多肉植物

パキポディウム・マカイエンセ(Pachypodium makayense)の特徴・育て方

いま注目が集まっていて人気の高い塊根植物のひとつであるパキポディウム。

そんなパキポディウムは、様々な姿形の種が流通しています。

今回は2004年に登録されたばかりの新種「パキポディウム・マカイエンセ」の特徴や育て方をご紹介します。

パキポディウム・マカイエンセの特徴

科名キョウチクトウ科
属名パキポディウム属
原産地マダガスカル(トゥリアラ州)
栽培難易度普通
生育タイプ夏型

マカイエンセは2004年に新種として発見されたまだ新しい品種です。

マダガスカルの南に位置するトゥリアラ州(Toliara Province)メナベのマッケイ峡谷(The Makay Massif)が原産のパキポディウムです。

マッケイ峡谷

 

マッケイ峡谷は見渡す限り深く切れ込みが入った谷が続き、地元民でも立ち入らない秘境と呼ばれています。

そんなマッケイ峡谷の中の小さいな山で発見されたのがマカイエンセです。

種小名の「makayense」はそんなマッケイ峡谷(The Makay Massif)に由来します。

和名では「魔界玉」という名前が付けられており、こちらもマッケイ峡谷に由来するものと思われます。

(漢字から発せられる凶々しい意味は特にないそう)

自生地では荒涼とした大地で生育しており、生長すると直径50センチ程度にまで大きくなる中型のパキポディウムです。

小さい株の頃は柱状に縦に伸びていきますが、成熟していくと横に伸び、太い枝を無数に展開し、見事な株に生長します。

枝の先からは細長い楕円形の葉を生やします。

また開花期には黄色い花を咲かせ、その中心が白くなるという特徴があります。

現地球はとても高額で流通量も少ないですが、最近では国内実生のマカイエンセが比較的多く出回るようになっています。

パキポディウム・マカイエンセの育て方

育て方は他のパキポディウムと同様です。

基本的な育て方をご紹介します。

置き場所

他のパキポディウムと同様に明るい場所を好みます。

そのため基本的には屋外での管理がおすすめです。

一年を通して良く陽の当たる風通しの良い環境で管理することで健康で美しい株に生長します。

寒さには弱いので、気温が10度を下回るようになってきたら室内の陽が入る場所へ移します。

水やり

生育期の4月から10月頃は用土が完全に乾いてからたっぷりと与えます。

冬になると落葉し生長が止まるので、そこから翌シーズンの成長期までは断水します。

生育期に入るとまた新芽を展開しますので、そのタイミングで水やりを再開します。

ただ、急に与えると弱る場合があるので徐々に水やりの回数を増やしていき慣れさせます。

肥料

多くの肥料は必要ありません。

生長期に薄めた液肥を与えます。

また、植え替えのタイミングで元肥としてマグアンプKなど緩効性肥料を少量混ぜ込んでおくのも良いと思います。

用土

水はけの良い土を好みます。

市販の多肉植物用の土かサボテン用の土で十分です。

そこに2割程度赤玉土を加えるとさらに水はけが良くなり、また保水性をあげることができます。

冬越し温度

マダガスカル原産のパキポディウムは寒さにはとても弱いです。

8度程度の寒さにも耐えると言われていますが、10度以上は保ち冬場は暖かい室内で管理することをおすすめします。

まとめ

現地球はあまり出回っていませんが、実生であれば店頭で見かけることが多くありますので、気になる方はパキポディウムの新種「マカイエンセ」を探してみてください。

パキポディウム・マカイエンセまとめ
  • 2004年に登録されたばかりの新種
  • マダガスカルマッケイ峡谷が原産
  • 明るい日向で管理する
  • 生長期は用土が完全に乾いてから、冬場は断水する
  • 肥料は少量与える
  • 用土は水はけの良い土を使用する
  • 寒さには弱いので冬場は室内で管理する