こんにちは、植物マニアのエルバスです。
今回はハーブの中でも特に人気のある”ローズマリー”の特徴や育て方、挿し木の方法をご紹介します。
ローズマリーは食べても美味しい、増やしても楽しい、多くの魅力があります。
料理では、強い香りを活かして、肉や魚の臭み消しにはもちろん、淡白な鶏肉などの香り付けにも使え、料理にアクセントを加える事が出来るとても優秀なハーブです。
そして、育てるのもとても簡単で、自宅のベランダなどでも元気に育ちます。
挿し木をすれば簡単に増やす事も出来ます。
ローズマリー
ローズマリーとは
科名:シソ科
属名:マンネンロウ属
原産地:地中海沿岸
開花期10〜6月
ローズマリーは地中海沿岸に分布する常緑性の低木です。
その語源はラテン語の”しずく”を意味するローズと”海”を意味するマリナスからきており、「海のしずく」と呼ばれています。
立ち上がる”立地性”タイプと地を這う”匍匐(ほふく)性”、そしてその中間タイプの3種類があります。
耐寒性・耐暑性また乾燥にも強く、とても育てやすい植物です。
ハーブとしてのイメージが強いですが、開花期にはホワイトやブルー、ピンク、パープルなのど綺麗な花を咲かせ、園芸用としても楽しめます。
もちろんハーブとしても消臭・抗菌効果があり、お肉料理などによく用いられ、ハーブティーや香辛料、オイルなど様々な使い道があります。
育て方のポイント
屋外に地植えした場合は、ほとんど手間がかかりません。
放っておいても、どんどん大きく成長していきます。
強く根付いた株であれば、日本の寒い冬にも耐え、翌年も楽しむ事が出来ます。
置き場所
屋外の明るい場所を好みます。
暗い場所に置くと弱々しい株になってしまい、ローズマリー特有の強い香りも落ちてしまいます。
また、加湿を嫌うので日当たりが良い場所と風通しの良い場所を選び、乾燥気味に育てましょう。
基本的に水はけと日当たりの良い場所であれば痩せた土地でも育つ植物です。
水やり
プランター等で育てる場合は、土の表面が乾いてから、たっぷりと水を与えます。
過度な水やりをすると枯れてしまうので、土の量が少ないプランターや鉢植えのローズマリー には、雨水が掛からないようにしてください。
地植えした場合は、基本的に水やりは必要ありません。
温度
耐寒性・耐暑性があり、寒さにも強く夏の暑さにも強いハーブです。
ただ、湿度が増す霜や日本の夏の高い湿度には弱いので、日があまり当たらない場所は避けてください。
更に寒さに強い品種もあるので、寒冷地で育てようと考えている方にお勧めです。
プランターの場合、冬場は室内で育てるようにしてください。
病害虫対策
虫が付きにくい植物ですが、カイガラムシハダニが付く可能性があります。
肥料
痩せ地でも十分に育つので、基本的に必要ありません。
挿し木の方法
・ローズマリー
・ハーブ用(挿し木用)の土
・活力素
・底石
・剪定ハサミ
挿し木の手順
ローズマリーの挿し穂は、新しい芽(新梢)部分と硬質化した古木が交わるちょっと下が適しています。
そこを15〜20㎝ほど残し、カットします。
カットする時は、水平ではなく、切り口が斜めになるように切ります。
土に植える部分の葉は取り除きます。
挿し穂の準備が整ったら、水揚げをします。
根がない挿し穂は、水を吸収する力がないので、1時間ほど水に浸け十分に水分を蓄えさせます。
その間に、土の準備します。
挿し木には無菌で肥料の入っていない土を使います。
一般的な植物用の培養土には肥料が入っているので、挿し木には向きません。
ご自身でブレンドした土を使う場合は、無菌・通気性・保水性・保肥性に優れたバーミキュライトと赤玉土を混ぜたものを使用してください。
手っ取り早く土を用意したい場合は、バーミキュライトや赤玉土がブレンドされた挿し木用の土が市販されています。
バーミキュライトと赤玉土は無菌で、保水性や通気性に排水性に優れています。
ご自身でブレンドされる場合は、バーミキュライト7に対して赤玉土(小粒)3を混ぜて使います。
ブレンド土を入れます。
1時間経過下の地に、切り口を活力素に浸けます。
僕はいつも発根促進効果のある”メネデール”を使用しています。
原液だと濃いので薄めて使用してください。
ピンセットに挿し穂を縦に挟み、土に挿し入れると切り口が痛まず植える事が出来ます。
植えた後に、軽く挿し穂の回りの土を押し、抜けないように固めます。
そして、たっぷり水を与えれば”完成”です。
その後の管理は、明るく風通しの良い場所に置き、水切れしないように発根を待ちます。
まとめ
ローズマリーは見た目にも良し、使っても良しの素晴らしいハーブです。
育てるのも簡単で、挿し木で増やす事もとても簡単です。