本記事ではアガベの抜き苗の保管方法についてお話ししたいと思います。
輸入株を購入した場合やメルカリなどフリマアプリで購入した場合、配送費を抑えるために抜き苗で送られてくることも多いと思います。
最近YouTubeやInstagramのコメントで「冬や真夏にアガベの抜き苗を購入したけれど、発根管理に適した時期までどうやって保管しておけば良いですか?」という質問をいただきます。
質問をされた方のように発根に適した時期ではないタイミングで抜き苗を購入して、暖かくなるまで待とうと考えていらっしゃる方も多いと思います。
とはいえ、数ヶ月もどこに置いておけば良いのか…とちょっと悩みますよね。
陽に当てた方が良いのか、それとも入ってきたダンボールの中にそのまま入れておけば良いのか…などなど。
そこで今回はELBAZ FARMでのアガベの保管方法をお話ししたいと思います。
もちろんいろいろな管理方法があるとは思いますが、今回はぼくの経験上から失敗の少ない方法をご紹介します。
この記事の内容は動画でもご紹介しています。
アガベの抜き苗の保管方法
アガベは株自体に水を蓄えることができるので数ヶ月放置したところで問題はありません。
特に冬場にアガベの抜き苗を購入した場合は、ある程度高い温度をキープしないと発根し辛いので暖かくなるまで待った方が無難です。
また梅雨時期から真夏の高温多湿が続く時期も生育が緩慢になるので秋まで待った方が良い場合もあります。
ぼくも状況をみて、2ヶ月、長くても3ヶ月放置することもあります。
そんな時は直接日の当たらない場所、そして育成ライトなどを使っている場合はライトの光が当たらない場所に置いてあげてください。
根がない状態で強い光に当てると葉から水分が蒸散しカリカリになるにで厳禁です。
また、個人的には風通しも大事だと考えています。
そのため管理場はサーキュレーターなどを回して空気の滞留がないようにします。
特に梅雨時期や夏場の高温多湿の時期は炭疽病など病気が発生する可能性もあるので、風通しをよくすることが大事です。
実際ぼくは夏に放置していた株を蒸れでダメにしてしまったことがあります。
ダンボールや何かしらのケースに入れて暗室に置いておくというやり方もありますが、ぼくは蒸れが気になるのであまりおすすめしません。
それよりも状態をすぐに観察できる場所に置いておいた方が何かあったときにすぐに対応できるので良いと思っています。
直接光が当たらなければ、普段生活している部屋に置いておいても問題ないと思います。
実際ぼくは他の植物と一緒に植物棚の光が当たらない場所に置いていますが、今まで何か問題が起きたことはありません。
むしろ、サーキュレーターを設置している場所なので1番風通しが良い場所でもあり、常に状態を観察できる場所なので良いかなと思っています。
お気に入りの容器に入れて置いておけば、抜き苗でも観賞価値が十分あり発根に適した時期が来るまで楽しめるでおすすめです。
どれくらい抜き苗で持つ?
では続いてどれくらい抜き苗で持つのかについてもお話ししておきたいと思います。
業者でもない限り何ヶ月も抜き苗で保管するということはないと思いますが、ぼくが生産者の方に話を聞いたところ、サイズや品種にもよるが半年でも全然保つとのことでした。
ただ個人的な経験上からすれば2ヶ月くらいを限度にした方が無難だと思います。
なぜかと言うと、抜き苗の状態が続けば続くほど、葉から水分が失われ下葉から枯れ上がっていってしまいます。
放置すればするほどサイズダウンしてしまい、観賞価値も下がってしまいます。
せっかく綺麗な株を迎えたのにそんなことになってしまったら残念ですよね。
そのためもし、放置前提で購入するのであれば6月や12月など発根に適した時期まで3ヶ月程度空いてしまう時期に抜き苗を購入するのはあまりおすすめしません。
どうしても欲しいという時は、発根できる環境を整える、もしくは発根済みで鉢に植わっているものを購入されることをおすすめします。
まとめ
今回は抜き苗を購入した場合の保管方法についてお話ししました。
何度かお伝えしていますが、アガベは生命力がとても強い植物なので、数ヶ月抜き苗で放置してもダメになることはそうありません。
とはいえやはり、抜き苗という状況はアガベにとってイレギュラーな状況であることには違いないので、抜き苗が届いたらできる限り早く土に植えてあげることをお勧めします。
ちなみに、ELBAZ FARMで販売しているアガベの抜き苗は冬や夏場でもご希望があれば発根管理、そして植え付け後にお渡しの対応も可能です。
またそもそもアガベを育ててみたいけど発根管理が難しそう……という方はぜひお気軽にご相談ください。
では今回は以上です。