犬は退屈になった時や、好奇心から観葉植物を噛んだり食べたりすることがあります。
また、猫はとがった葉を食べる習性があります。
- ペットがいても観葉植物を楽しみたい方
- これからペットを迎え入れる方
- ペットがいる家庭に植物のプレゼントを考えている方
Contents
誤食すると中毒を引き起こす身近な観葉植物
アイビー
丈夫で育てやすく、園芸ビギナーの方にも人気の観葉植物ですが、ペットに対し有毒な成分を含んでいます。
◆毒性成分:サポニン
◆症状:よだれを垂らす、嘔吐、下痢、飲み込むことができない、口の中を痛がる、刺激性皮膚炎、眼を痛がる、涙が出る、眼を開けづらそうにする など
ポトス
アイビーと同じく、育てやすく人気のある観葉植物ですが、ペットに対し有毒ですので注意が必要です。
◆有毒成分:シュウ酸カルシウム(※慢性的に摂取すると結石ができることもあります)
◆症状:口の刺激や痛み、炎症、よだれを垂らす、刺激性皮膚炎、嘔吐、飲み込みにくいなど。
のどの腫れが重度になること、呼吸困難を起こすこともあります。
ポトスの他にも気を付けたいサトイモ科の植物
サトイモ科の植物の茎や葉には有毒成分「シュウ酸」が多く含まれているため、注意が必要です。
【サトイモ科の植物】
スパティフィラム、フィロデンドロン、ディフェンバキア、アンスリウム、モンステラなど
ポインセチア
赤い葉が美しく、クリスマスの時期になると多く出回るポインセチアもペットにとって有害な成分を含んでいます。毒性はあまり強くありませんが犬が食べて死亡した例もあります。
◆有毒成分:ホルボールエステル
◆症状:口の刺激や痛み、炎症、嘔吐、下痢、刺激性皮膚炎など。
ドラセナ
シャープな葉がスタイリッシュな雰囲気で人気のドラセナですが、葉に強い毒性があります。
◆有毒成分:サポニン
◆症状:嘔吐、下痢、食欲がなく元気がなくなる、よだれを垂らす、手足の腫れ、麻痺など
アロエ
人間にとっては美容や健康に良いイメージのあるアロエですが、皮や葉に含まれる成分はペットにとって毒性があります。
◆有毒成分:サポニン、バルバロイン、アントラキノン
◆症状:嘔吐、下痢など
ユリ科の植物
カサブランカ、テッポウユリ、チューリップ、ローズリリー、ヒヤシンス等、鉢植えはもちろん水耕栽培でも人気のユリ科植物もペットに対し強い毒性があります。
◆有毒成分:シュウ酸カルシウム、ツリピンなど
※ユリ科植物の有毒成分や原因はまだ明確になっていないことが多くあります
◆症状:嘔吐、下痢、よだれを垂らす、食欲がなく元気がなくなる、尿があまりでなくなる、震え、けいれんなど
少しかじったり、食べたりするだけでも重度の急性腎不全になり死に至るケースがあります。
誤食してしまった場合は、動物病院に相談し、診察を受けるなど、早めの対処を心がけましょう!
どの植物の、どの部位を、どのぐらいの量、いつ食べたかをできる限り把握し、獣医師に伝えることが大切です。
観葉植物による中毒を予防するには
毒性の低い植物を選んだり、飾り方を工夫すればペットがいても観葉植物を楽しむことができます。
ペットに対し毒性の低い植物
まずはペットがいても安心して育てられる植物をご紹介します。
ガジュマル
良く育ち、手入れも簡単なため人気の高い植物です。
サンスベリア
育てやすさと独特な形が魅力の植物です♪
エバーフレッシュ
夜になると葉が閉じる習性があります。
いろいろな表情を楽しむことができる人気の植物です♪
パキラ
成長速度が早く、園芸ビギナーの方でも育てがいのある植物です。
アジアンタム
涼しげな葉が魅力のシダ植物です。
ペットに対し無害、毒性が低いと言われている植物でもがあるため、口にしてしまう場合は注意が必要です。
置き場所
誤食をしないように環境を整えることが大事
高い場所に置く
ハンギングするなど、ペットが届かない場所に飾るよう心がけましょう。
風が当たらない場所に置く
窓から入ってくる風や、エアコンの風などで葉が揺れると猫がじゃれるおそれがありますので、注意が必要です。
まとめ
今回は、ペットに対して毒性のある植物や中毒を予防するための方法をご紹介しました。
- アイビー
- ポトス(サトイモ科の植物)
- ポインセチア
- ドラセナ
- アロエ
- ユリ科の植物
ペットに対し毒性のある植物もありますが、観葉植物は癒しを与えてくれる存在でもあります。