園芸店などでよく見かけるサンセベリアは、育てやすく人気の観葉植物です。
そんなサンセベリアには多くの品種があり、見た目も雰囲気も様々です。
今回はサンセベリアの女王(Queen sansevieria)と呼ばれる希少種「サンセベリア・ピングイキュラ」の特徴や育て方をご紹介します。
サンセベリア・ピングイキュラの特徴
科名 | キジカクシ科(スズラン亜科) |
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属名 | サンセベリア属 |
原産地 | アフリカ(ケニア) |
栽培難易度 | 容易 |
生長速度 | 遅い |
ケニア原産の植物で、ケニア東部のタナ川流域の2か所でしか生育していないと言われる希少種です。
乾燥した地域に自生し、葉は肉厚で鋭く、大きくなるとロゼッタ状に伸びていきます。
芽の下から根を伸ばすので、株が少し浮いていることから「ウォーキング・サンセベリア」と呼ばれています。
また、サンセベリアの女王として、「クイーン・サンセベリア」とも呼ばれ、その独特で美しいシルエットが人気です。
生長は非常に遅いですが、ランナーを出すので増やすことも可能です。
サンセベリア・ピングイキュラの育て方
アフリカ東部の中でも特に乾燥した地域に自生していると言われています。
そのため、過湿状態が苦手です。
また、その他のサンセベリアと同様に寒さに非常に弱いです。
過湿と気温にさえ気をつければ、その他は特に手間もかからず育てやすく植物です。
サンセベリアの詳しい育て方は別の記事にまとめています。
置き場所
基本的には風通し良く、日当たりの良い屋外を好みます。
ただ真夏の陽射しは葉焼けを起こす場合があるので、半日陰に移すか遮光します。
室内では陽が当たる窓辺がおすすめです。
その場合、蒸れを嫌うのでサーキュレーターなどで風を循環させてあげましょう。
寒さには非常に弱いので、気温が15度を下回るようになってきたら暖かい場所で管理します。
陽当たりを好むものの、耐陰性もあるので室内でも管理しやすい植物です。
水やり
乾燥に強く、ジメジメとした環境を嫌います。
生長期の春から秋は用土が乾いてからたっぷりと与えます。
少し水やりをサボっても簡単に枯れることはないほど丈夫な植物です。
冬は水を吸い上げることもないので、基本的に水やりは必要ありません。
ただし冬場でも15℃以上の気温が保てる環境で管理する場合は、生育期より回数を少なめに水を与えます。
肥料
春に緩効性肥料を与えるか、10日〜20日に一度薄めた液体肥料を与えると成長が早くなります。
植え替えの際に元肥を入れてあげると元気に育ちます。
冬越し
寒さには極端に弱いので、15度以下になったら暖かい室内で管理します。
窓付近だと冷気に当たり弱ることがあるので、少し離して置きましょう。
まとめ
あまり見かけない種ではありますが、専門店やネットで探すと見つかりますので、気になる方はぜひチェックして見てください。
- 「クイーン・サンセベリア」と呼ばれている
- 少し浮いていることから「ウォーキング・サンセベリア」とも呼ばれている
- ケニア東部タナ川流域の2箇所のみに自生する希少種
- 乾燥に強く過湿状態を嫌う
- 日光を好むが直射日光は避ける
- 寒さには弱いので10度以上はキープする
- ランナーを切り取り増やすことができる