多肉植物

硬葉系ハオルチアの種類を15種ご紹介【写真付き】

ハオルチアと聞くと、オブツーサなどの葉が透明で美しい軟葉系のものを思い浮かべる方が多いと思います。

軟葉系で人気の Haworthia obtusa

硬葉系はちょっとマイナーと思われがちかもしれませんが、鑑賞価値が高く美しい品種が多く揃っています。

品種や個体によって個性が強いので、コレクション感覚で集めるのも面白いかと思います。

そこで今回はおすすめの硬葉系ハオルチアを15種、写真付きでご紹介します。

硬葉系ハオルチアの中にはどんな見た目のものがあるのか、どんな魅力があるのかを知るきっかけにしていただけると嬉しいです。

硬葉系ハオルチアの特徴と魅力

種類をご紹介する前に簡単に硬葉系ハオルチアの特徴をご紹介します。

硬葉系にはいわゆる軟葉系のような透明な「窓」がなく、その名の通り硬い葉をしています。

三角形の葉が放射状につき、スタイリッシュでシャープなフォルムが特徴です。

品種や株ごとにフォルムや模様に強い個性があり、まるで芸術品のような独特な存在感があります。

また、硬葉系のハオルチアは今人気のアガベやアロエ、ディッキアなどに共通するものがあると思っています。

そのため、アガベ好きはもちろん、ワイルドな株姿の中にもどこか繊細さも持ち合わせたような植物がお好きな方は硬葉系ハオルチアも好みなのではないかなと思います。

栽培が容易なのも魅力のひとつで、乾燥に強く、他の多肉植物のようにそこまで強い日差しも必要ないので、室内管理も可能です。

加えてアガベなどと比べれば、とてもリーズナブルに手に入り、気軽に手を出しやすいのも魅力的です。

このようにリーズナブルで鑑賞価値が高い上に栽培も容易と、硬葉系のハオルチアは魅力が多くあります。

硬葉系ハオルチアの種類

では、ここから硬葉系ハオルチアにはどんな種類があるのかをご紹介していきます。

Haworthia fasciata ‘Jyuni-no-maki’(ハオルチア・十二の巻)

まずは硬葉系ハオルチアの代表種である十二の巻です。

硬葉系といえばこの十二の巻を思い浮かべる方が多いと思います。

葉の外側に白い結節が繋がった縞模様が入るのが特徴です。

言わずと知れた硬葉系ハオルチアの人気種です。

Haworthia fasciata ‘Jyuni-no-tsume’(ハオルチア・十二の爪)

十二の巻とよく似ていますが、十二の巻が外側に向かって葉を展開するのに対して、十二の爪は緩やかに内側に伸びていきます。

まとまりあるフォルムが美しい品種です。

生長すると葉の先端が赤く染まり、マニキュアをした指のように見えます。

Haworthia reinwardtii var. archibaldiae(ハオルチア・星の林)

星の林は別名では「十二の塔」とも呼ばれています。

葉それぞれが丸みを帯びていて、十二の巻とは違い白い結節が点在しています。

整ったフォルムとドット柄が可愛い品種です。

Haworthia viscosa(ハオルチア・ダルマビスコーサ)

ロゼット状の葉をスピンさせながら上に展開していくハオルチアです。

規則正しく三角形に積み上げるようにして塔のように生長していきます。

濃緑な葉とコンパクトな株姿が美しい品種です。

Haworthia reinwardtii f. ‘kaffirdriftensis’(ハオルチア・カフィルドリフテンシス)

小ぶりな葉を密集させてタワー型に伸び、炎のようなフォルムを楽しめるハオルチアです。

白い結節を持つ多くの種がボーダー状の結節を持ちますが、この種は白いドット柄で縦に並びます。

オブジェのようなフォルムが美しい品種です。

Haworthia viscosa(ハオルチア・ビスコーサ)

和名では「竜城」とカッコ良い名前を持つハオルチアです。

先ほどご紹介したダルマビスコーサによく似ています。

両者の違いとしては、ダルマビスコーサが捻れるように伸びていくのに対し、ビスコーサはまっすぐ上に伸びていくように思います。

はっきりとした違いがよく分からないので、ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただきたいです。

Haworthia coarctata(ハオルチア・九輪塔)

細かいドット柄と短葉が特徴の品種です。

名前の通り、塔のように縦に伸びていきます。

昔からある普及種で、丈夫で育てやすく簡単に増えていきます。

Haworthia ’Seiran’(ハオルチア・青嵐)

剣のようなシャープな葉が特徴的な品種です。

葉の展開の仕方は十二の巻によく似ていますが、他のハオルチアのような白い柄がなく、スッキリした印象です。

他のハオルチアとはちょっと違う硬葉系をお探しの方におすすめです。

Haworthia tortuosa(ハオルチア・五重の塔)

鋭い葉をロゼッタ状に展開し、塔のように上に伸びていきます。

白い結節はつきませんが、よくみるとボコボコとした突起物が葉に無数に付いています。

生長はとても遅く、この姿になるにも時間がかかります。

Haworthia tortuosa f. variegata(ハオルチア・幻の塔)

幻の塔は先ほどご紹介した五重の塔の斑入りタイプです。

単に五重の塔の斑入りとして販売されていることもあります。

細かく入った白い斑がミステリアスな雰囲気を醸し出し、とても美しい品種です。

Haworthia resendeana(ハオルチア・紫翠)

3枚輪生の葉を連ねながらクルクルと回転するように縦に伸びていく品種です。

フォルムも美しいですが、ムチムチとした濃いグリーンの葉も可愛く、見ていて飽きることがありません。

物によっては群生しているものもあるので、そんな個体を見つけたらラッキーです。

Haworthia papillosa × Astroloba skinneri(ハオルチア・天守の星座)

立体的な白い模様が美しい品種です。

人気種の冬の星座とアストロロバの天守閣の交配種と聞いています。

葉の色は他のハオルチアに比べると薄いグリーンで、爽やかな印象があります。

レアというわけではありませんが、流通量はとても少ないように感じます。

Haworthia attenuata ‘Panther’(ハオルチア・パンサー)

細長く鋭い葉を多く展開する品種です。

子株もよくだし、旺盛に生長していきます。

全体的にコンパクトな作りをしているので、置き場所にも困らず育てやすい品種かなと思っています。

Haworthia pumila × Baccata(ハオルチア・プミラバッカータ)

プミラとバッカータを交配させて誕生した品種です。

肉厚でやや幅広の葉が特徴的です。

模様の入り方も整っており、全体的にまとまりある美しいフォルムをしています。

Haworthia attenuata(ハオルチア・松の雪)

まるで雪がついたような美しい模様をしている品種です。

アテナータの名前でも出回っています。

紅葉時期には淡い朱色に変化し、そこに映る白い雪模様は息を飲む美しさです。

ぜひ一度育てて見てほしい品種の一つです。

まとめ

今回は硬葉系ハオルチアを15種ご紹介しました。

気になる品種は見つかりましたでしょうか。

冒頭でもお伝えしたように品種ごと個体ごとで強い個性があるのでお気に入りの個体をコレクションするのもとても面白い植物です。

また、育てやすく価格もリーズナブルなので、ぜひ気になる個体がありましたら育ててみてください。