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アガベの肥料の与え方|何を与えれば良い?追肥は必要?液肥は?

この記事では、アガベの肥料の与え方について解説しています。

  • 基本的な与え方が分からない
  • そもそも肥料って必要なの?
  • 注意すべきことが知りたい

という方には参考になると思います。

なお、この記事の内容は動画でも紹介しております。

上記動画の概要欄にも肥料についての動画が載せてありますので参考にしてください。

基本的な与え方

基本的な与え方として、当店では肥料は元肥オンリーでそれ以外追肥などは施していません。

基本的に一年に一回か半年に一度は植え替えているのでその際に元肥としてマグァンプKを入れて終わりです。

水やりの頻度にもよりますが中粒サイズで効き目が約1年と言われており次回の植え替えまで十分効き目が持続するため、それ以上必要ないと考えているからです。

※ちなみに大粒で2年の効き目があり、屋外管理している大株などはそう頻繁に植え替えをしないので大粒を使うこともあります。

またマグァンプKには一般的に植物の成長に必要な成分であるチッソ、リンサン、カリ、マグネシウムが含まれています。

そのため、肥料としてこれを入れておけばそれ以上何かする必要は特にありません。

マグァンプKに含まれる成分と効果

  • チッソ(N):葉や茎の伸長に必要な成分
  • リンサン(P):エネルギー代謝に必要な成分
  • カリ(K):根の生育に必要な成分
  • マグネシウム(Mg):光合成に必要な「葉緑素」を作る成分

ただ、長いこと植え替えていなかったり、元肥を入れていない場合は追肥が必要になりますのでマグァンプKの小粒を撒くか、すぐに効果を期待できる液体肥料を水に薄めて与えると良いと思います。

液体肥料を選ぶ際はリン酸成分の多い、ハイポネックスやマイガーデンがおすすめです。

余談|そもそも肥料って必要?

基本的にアガベは痩せた土地で自生しているような植物なので多くの肥料を必要としません。

とはいえ、そういった環境の中でも自然の生態系サイクルの中で生まれる動物のフンや虫の死骸、枯れた植物の残骸などから肥料成分が補われてると言われています。

多くの肥料は必要ありませんが、植物である以上生長するためには肥料分が必要になってきます。

特にアガベなど多肉植物の土を作る場合、多くの方が赤玉土や鹿沼土をベースにして土を作ると思いますが、どちらにも肥料分は入っていません。

そのため自分でそういった土で配合する場合は人工的に肥料を補ってあげる必要があります。

もちろん肥料分がそもそも入っている多肉植物用の土などを使用する場合は不要です。

注意すべきこと

アガベなど多肉植物の土を作る場合、多くの方が赤玉土や鹿沼土をベースにして土を作ると思いますが、どちらにも肥料分は入っていません。

火山灰土である赤玉土はアルミニウムや鉄がリン酸と結合して別の物質に変化させてしまい、赤玉土主体の用土だと与えたリン酸の10~20%程度しか植物が利用できないと言われています。

リン酸が不足すると植物の生育に大きな影響が出てきてしまいます。

じゃあどうすれば良いのかというと、

  1. リン酸が多めの肥料を与える:マグァンプKやリン酸多めの液肥(ハイポネックスやマイガーデンなど)を使う
  2. 腐葉土などの堆肥を混ぜる:匂いや虫が気になるので室内管理の場合はあまりおすすめしません。
  3. 珪酸塩白土を混ぜる:リン酸成分を吸収し効きやすくする

珪酸塩白土(けいさんえんはくど)については詳しくはご説明しませんが、混ぜることでリン酸成分を吸収し、通常では根が分解・吸収できずに流失してしまうリン酸をとても効きやすくする効果があります。

また与えすぎると徒長などの原因に繋がるチッソの効き過ぎを防ぐ効果も期待できるなど肥料効率を非常にアップしてくれるのでおすすめです。

その他にもいろいろな効果を期待でき、

  • 根腐れ防止
  • 水の活性化
  • 古い土の再生
  • ミネラルの補給
  • 光合成の促進
  • 薬害の軽減
  • 連作障害解消
  • 冷・早害防止

などの効果も期待できます。

※使い方にもよります。

当店では主に肥料効率のアップを期待してミリオンAという珪酸塩白土を用土に少量混ぜるようにしています。

まとめ

今回はアガベの肥料の与え方について当店でのやり方を解説させていただきました。

最後に今回の内容をまとめると…

  • 基本的には元肥オンリーでOK(植え替え必須)
  • 必要に応じて追肥を施す
  • 肥料はリン酸多めのものを選ぶ
  • 赤玉土をベースにしている場合はリン酸が効きやすくするように工夫が必要

になります。

人それぞれやり方はあると思いますが、当店ではこのやり方で特に問題なく管理できているのでひとつの参考にはなると思います。