観葉植物

アンスリウム(アンスリューム)の育て方|品種や増やし方も合わせて解説

エルバス
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今回は、美しい花(苞)と濃いグリーンの葉のコントラストを楽しめる、「アンスリウム」の特徴や育て方をご紹介します。

アンスリウムは色鮮やかな花(苞)が人気の観葉植物です。

苞のカラーバリエーションは豊富で、定番の赤から白やピンク、グリーンなどもあります。

また、葉も美しく、斑入りのものや光沢があるものなど様々な品種があるのも魅力です。

鑑賞価値が高いだけでなく、NASA公認のエコプラントとしても有名で、置くだけで優れた空気清浄効果を発揮してくれます。

エルバス
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今日はそんな魅力の多いアンスリウムの特徴や育て方を詳しく解説します。
こんな人にお勧めの植物
  • 美しい花を楽しめる植物をお探しの方
  • 鑑賞価値の高い観葉植物をお探しの方
  • 空気清浄効果を期待したい方
ドリス
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こちらの動画でもご紹介しています♪

アンスリウムとは

アンスリウムの分類
  • 科名:サトイモ科
  • 属名:アンスリウム属
  • 原産地:コロンビアなどの熱帯アメリカ

アンスリウムの語源は、ギリシャ語で花を意味する「anthosaura(アンサス)」と尾を意味する「oura(オウラ)」が由来しています。

尾に例えられるのは実際花が付いている箇所(肉穂花序にくすいかじょ)で、花に見える部分は葉が変形したもの(変態葉)であり「苞」と呼ばれるものです。

アンスリウムのように苞が大きくなり花のようになった苞を「仏炎苞(仏像の後光のように見えることに由来)」とも呼びます。

自生地では、湿潤な森の中で樹木から射す木漏れ日を浴びて自生しており、地面に根を張るタイプから樹木などに着生するタイプまでいます。

エルバス
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常緑の多年草で苞だけでなく美しい葉も通年楽しむことができます。

アンスリウムの品種

アンスリウムの品種は多く、

  • 花と葉の色が時間の経過で変化する「レインボーチャンピオン」
  • 仏炎苞が白く、結婚式などで用いられる「エンジェル」
  • 花も葉も大きく2メートル近く生長する「ファイアー」

