リプサリスは、細い茎が枝分かれし、あらゆる方向に伸びる独特でユニークなシルエットが人気で、最近注目を集めています。
自生地ではジャングルで生息するサボテンの仲間で、”森林サボテン”とも呼ばれています。
下に垂れ下がる姿は豪快で大胆!
一方、一つ一つの茎はとても繊細で、剛と柔の両面を併せ持つ不思議な魅力のある植物です。
一つ吊るすだけでもお部屋のアクセントになります。
栽培難易度はちょっと高めですが、ポイントを押さえればそう難しいことはないので、是非多くの方にチャレンジしていただきたい観葉植物です。
- ハンギンググリーンをお探しの方
- ちょっと珍しい植物をお探しの方
- 少し難易度の高い植物にチャレンジしてみたい方
- お洒落な観葉植物をお探しの方
リプサリス
茎を四方八方に伸ばした独特なシルエットが人気の観葉植物で、鉢植えでもハンギングでも楽しめます。
茎が葉のように平べったいものから、肉厚のもの、筒状のものなど同じリプサリスでも品種によって形状は様々です。
中には、白い花を咲かせる種類もあり、楽しみ方も様々です。
リプサリスとは
科名:サボテン科
属名:リプサリス属
原産地:ブラジルを中心とした南米、アフリカ、スリランカ、マダガスカルなど
リプサリスは、サボテンの仲間です。
ただいわゆる乾燥地帯で自生しているサボテンとは異なり、熱帯ジャングルで他の植物に着生し、柔らかな木漏れ日を浴びて自生している植物です。
その為、”森林サボテン”の名で親しまれるようになりました。
自生地ではブラジルを中心に約60もの種類が存在し、それぞれ形状が異なります。
60種全てが販売されているわけではありませんが、販売環境下においても多くの種類から選ぶことが出来る事がリプサリスの人気の理由の一つです。
リプサリスの種類
リプサリス・エワルディアナ(Rhipsalis Ewaldiana)
リプサリス・ケレウスクラ(Rhipsalis Cereuscula)
開花期には白い花を咲かせる、リプサリスの中でも人気の高い品種です。
別名:アオヤギ(青柳)
リプサリス・ラムローサ(Rhipsalis Ramulosa)
葉のような平たい茎が特徴的な”リプサリス・ラムローサ”。
茎の両縁に白い花を咲かせます。
リプサリス・カスッサ(Rhipsalis Cassutha)
”リプサリス・カスッサ”は、柔らかい手ざわりと、見た目も繊細で
リプサリス・カシエロ(Rhipsalis Caciero)
まるで線香花火のように茎を広げる、”リプサリス・カシエロ”。
成長するとかなりボリュームを増し、存在感たっぷりの品種です。
リプサリス・フロストシュガー(Rhipsalis pilocarpa)
開花期には美しい花を咲かせます。
リプサリス・ホルビアーナ(Rhipsalis Holviana)
別名イトアシ(糸葦)の名を持つ”リプサリス・ホルビアーナ”
細く長い茎を垂れ流す姿が、とても優美で美しいリプサリスです。
リプサリス育て方のポイント
置き場所
自生地では、森林の木漏れ日を浴びて過ごしています。
その為、直射日光には弱く、強い日差しを浴びると葉焼けを起こしてしまいます。
室内の置き場所としては、カーテン越しの日が当たる場所か、明るい日陰に起きましょう。
比較的暗い場所でも育てられますが、耐陰性はあまりありません。出来る限り明るい場所で育てましょう。
また、リプサリスのような茎や葉が密集している植物は、植物の中に水分や熱がこもり、高温多湿になりがちです。
特に水やりの後などは、風通しの良い場所に置き、湿った状態が続かないように注意が必要です。
エアコンの風は寒暖差を激しくし、植物を弱らせてしまうので直接当たらないように風向きに注意しましょう!
水やり
季節ごとで水やりの頻度を変えるのが大事です!
春・秋
春と秋がリプサリスの生育期です。
土の表面が乾いたら、鉢の底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。
1週間に1度ほどのペースが目安です。
夏
夏場は成長がゆっくりとしたペースで進むようになります。
春・秋よりも水やりの間隔を空けるようにします。
冬
冬場は、成長が完全に止まり休眠期に入るので、水やりは必要ありません。
その状態で水を与えると吸収出来ず、水分が溜まってしまい、根腐れの原因になります。
ただ、あまりに乾燥状態が続くのであれば、霧吹きなどを使って茎を湿らせましょう。
肥料
生育期である、春(4月〜6月)と秋(9月・10月)に緩効性肥料を与えます。
用土
- 排水性
- 通気性
- 保肥性
- 粒サイズの揃った土
に優れた用土を選びます。
ご自身でブレンドする場合、
赤玉土・鹿沼土・腐葉土を4:4:3の割合で混ぜます。
植え替え時期
生育期である、春(4月〜6月)と秋(9月・10月)に行います。
気温が10度を超えるようになってきたら、植え替えの時期です。
状態を観察し、1年もしくは2年ほどのペースで植え替えましょう。
冬越し温度
最低10℃以上
冬越し温度は種類によって少し異なりますが、基本的に南アフリカの暖かい場所で自生している植物なので、日本の寒さにはとても弱く、10℃を下回る環境だと、枯れてしまいます。
気温が10℃を切り始めたら、屋外に出している場合は必ず室内に取り込み、リビングなど人が生活する暖かい場所に置くようにします。
病害虫対策
ハダニ・カイガラムシが発生する場合があります。
病害虫は高温多湿な状態が続くと、発生しやすくなります。
普段から風通しの良い場所に置き、予防しましょう。
発生してしまった場合は、殺虫剤を使用します。
増やし方(挿し木)
リプサリスを増やす場合は、挿し木が一般的です。
リプサリスの茎には節があるので、節に合わせて5cmから10センチ程度の長さでカットします。
切った挿し穂は一度半月ほど日陰で乾燥させます。
乾燥させた後、挿し木用土に挿し穂を挿し、水を与え、水が切れないように管理し、発根を待ちます。
まとめ
ハンギンググリーンとしてとてもお勧めの植物で、一つ吊り下げるだけでも存在感があり、お部屋の雰囲気をガラッと変えてくれます。
- リプサリスは60もの種類が存在する!
- 直射日光が苦手なので、カーテン越しの日が当たる場所に置く。
- 風通しの良い場所に置く。
- リプサリスの成長期は春と秋。
- 植え替えや肥料は成長期に合わせる。
- 冬場は最低10℃をキープする。
- 害虫予防で風通しの良い場所に置く。
- 挿し芽で簡単に増やす事が出来る。