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【アガベチタノタ】冬場の室内管理株の水の与え方について

本記事では冬場のアガベチタノタの室内管理株への水の与え方について解説します。

この記事の内容は室内管理でもLEDや暖房器具を使い冬場でも休眠させない環境を整えている方を想定にしています。

休眠させる場合は、水やりはほぼ必要ないので日当たりの良い場所に置き寝かせておけば問題ないかなと思います。

一方暖かく、そして光も育成ライトを使ってたっぷりと浴びせていると冬場でもアガベは休眠しませんので、引き続き水やりが必要になってきます。

とはいえ、成長期に屋外で管理していた時と同様に室内でもジャバジャバ与えるとちょっとリスクが高くなります。

そこで今回はELBAZ FARMの室内管理株への水の与え方を一つの参考としてお伝えできればと思います。

冬場と言っていますが、ELBAZ FARMでは室内管理株は年中同じ管理をしていますので室内管理でアガベを楽しみたいという方の参考にもなれば嬉しいです。

この記事の内容はYouTubeでもご紹介しています。

冬場の水やりのタイミング

まずは水やりのタイミングについてお話しいたします。

結論から言えば、それぞれの環境、株の状態、使っている土によってタイミングは異なるので何週間に1回的なことは言えません。

とはいえ基本的な考え方である鉢土が乾いたら与えるというサイクルを環境が整っている場合に限り冬場でも続けて問題ありません。

ただ注意が必要なのは屋外と室内では乾き方が異なってくるので、屋外の時と同じように水やりはしない方が良いということです。

屋外から室内に移行してすぐの水やりで土の状態を観察し、ご自身の環境ではどれくらいで土が乾くのかをまず見極めると良いと思います。

そうして一旦タイミングを見極めてしまえば、屋外のように天候の変化の影響はなく、大体同じサイクルで水やりができるようになり管理が楽になるはずです。

大体の場合は屋外と同じような環境を室内で作るのはなかなか難しいので、土の乾きはより緩やかになると思います。

光・水・風のバランスを整えよう

少し話が逸れますが、水やりに関わってくることなので室内管理に慣れていない方向けにおすすめの環境についてお話しいたします。

室内管理で気をつけたいのがLEDを使って光だけ強くして水やりが少なかったり、逆に十分に光を供給できない状態で水やりが過多になるというようなバランスの悪い管理です。

何か一つだけ強いというのは葉焼けや徒長など何かしらの問題が起きやすくなります。

大事なのは光・水・風のバランスだと考えています。

たとえば、屋外の理想のイメージが下図のようなバランスだとします。

これを室内で作るのは難しく、同じように強くしようとするとバランスが崩れやすくなります。

加えて全てが強い分植物への影響も大きく、リスクも高くなります。

そのため逆に下図のようなコンパクトなバランスを作るイメージを持つと失敗が少なくります。

管理に慣れた方であれば先ほどのような環境を作り、管理するのもありだと思います。

ただ、光が強い分水やりの頻度が多くなったり、それらに伴い風も整えたりとこまめな管理が求められます。

そのため慣れないうちはコンパクトなバランスから始めることをおすすめします。

当然成長は緩やかになりますが、光を抑えている分、水やりの頻度も減り、風もそこまで気にする必要はありません。

そうして手を加える回数が減ることで失敗も少なくなります。

ELBAZ FARMでも室内で管理している株は(仕立てている株を除き)、光は3万〜5万ルクス程度と屋外の明るさの半分以下にしています。

その分水やりの回数も少なくしていますが特に問題なく管理できています。

SNSなどでとても強い光を当てて見事なボール状の株に仕立てている方もいらっしゃいます。

ただそれは株の状態を見極め、それに応じた対応ができる腕があるからこそできることなので、最初から真似することはあまりおすすめしません。

まずはこの冬を問題なく乗り切るために状態の維持を目指すと良いと思います。

冬場のアガベへの水の与え方

最後に室内管理株の水の与え方についてお話しいたします。

ただこれはあくまでELBAZ FARMの環境のやり方ですので参考程度にお聞きください。

先ほどお伝えしたようにELBAZ FARMではそこまで強い光を当てているわけでなく、ガンガン強い風を送っているというわけではありません。

そのため屋外管理株のように土がすぐに乾きません。

加えてチタノタはボール状で葉が密集しており中心部に水が溜まりやすいので蒸れには特に気を使っています。

チタノタは特に中心部に水が溜まりやす

屋外管理株は乾いたら気にせず株の上からジャバジャバと水をかけていますが、室内管理株は水差しやジョウロなどを使って培養土に直接水を与えるようにしています。

鉢いっぱいに葉が広がり与えにくい場合は腰水にして土の表面が湿ったら取り出すという方法をとっています。

水を与えた後は風通しの良い場所に置き、出来るだけ早く乾かすようにしています。

室内管理株はより乾きやすくするために軽石を多く混ぜてみるなど土の配合も変えてみるのもありだと思います。

また定期的に葉についた埃や代謝物を取り除き株を健康的に保つために株の上から水を与える日もあります。

そういった時は天気が良く気温の高い日を狙い、朝に屋外に出して水を与え、寒くなる前に室内に取り込むようにしています。

基本的には冬場でもいつでもこのように管理していますが、これまで蒸れで株が痛んだり、炭疽病など病気が発生したようなことは一度もありません。

与える水の量に関しても年中同じで鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えています。

室内では土の乾き遅く気になるという方は、与え方もちょっと意識してみてください。

まとめ

今回は冬場の室内管理株への水の与え方についてお話ししました。

室内管理のメリットは環境が基本変わらないということなので、水やりのタイミングを見極めてしまえば特に難しいことはないと思います。

また屋外管理とはまた違う管理が求められるようになると思いますので、ご自身の環境をまず把握してそれに伴い光・水・風のバランスを整えていくとより失敗も少なく管理できるかと思います。