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パキラの植え替え方法を画像付きで解説

今回は人気の観葉植物パキラの植え替えの方法をご紹介します。

植え替えの前にパキラがどんな植物なのか簡単に解説します。

ドリス
ドリス
この記事の内容は動画でもご紹介しています。

 

パキラとは

パキラの分類
  • 科名:アオイ科
  • 属名:パキラ属
  • 原産地:メキシコから中南米

パキラはアオイ科パキラ属に分類され、メキシコから中南米に自生している植物です。

種名はアクアティカと呼ばれ、水辺など水気の多い環境に自生していることに由来します。

そのため湿潤な環境を好みます。

また、日当たりの良い場所で生育し、自生地では大きいもので20mにまで生長します。

葉には艶があり、人が手を広げたような長い葉が特徴です。

パキラはとても人気ある植物で、このような小ぶりなのものから大鉢のものまで幅広く出回っています。

また、三つ編み仕立てに育てたものや太い幹を大きく立てた朴(ぼく)仕立てのもの、また斑入りのものまで様々な種類があるので、インテリアに合わせて株を選ぶ楽しみもあります。

パキラの植え替えのタイミング

パキラは生育旺盛なので、一般的にはで小ぶりな株であれば1年に1回、大きな株であれば2年に1回程度のペースで植え替えが必要と言われています。

ただ、これはパキラに適した環境で育てた場合であって、全ての株を同じように植え替える必要はありません。

大事なのは、ご自身の栽培環境での生長に応じて植え替えることです。

植え替えのタイミングの見極めポイント

植え替えのタイミングの見極めには3つポイントがあります。

  1. 見た目
  2. 根の状態
  3. 購入時

です。

見た目

まずは、見た目。

鉢のサイズに対して株が大きくなり過ぎてアンバランスになっていないか確認します。

根の状態

そして、根の状態。

鉢いっぱいに根が広がると根の吸収が悪くなり弱ってしまいます。

この根の状態を確認するには、

  • 鉢の底から根が飛び出している
  • 水を与えても全然吸わない
  • 葉の色がまだらになっている
  • 生育期なのに新芽が出てこない
  • 下葉が黄色くなり枯れ落ちた時

などが植え替えのタイミングの目安になります。

購入時

そして購入時。

根の状態を確認する意味でも一度植え替えをしておくと良いです。

また、最近は100均などで安くパキラを購入できるようになりましたが、土がスカスカな場合があります。

そんな時も購入後植え替えを行うことをおすすめします。

植物を安く仕入れた場合には、有機肥料などが使われている可能性があり、虫が沸いてしまったなんてこともあります。

室内で植物を育てる場合は、化成肥料の使用がおすすめです。

虫の発生が気になるようであれば、「殺菌消毒済み」や「熱処理済み」の土に植え替えておくと安心です。

また、パキラは水耕栽培でも育てることができるので、ハイドロカルチャーにしても良いと思います。

ただ、パキラの植え替えは5月から9月頃の生長期が適しているので、それ以外の時期は植え替えの時期が車で待ちます。

以上のような事が思い当たる場合は植え替えを行いましょう。

手順と使うもの

では、植え替えの手順をご説明します。

手順

  1. 水やりを控えて土を乾燥させておく
  2. 新しい鉢の底穴に鉢底ネット、鉢底石を順に敷く
  3. 土を鉢の1/3ほどまで入れる
  4. パキラを引き抜く
  5. パキラの根についた土を半分か1/3程度落とし、手や根が多い場合は割り箸などを使ってでやさしくほぐす
  6. 傷んでいる、腐った根はハサミで切る
  7. 新しい鉢の中心にパキラを置く
  8. 鉢の縁から下2〜3cmのところまで土を入れる
  9. 土の表面を割りばしでつつき、根の隙間まで土をなじませる
  10. 最後にたっぷりと水を与える

です。

植え替えで使うもの

では、続いて植え替えで使うものをご紹介します。

  • ひと回り大きい鉢

パキラを大きく生長させたい場合は、ひと回り大きい鉢を使います。

大きくしたいからといって、大き過ぎる鉢を使うと根が土から水分や栄養を取り込めなくなるのでNGです。

また逆に、これ以上大きくしたくない場合は、根を1/3程度切り落として同じ鉢に戻すという手もあります。

余談ではありますが、鉢の選び方について、最近はインテリア性を高めるためか陶器鉢が多く出回るようになりました。

陶器鉢は見た目は良いですが、水はけがあまり良くないので、管理が少し難しくなります。

エルバス
エルバス
そのため初心者の方にはあまりおすすめしません。

管理を楽にするには、一般的なプラスチック鉢かスリット鉢などを選ぶことをおすすめします。

特にスリット鉢は、根張りが良く、通気性や排水性にも優れているのでおすすめです。

スリット鉢を使って鉢カバーにこだわる、という方が良いかもしれません。

  • 用土

用土は観葉植物用の土を使えば問題ありません。

ご自身でブレンドされる場合は、赤玉土7に腐葉土3を混ぜ合わせます。

水はけが悪い場合は軽石小粒を少量混ぜると良いです。

またパキラは水耕栽培であるハイドロカルチャーでも育てることができます。

先ほどもお伝えしたように、土特有の匂いや土から発生する虫が気になる方は、ハイドロボールで植え付けても良いですね。

  • 鉢底石

鉢底石は水はけをよくするために使用します。

  • 鉢底ネット

鉢底ネットは土が流れ出ないように、また害虫の侵入を防ぐ意味でも下に敷いておきます。

  • 剪定バサミ

傷んだ根を取り除く際に使用します。

また植え替えの際、大きく生長して株姿が乱れているようであれば合わせて剪定を行いましょう。

剪定で落とした枝を使えば挿し木や水挿しで増やすことも可能です。

パキラの増やし方に関しては別に動画がありますので、もしよければそちらもご覧ください。

  • 割り箸などの細い棒

植え付けの際に土を均一に詰めるために使用します。

パキラの植え替えの実際の作業

  1. 水やりを控えて土を乾燥させておく
  2. 新しい鉢の底穴に鉢底ネット、鉢底石を順に敷く
  3. 土を鉢の1/3ほどまで入れる
  4. パキラを引き抜く
  5. パキラの根についた土を半分か1/3程度落とし、手や根が多い場合は割り箸などを使ってでやさしくほぐす
  6. 傷んでいる、腐った根はハサミで切る
  7. 新しい鉢の中心にパキラを置く
  8. 鉢の縁から下2〜3cmのところまで土を入れる
  9. 土の表面を割りばしでつつき、根の隙間まで土をなじませる
  10. 最後にたっぷりと水を与える

植え替え後の管理

植え替え後1週間程度は養生期間です。

新しい環境に慣れていない状態で急に日当たりの良い場所や肥料などを与えると弱ってしまう場合があります。

植え替え直後は、強い風が当たらない明るい日陰で管理し、水やりも土が完全に乾いてからで問題ありません。

その状態で1週間程度様子をみて、問題なければ普段管理している場所に戻しましょう。

まとめ

今回は人気の観葉植物パキラの植え替えの方法をご紹介しました。

パキラは丈夫で育てやすい植物です。

とはいえ長年元気に育てるためには定期的に植え替えをする必要があります。

そんな時はこの記事を参考にしていただけると嬉しいです。