット上では3000時間という情報がありましたが、それだと他のライトに比べるかなり短いです。

それが正しければ価格が低いのも頷けるかもしれません。

また、使ったことがないので実際のところは分かりませんが、スペックだけをみればHASU38も高性能でアマテアラスとツクヨミよりもかなり安いので、良いですね。

使っている方がいらっしゃいましたら、コメント欄で良し悪しを教えていただけると嬉しいです。

まとめ

今回はリーズナブルな上に優れた性能を誇るLIGHT STAFF VAをご紹介しました。

この記事がライト選びの参考になると嬉しいです。