今回はおすすめのカラーリーフ、「ベゴニア・マクラータ(Begonia maculata)」をご紹介したいと思います。
ベゴニア・マクラータはまるでアートのようなドット柄が可愛い木立性(こだちせい)のベゴニアの一種です。
一つ置くだけで、明るく彩ってくれるオススメのカラーリーフです。
丈夫で育てやすく、置き場所にも困らないので、気軽に取り入れられるのも魅力かなと思います。
ではそんなベゴニア・マクラータの魅力や特徴、育て方をご紹介します。
Contents
ベゴニア・マクラータとは
科名 | シュウカイドウ科 |
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属名 | ベゴニア属 |
原産地 | ブラジル/メキシコ |
栽培難易度 | 容易〜普通 |
生長速度 | 比較的早い |
種小名のマクラータ(maculata)はラテン語で「斑紋のある/斑点のある」を意味しており、白色のドッド模様が入る葉から由来しています。
マクラータの他にもドット柄のタイプはいくつかあり、赤いドットが入るベゴニア・アンフィオクス(Begonia amphioxus)やベゴニア・ネグロセンシス (Begonia negrosensis)などがあります。
ただ、アンフィオクスもネグロセンシスも人工的に手を加えられていない原種であり、なかなか毒々しい見た目をしています。
マクラータも原種ではあるものの、個人的には1番インテリアに取り入れやすい見た目をしているかなと思います。
ちなみに、ベゴニアの仲間はとても種類が多く、原種だけでも2,000種近くあると言われています。
そしてフォルムや性質などで8つのタイプに分けられ、その中でインテリアグリーンとして人気なのが根茎性(こんけいせい)と木立性です。
根茎性はインド原産のベゴニア・レックスを始めとする茎が太めのほふく性の植物で、横方向に展開していきます。
一方、このマクラータのようなタイプは木立性と呼ばれ、球根や塊茎ができず、株立ちするものやつる性のもの、多肉質なものなど様々あります。
いずれも葉の模様が多種多様でインテリアグリーンとして人気があります。
自生地では森の中で木漏れ日を浴びて生育しており、木立性のタイプの中には4mを超えるような大きなものまであるようです。
ちなみにマクラータは最大で1m近くまで生長するようです。
ただ、日本の観葉植物として売られているものではそこまで大きなものはぼくは見たことがありません。
園芸店で見つかるのは大体、これくらいのサイズのものから30センチ〜大きくても50センチ程度のものが多いかなと思います。
ベゴニア・マクラータの魅力
一番の魅力はやはり人工的に柄をつけたような白い水玉模様です。
これはもうアートのようで天然のものとは思えない柄をしています。
また、葉の表面のドット柄に目が行きますが、裏側もワインレッドのような美しい色をしています。
このグリーンとレッドカラーのコントラストがなんとも言えないエスニックな雰囲気を醸し出していますね。
開花期には白やピンクの美しい花を咲かせるのも魅力です。
森の中で木漏れ日を浴びて自生している植物なので、強い日差しを必要とせず室内でも育てられるのもオススメのポイントです。
加えて水差しや挿し木で簡単に増やすこともできるので、栽培も楽しめる魅力もあります。
カラテアやマランタなどアートのようなカラーリーフがお好きな方はきっと気に入ると思いますので、気になる方はぜひ探してみてください。
ベゴニア・マクラータの育て方
最後に育て方のポイントを簡単にご紹介します。
日本の厳しい寒さや夏の高温多湿な環境を嫌いますが、環境を整えてあげれば比較的安定して生長してくれる植物です。
置き場所
自生地では森の中で木漏れ日を浴びて自生している植物なので、強い日差しが苦手です。
そのため、室内の場合はレースのカーテン越しの日が当たる程度の場所がオススメです。
屋外で管理する場合は、半日陰の場所で管理します。
生育温度は15度から30度程度で、15度以上を保つと生育が安定し、問題なく育てられます。
寒さには弱いので、10度を下回らないように気をつけると良いと思います。
水やり
ベゴニアは茎や根が多肉質な特徴があると言われているので、比較的乾燥には強い植物です。
ただ水分は好むので、生長期の春から秋にかけては表土が乾いたらたっぷりと与えると良いと思います。
寒くなる11月くらいからは徐々に水やりの回数を減らし、真冬は鉢土が乾いてからで問題ありません。
土が常に湿った状態は嫌うので、水やりはある程度メリハリをつけたほうが良いと思います。
用土
土は市販の観葉植物用の土で問題ありません。
肥料
春に緩効性肥料を与え、春から夏には薄めた液体肥料を与えると元気に育ちます。
増やし方
春から秋にかけて挿し木や水挿しで簡単に増やすことができます。
病害虫
虫に関しては、カイガラムシやアブラムシが付く場合があります。
植え替えの際にオルトランを入れたり、日々の管理としてベニカXファインスプレーなどで予防すると良いと思います。
また、風通しが悪いと虫が付きやすくなるので、室内の場合もサーキュレーターなどで風の流れをよくすることをおすすめします。
まとめ
今回は、まるでアートのような葉柄を楽しめる、ベゴニア・マクラータをご紹介しました。
インテリア性が高く、室内でも問題なく育てることができるので、素敵なカラーリーフをお探しの方はぜひチェックして見てください。
- ベゴニア・マクラータはドット柄が特徴の木立性ベゴニア
- マクラータ(maculata)はラテン語で「斑紋のある/斑点のある」を意味している
- マクラータの他にもドット柄のタイプはいくつかある
- 自生地では森の中で木漏れ日を浴びて生育している
- 開花期には白やピンクの美しい花を咲かせる
- 室内の場合はレースのカーテン越しの日が当たる程度の場所がおすすめ
- 生育温度は15度から30度程度
- 寒さには弱いので、10度を下回らないように気をつける
- 比較的乾燥には強い
- 生長期の春から秋にかけては表土が乾いたらたっぷりと与える
- 寒くなる11月くらいからは徐々に水やりの回数を減らし、真冬は鉢土が乾いてから
- 土は市販の観葉植物用の土で十分
- 春に緩効性肥料を与え、春から夏には薄めた液体肥料を与える
- 挿し木や水挿しで簡単に増やすことができる
- カイガラムシやアブラムシが付く場合がある