FAQ

発根管理中のアガベはどこに置けば良いの?

今回からFAQという新しい取り組みをしていきたいと思います。

ELBAZ FARMでは有難いことにアガベ管理を始めたばかりという方に多くのご質問をいただきます。

そこでよくご質問をいただく内容について一問一答形式でお答えしていきます。

これに答えて欲しいというご質問があればお問い合わせ欄からお気軽にご連絡ください。

今回は発根管理中のアガベはどこに置けば良いの?というご質問にお答えしていきたいと思います。

この記事の内容はYouTubeでもご紹介しております。

発根管理中のアガベはどこに置けば良いの?

前提として発根管理を行う場所は室内管理であることとさせていただきます。

その前提の上でお答えすると、日光や育成ライトの光が直接当たらない場所がおすすめです。

直接光が当たる場所を避ければあとはそこまで細かく置き場所を気にする必要はないかと思います。

現に当店ではこれまでに数多くのベアルート株を発根させてきましたが、(基本的にはほぼ光が入らない場所管理しています)多少の育成ライトの間接光が入ってしまうような場所でも、部屋の照明が入る場所でも発根しています。

何ルクス程度の光ですか?ともご質問をいただきますが、もう一度言いますがそこまで細かく気にしなくても大丈夫です。

避けるべきは直接光の当たる場所です。

直接光を避ける理由はこちら2つです。

  • 葉の水分が蒸発してしまうため
  • 根は光合成のための器官ではないので光照射する必要がないため

です。

それぞれ理由をご説明します。

葉の水分が蒸発してしまうため

まず第一に根がない状態で強い光を当てると葉の水分がなくなり株が弱ります。

みなさまがご存じのように植物は通常、根から水分を吸収し、葉から蒸散によって外に出ていきます。

では根がなく必要な水分を取り込めない状態で光だけ当てると何が起きるでしょうか?

理由は明白ですが蒸散が激しくなり、植物の中の水分が急速になくなっていき最悪枯れてしまいます。

こんなことが起きないように太陽光や育成ライト光が直接当たらない場所にしましょう。

根は光合成のための器官ではないので光照射する必要がないため

第二に根は光合成のための器官ではないので光照射する必要がないため光は必要ありません。

これは理由もなにもないのですが、わざわざ光を当てる必要はありません。

以上のことから直接光が当たる場所を避け、暗所に置いておけば問題ありません。

ただ先ほどもお伝えしたように、そんな専用の場所を確保できないという場合は部屋の照明や育成ライトの間接光が少し入ってしまう程度でしたら問題ありません。

大事なのは温度と過湿、そして風通しを良くすること

※過湿…鉢内部水分量が多すぎる状態。

アガベの発根管理で大事なこと

最後に発根管理で最も大事なこともお伝えしておきます。

意識すべきは光ではなく、温度と過湿状態にすること、そして風通しを良くすることです。

温度は25度程度を保てると良いかと思います。

もっと高くても良いですが、生活空間に置いている場合人間が過ごしにくくなるのでそこまであげなくても大丈夫です。

当店ではこの発根管理は基本的にこの事務所で行っていますが、基本的にここは26度程度で年中管理し、春夏秋冬いつでもこの温度で発根しています。

冬場は温度が下がるので場合によってはヒーターマットなどで加温してあげると尚良いかと思います。

続いて過湿状態にすることについてお話しいたします。

土耕栽培の場合は土の表面が乾いたら与える、もしくは腰水管理を行い水がきれないようにしてアガベの通常管理とは異なり過湿状態にすることが大事です。

もちろん水苔や水耕でもOKです。

最後に風通しですが、温度が高く多湿な環境だと炭疽病などのリスクが高くなります。

直接株に風を当てる必要はありませんが、風通しは良くして多湿状態は避けましょう。

まとめ

今回の内容をまとめると…

  • 直接光が当たる場所を避ける
  • 温度を25度程度をキープする
  • 過湿状態にする
  • 風通しを良くする

になります。

明るさについては直接強い光が当たる場所を避けていただければ、そこまで神経質にならず、むしろ温度・過湿状態・風通しの良い環境を整える方が大事だと思っています。