観葉植物

テーブルヤシの特徴・育て方・日常管理の方法

テーブルヤシは、100円ショップなどでも簡単に手に入り、非常に育てやすい観葉植物です。

ひとつ置くだけでエキゾチックな雰囲気が出るので、インテリア性も非常に高くなっています。

また、上に伸びる鋭い葉は風水的に陽の気を発すると言われ、気分を高める風水的効果も期待できると言われています。

このようにテーブルヤシは、育てやすさ、インテリア性、風水的効果と、色々魅力の多い植物です。

今回はそんなテーブルヤシの特徴や育て方、日常管理について詳しく解説します。

ドリス
ドリス
この記事の内容は動画でもご紹介しています。

テーブルヤシとは

テーブルヤシに咲く花

 

科名ヤシ科
属名テーブルヤシ属(カマエドレア)
原産地メキシコ・グアテマラなどの中南米
置き場所半日陰
冬越し温度5℃

テーブルヤシは、ヤシ科テーブルヤシ属(カマエドレア)に分類される植物で、原産地はメキシコやグアテマラなどの中南米です。

ヤシと聞くと南国のビーチなどで強い陽射しを浴びて生育しているものをイメージされると思いますが、テーブルヤシは湿潤な森の中で木漏れ日を浴びて生育している種です。

大きくなっても2m程度にしか生長しない小型種です。

一般的に出回っているテーブルヤシはエレガンスという品種で、その名の通りテーブルでも育てられるサイズからテーブルヤシと名が付けられました。

ちなみにいわゆる南国などのビーチで見かける大型のヤシはココヤシという品種です。

また大型種だとアレカヤシもインテリアプランツとしても有名です。

エルバス
エルバス
たまにテーブルヤシが大きくなったものがアレカヤシだと思っている方がいらっしゃいますが、全くの別物です。

春には粒上の黄色い花を稲穂のようにつけます。

テーブルヤシの花言葉

テーブルヤシの花言葉は「あなたを見守る」です。

育てる人に寄り添うように育ち、テーブルの上など身近な場所で元気に育つことから付けられた花言葉です。

ステラ
ステラ
この意味を込めて、身近な人にプレゼントしても喜ばれるかもしれませんね。

テーブルヤシの育て方

テーブルヤシは耐陰性もあり、比較的寒さにも強く、丈夫な植物です。

また生長も緩やかでとても育てやすいです。

加えて手軽に手に入るので、観葉植物ビギナーの方にもおすすめの植物です。

では、それぞれ育て方のポイントをご紹介していきます。

置き場所

ヤシの仲間なので日光が好きと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、テーブルヤシは前述の通り、湿潤の森の中で木漏れ日を浴びて自生している植物です。

そのため強い陽射しは苦手です。

葉も薄く、直射日光に当てるとすぐに葉焼けを起こします。

置き場所としては東向きの窓辺でレースのカーテンなどで遮光した薄日が当たる程度の場所が適しています。

南向きの明るい部屋に置く場合は、窓から離して置いた方が無難です。

耐陰性もあるので、たまに明るい部屋(直射日光は避ける)に移せば、トイレや玄関などあまり陽が当たらない場所に置いても問題ありません。

エルバス
エルバス
ただ、色ツヤよく丈夫な株に育てたいのであれば、やはり遮光した陽が当たる程度の場所がベストでしょう。

また、葉が薄く乾燥しやすいのでエアコンの風などが直接当たらないように注意してください。

屋外で育てる場合は明るい日陰で管理しましょう。

水やり

テーブルヤシの水やりは、とても簡単です。

  • 春から秋(4月から9月くらい)の暖かい時期は表土が乾いてから
  • 冬場は(10月から3月くらい)鉢土(土の中)まで乾いてから与える

と覚えておけば問題ありません。

葉が垂れたり、葉先が茶色く枯れ込んでいる時は水不足のサインです。

また、葉が乾燥しやすいので、年間を通して霧吹きなどで葉水をしてあげてください。

葉水をすることで害虫の予防にも繋がります。

肥料

肥料も春から秋に薄めた液体肥料を月に2回程度与えると、葉がどんどん茂り生長していきます。

コンパクトに育てていきたいという場合は肥料は控えめします。

植え替えの際は元肥として緩効性肥料を混ぜ込みます。

用土

市販の培養土を使えば問題ありません。

またテーブルヤシはハイドロカルチャーでも育てることができます。

土のにおいやハダニなどの発生が気になるという方はハイドロボールを使用をおすすめします。

ご自身でブレンドされる場合は水はけの良い土を好むので、

  • 赤玉土4
  • 鹿沼土3
  • 腐葉土3

で混ぜ合わせましょう。

植え替え

生長は緩やかなのでそこまで頻繁に植え替える必要はありません。

植え替えのタイミングは、鉢の底から根が飛び出している時。

もしくは、日光と水やりに気をつけているのに葉先から枯れ込んだり、葉にツヤがなく色も悪い時は根詰まりを起こしている可能性が高いので植え替えを行います。

また、100均などで購入した場合は、根の状態を確認するためにも購入後植え替えを行った方が無難です。

植え替えは生育旺盛な5月~6月がおすすめです。

ステラ
ステラ
それ以外の時期は翌シーズンまで待ちましょう。

大きくしたくない時は、根を軽く落として肥料を減らし、同じ鉢に戻します。

冬越し温度

アレカヤシやココヤシなど特に温暖な環境で自生しているヤシに比べると比較的寒さには強く、5℃くらいまでは耐えます。

とはいえ、寒くなってきたら暖かい部屋に取り込んで10度くらいはキープしてあげた方が無難です。

病害虫

葉の根元や葉裏にカイガラムシハダニが付きやすいです。

こまめな霧吹きと風通しの良い場所で管理して予防しましょう。

ついてしまった場合は、ハダニは水に弱いので霧吹きなどで駆除し(多い場合は殺虫剤)、カイガラムシは歯ブラシなどを使って擦り落とします。

日常管理

葉先が枯れ込むことが多いので、枯れた部分をハサミで落とします。

見た目を整えるために周りの葉も一緒に切り落として、形を整えても問題ありません。

茎から枯れ込んでいる場合は、根本から切り落とします。

また、この後ご説明しますが茂り過ぎて大きくなり過ぎた場合は株分けをして仕立て直すことも可能です。

増やし方

テーブルヤシは植え替えの際に株分けで増やすことができます。

株を鉢から引き抜いたら、手で揉みほぐしていくと茎単位で分けることができます。

もしくはナイフやハサミなどで切り分けてもOKです。

切り分けた後は、それぞれを植え付けます。

まとめ

テーブルヤシまとめ
  • 育てやすく、インテリア性も高い観葉植物
  • 大きくなっても2mまでにしか生長しない小型種
  • 花言葉は「あなたを見守る」
  • 比較的耐陰性がある
  • 冬場は5℃までは耐える
  • 水やりは春〜秋は表土が乾いてから、冬は鉢土が乾いてから
  • 肥料は春〜秋に薄めた液体肥料を月に2回程度与える
  • ハイドロカルチャーでも育てることができる
  • 植え替えは生育旺盛な5月~6月に行う
  • カイガラムシやハダニが付きやすい
  • 株分けで増やすことができる

栽培難易度が高くなく魅力の多いテーブルヤシ、ぜひチャレンジしてみてください♪