この記事では4月のアガベチタノタの基本的な管理方法について解説します。
この記事をお読みいただければ、4月にアガベをどのように管理をすべきなのか、またどんな作業ができるのかがお分かりいただけると思います。
今回の内容としては、
- 置き場所について
- 水やりについて
- 肥料について
- 4月にできる作業
についてになります。
アガベを迎えて初めて春を迎える、また基本的な管理方法を知りたいという方の参考になると幸いです。
この記事の内容は動画でもご紹介しています。
置き場所
まず置き場所についてです。
3月もだいぶ暖かくなるものの、東京でも突然雪が降ったりと結構寒くなる日もあり、気温はまだ安定しません。
そのため外に出して良いものかと悩んでいた方も多かったと思います。
本来であれば3月から生育期に入っていくので、お住いの地域の環境によっては外に出してしまって問題ありません。
ただ、チタノタなどそこまで寒さに強くない品種を育てている場合は特に迷っていた方も多いのではないでしょうか?
一つの目安としては、最低気温が5度を下回るかどうかをお住いの地域の天気予報で確認すると良いと思います。
もちろんお住いの地域にもよりますが、4月は最低気温が5度を下回るような日もなくなり、日向の気温も20度程度まで上がる日も出てくるかと思います。
そうなれば基本的にチタノタに限らずどのアガベも外に出して問題ないので、3月中外に出すか悩んでいた株も外に出してしまって問題ありません。
屋外に出してしっかりと日光と風に当ててあげてください。
屋外に出す場合の注意点
アガベは基本的に強光を好むものの、光の弱い室内から急に外に出し強い日差しに当てると結構葉焼けを起こしやすいです(特にチタノタなど)。
徐々にならすか、あるいは最初は遮光ネットなどで軽く遮光してあげると安心かなと思います。
また葉緑素が欠落している斑入りのアガベは、特に葉焼けを起こしやすいので要注意です。
またボール状にまとまるような株姿のものなどは内側に水が溜まりやすく、蒸れると傷むので雨の当たらない場所で管理した方が良いでしょう。
加えて外に出すと厄介なのがアザミウマやカイガラムシなどの害虫による被害です。
カイガラムシは目で見て発見しやすいのですが、アザミウマなどは被害が出てから気付くということも多いです。
植え替え時にオルトランの粒剤を混ぜ込んで予防する、またベニカなどの液体タイプの殺虫剤(農薬)を使用し対策します。
アザミウマ自体に耐性がついてしまう可能性があるので、連続使用せずローテーション散布が大事です。
作用系統の異なる数種類の殺菌剤を用意し、散布の度に違う系統の薬剤を散布すること
また、アザミウマは黄色に寄っていく習性があるので黄色の捕虫シートなどを吊り下げて置くのも効果的です。
水やり
続いて水やりについてです。
冬の間絞っていた水やりを3月からすでに通常通りたっぷりと与えている方も多いとは思います。
ただもしまだ全然与えていなかったという方は、いきなりたくさんの水を与えるのではなく、徐々に回数と量を増やしていくことをおすすめします。
またチタノタなどは水やりの頻度が多いほど葉に水分が溜まり、いくら日に当てても徒長しやすくなります。
そのため水やりは基本的に辛めにすることが大事です。
またチタノタの自生地であるオアハカなどは乾季はほぼ雨が降りません。
画像引用:© WeatherSpark.com
そのため、与える時にはたっぷりと与えるというメリハリをきかせた水やりが大事です。
肥料
続いて肥料についてです。
観葉植物などであれば春になれば肥料を与えるというのが一般的ですが、アガベに関しては特に追肥などは必要ないと思っています。
ただ春は植え替えのタイミングでもあるので、植え替えを行う場合は、マグァンプKなどの緩効性肥料を用土に混ぜ込んであげてください。
例外として、長いこと全く植え替えをしていない(1年以上経ったような株)場合は緩効性肥料の効果はなくなってきているので、薄めた液肥を施すか置き肥などしても問題ありません。
いずれにせよアガベをカッコ良く仕上げるには少肥が基本ですので与え過ぎは株姿が乱れる原因になるので注意が必要です。
4月にできる作業
最後に4月にできる作業についてです。
基本的に4月は、
- 植え替え
- 鉢増し
- 株分け
- 胴切り
- 縦割り
- 播種
などなんでもできます。
ただ、株分け、胴切り、縦割りなどはちょっと勇気がいる…という方も多いと思います。
なので、まずはこれから暖かくなる時期にぴったりな植え替えと播種にチャレンジすることをおすすめします。
特に1年以上植え替えせずに放置している!という方はこの時期が1番失敗が少ないのでおすすめです。
また、0から育てる播種(種まき)も栽培の醍醐味の一つですので、チャレンジしてみてください。
高価で手に入らないという株も種であればリーズナブルに手に入りますので、気になる株の種を探してみてください。
おすすめの購入先は「多肉植物ワールド」さんや「seed stock」さんなどが多くの種類が見つかるのでおすすめです。
まとめ
今回はアガベチタノタの4月の管理についてお話ししました。
冒頭でもお伝えしましたが、この記事の内容は動画でもご紹介していますので、合わせてご覧いただけると幸いです。