今回は人気の植物、サンセベリアの冬越しについてお話しします。
サンセベリアはとても丈夫で滅多に枯れることのない植物ですが、トラブルが起きやすいのが真夏と冬場です。
今回はその冬場にフォーカスして、無事にサンセベリアを冬越しさせる方法をご紹介します。
サンセベリアについて
冬越しの方法をお話しする前に、サンセベリアについて簡単にお話しします。
サンセベリアは卓上サイズのものから大鉢のものまでバリエーション豊富で、その見た目は爬虫類のような独特なものから柄の入らないシンプルなものまであり、フォルムもトゲやツノのようなエッジの効いたものまでと他の植物にはない独特な存在感があります。
高い空気清浄効果のある植物としても知られ、エコプランツとして取り入れている方も多いのではないでしょうか。
そんなサンセベリアの魅力はその豊かなバラエティだけではなく、何と言っても強健であることだと思います。
個人的にも多くの植物を管理する中でも特に丈夫な植物だと思います。
暑さに強く、また水やりをちょっと忘れたくらいでは枯れることはありません。
加えて耐陰性もあり日当たりが悪くても育ちます。
※長期間暗い場所で育てていると葉にツヤや張りがなくなり軟弱な株になる可能性があります
(品種によりますが)生育も旺盛で、トラノオで有名なローレンティーなどは生長期には株元からどんどん新芽が出てきます。
以前別の動画でご紹介したように葉挿しや挿し木などで簡単に増やすこともできます。
サンセベリアを上手く冬越しさせるポイントを2つ
丈夫なサンセベリアですが、特に冬場枯れやすい原因が2つあります。
その原因は、
- 寒さ
- 過湿
になります。
それぞれ解説します。
寒さに気をつける
まず寒さについてです。
暑さに強く、乾燥にも強く、日照条件が悪くても生長するほど丈夫な植物ですが、寒さには滅法弱いです。
気温が10度を下回ると休眠し、5度以下になると枯れてしまいます。
そのため、気温が15度を下回るような日が出てきたら屋外で育てている場合は早めに室内の明るい窓辺などに取り込んだほうが無難です。
最低でも10度を下回ったら必ず暖かい部屋に移してあげてください。
また、冬場に冷たい水を与えたりすると鉢内の温度が下がり、枯れてしまった…なんてケースもあるほど寒さには弱いです。
寒くなり始める11月中旬くらいからは温度を意識してあげてください。
室内に移した場合も万全な状態で管理したい場合は、常に10度以上ある部屋で管理すると問題なく越冬できます。
窓辺付近は温度が下がりがちなので、夜間帯は窓から離す、厚めのカーテンを引くなどの工夫も大事です。
過湿に気をつける
続いて過湿についてです。
サンセベリアは主にアフリカの乾燥した地域に自生している植物です。
大型の種は観葉植物として扱われますが、多肉植物として扱われるバナナやピングイキュラ、ロリダなどは特に乾燥した地域に自生しているので、過湿が苦手です。
生長期の春から秋は基本的に鉢土が乾いてから与え、寒くなりはじめる11月頃から水やりの頻度を減らします。
10度以下になったらサンセベリアは休眠状態に入りますので気温が上がり始める3月、4月くらいまで一切水を切ってしまって問題ありません。
状態を観察していると株にシワが入ると思いますが、それでも気にせず放置してください。
水やりを再開すれば再び元の姿に戻ります。
この期間に水を与え、鉢内の温度を下げてしまったり、過湿状態にすることで枯れてしまうことがほとんどです。
水を切ってしっかりと休眠させることで耐寒性も上がり5度程度まで耐えられるようになりますので、夜間帯は暖房を切って室温が下がるという方は特に水やりには注意が必要です。
ただ、室内温度を常に10度以上を保てるという方は、月に1回程度与えても問題ありません。
水道水は結構冷たいので、少し室温に置いてからあげると良いと思います。
まとめ
今回は人気の植物サンセベリアの冬越しについてお話ししました。
強健で滅多に枯れることはない植物ですが、冬場に枯れてしまったということが良くありますので、今回ご紹介した内容を頭の片隅においていただけると嬉しいです。
- 基本的にとても丈夫な植物だが、寒さには弱い
- 気温が10度を下回ると休眠し、5度以下になると枯れる
- 気温が15度を下回ったら室内の明るい窓辺などに取り込む
- 冬場に冷たい水を与えたりすると鉢内の温度が下がり枯れることがある
- 常に10度以上ある部屋で管理すると問題なく越冬できる
- 窓辺付近は温度が下がるので、夜間帯は窓から離すか厚めのカーテンを引く
- 乾燥した地域に自生しているので、過湿状態が苦手
- 寒くなりはじめる11月頃から水やりの頻度を減らす
- 10度以下になったらサンセベリアは休眠状態に入る
- 休眠期に入ったら断水する
- 水を切ると株にシワが入るが、それでも気にしない
- 水を切ってしっかりと休眠させることで耐寒性が上がる
- 室内温度を常に10度以上を保てるという方は、月に1回程度与えても問題ない