などがあります。

カラーバリエーション、花の形、葉の形など様々ありますのでお気に入りの品種を見つけるのも面白いと思います。

アンスリウムの花言葉

アンスリウム全般の花言葉は、

  • 「煩悩」
  • 「恋にもだえる心」

です。

また、苞の色によっても花言葉は異なり、

  • 赤系:情熱
  • ピンク系:飾らない美しさ
  • 白系:熱心
  • グリーン系:無垢な心

を意味します。

西洋では「温かいもてなし」という花言葉も持ち、多くの花言葉を持つアンスリウムは、様々な用途で用いられています。

アンスリウムの育て方のポイント

アンスリウムは、管理も難しくなく、育てやすい観葉植物です。

エルバス
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育て方のポイントをひとつずつご紹介します。

置き場所

アンスリウムの湿潤な森の中で自生している植物です。

また、樹木の間からさす木漏れ日を浴びて生育しているので、強い日差しは苦手です。

まったく光の入らない部屋は向いていませんが、レースのカーテン越しの日が入るような場所が適しています。

ステラ
ステラ
夏場は屋外での管理も可能ですが、直射日光は避けてあげてください。

前述の通り、アンスリウムはジャングルで優しい木漏れ日を浴びて育つ植物です。

屋外で管理する場合は、明るい日陰に置いてあげましょう。

水やり

湿潤な森の中で自生している植物なので、湿度を好む植物です。

基本的には表土が乾いたら水を与えるようにします。

与える際は鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えてください。

エルバス
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冬場は乾燥気味に育てるのがポイントです。

表土が乾いてからさらに1〜2日経ってから与えるくらいが丁度良いです。

1年を通して、土の過湿は苦手でも空気中の多湿は好むので、こまめに葉水をしてあげましょう。

肥料

春から秋がアンスリウムの成長期になるので、春に緩効性肥料を与えます。

与える際は株に肥料が直接つかないように気を付けてください。

夏頃までに薄めた液肥を与えるとより生育が旺盛になり、花つきが良くなります。

植え替えの際には元肥として緩効性肥料を与えましょう(元々肥料の入っている培養土を使う場合は必要ありません)。

アンスリウムは高温多湿な環境を好みますが、用土の過湿は嫌います。

そのため用土には水はけの良い土が適しています。

園芸店やホームセンターではアンスリウム専用の土も販売されているので、そちらを使用すれば基本的に問題ありません。

ご自身でブレンドされる場合は、

  • ピートモス:5
  • パーライト:4
  • 赤玉土:1

の割合で混ぜます。

ステラ
ステラ
市販の観葉植物用の土も使用できますが、その際は水はけをよくするためにパーライトなどを混ぜて調整することをおすすめします!

植え替え

アンスリウムは比較的生育旺盛な植物ですが、すぐに根が詰まるような植物ではありません。

また、順調に育つと子株をたくさん出します。

エルバス
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2年に1度程度の頻度で植え替えをしましょう。

植え替えの際は、古い土をしっかり払い、ひと回り大きい鉢に植え替えましょう。

適期は成長期である5月から8月頃です。

冬越し温度

温暖なジャングルで自生している植物なので、寒さには弱いです。

最低でも10度以上はキープしましょう。

15度以上をキープすると年間を通して花を楽しむことができます。

病害虫

  • アブラムシ
  • カイガラムシ
  • ハダニ

が付く場合があります。

エルバス
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日頃から葉水や風通しの良い場所で育てることで害虫の予防に繋がります。

日頃の管理

株が弱る前に、変色した苞を摘み取る(カットする)ことで、他の芽に栄養が行き渡り花付きがよくなります。

ステラ
ステラ
いわゆる花がら摘みのようなものです。

花が咲き終わると花に種が付き、赤い苞が黄緑色っぽく変色していきます。

その変色した時がカットするタイミングです。

ステラ
ステラ
種の採取にチャレンジしてみたいという方は、そのまま放置しておくと種がつく可能性があります。

アンスリウムの魅力である鮮やかな苞と花を楽しみたい場合は、色が悪くなったらすぐ切り取ってしまいましょう。

カットする際は、花茎ごと根本から切り取ります。

増やし方

アンスリウムは、挿し木や取り木、株分けで増やすことができます。

挿し木は、伸びた茎を10cm程に切って葉を2〜3枚残し、バーミキュライトなどに挿し、発根を待つ方法です。

ステラ
ステラ
仕立て直しの際に切った茎も挿し木に使うことができます。

取り木は、気根を水苔で巻き、乾燥しないように管理することで発根させる方法です。

株分けは植え替えのタイミングで同時に行います。

手順
  1. 鉢から抜き、古い土を丁寧に落とす
  2. 優しく根をほぐしていき、自然に分かれる部分で分ける
  3. 分けた株の大きさに合わせたサイズの鉢に植え付ける
  4. 根が伸びるまで半日陰で管理する
エルバス
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一番おすすめできる方法は株分けです。

まとめ

色鮮やかな苞が魅力の観葉植物、アンスリウムの育て方や日常管理についてご紹介しました。

栽培難易度も高くなく、鑑賞価値の高い植物ですので、ぜひインテリアに取り入れてみてください。

アンスリウムまとめ
  • 色鮮やかな苞が魅力の観葉植物
  • 比較的丈夫で育てやすい
  • 半日陰の場所が適している
  • 表土が乾いたらたっぷり水を与える
  • 春に緩効性肥料を与える
  • 水はけの良い用土を好む
  • 最低でも10度以上はキープする
  • 変色した苞は摘み取る(カット)
  • 挿し木や取り木、株分けで増やすことができる