多肉植物

パキポディウム・ホロンベンセ(Pachypodium horombense)の特徴・育て方

パキポディウム・ホロンベンセはグラキリスやデンシフローラムと同様にパキポディウムを代表する定番種です。

今回はそんなパキポディウム・ホロンベンセの特徴や育て方をご紹介します。

パキポディウム・ホロンベンセの特徴

 

科名キョウチクトウ科
属名パキポディウム属
原産地マダガスカル南部(ホロンベ高原周辺)
栽培難易度普通
生育タイプ夏型

ホロンベンセはマダガスカル南東部のフィアナランツァ州にあるホロンべ高原周辺が原産地です。

ホロンベ高原は標高500-1,000mの範囲に広がる250平方キロメートルにも及ぶマダガスカル最大の大平原で、その中でホロンベンセは乾燥した平原の花崗岩でできた丘陵などに自生しています。

種小名の「horombense」は、このホロンベ高原に由来します。

生長すると基部が肥大化し、春になると釣り鐘のような形の、鮮やかな黄色の花を咲かせます。

自生地では直径が50〜60cm程度に、高さは1m程度にまで生長する中型種です。

とても人気のある品種ですが、現地球は希少となっており、現在は手に入りづらくなっているようです。

実生であれば多く見つかるので、パキポディウムの中でも人気の高いホロンベンセを育ててみたい方はぜひ探してみてください。

パキポディウム・ホロンベンセの育て方

他のパキポディウムと比べると根が細く少し神経質な種です。

そのため水やりには少し注意が必要です。

置き場所

他のパキポディウムと同様に明るい場所を好みます。

そのため基本的には屋外での管理がおすすめです。

一年を通して良く陽の当たる風通しの良い環境で管理することで健康で美しい株に生長します。

寒さには弱いので、気温が10度を下回るようになってきたら室内の陽が入る場所へ移します。

この時に、暖房の風が当たるような場所だと乾燥でやられてしまうので気をつけるようにしましょう。

水やり

生育期の4月から10月頃は用土が完全に乾いてからたっぷりと与えます。

冬になると落葉し生長が止まるので、そこから翌シーズンの成長期までは断水気味にします。

ただ前述したように根が細いので、水が完全に切れると枯れてしまう場合があります。

そのため、冬でも月一回程度少量の水を与えると良いと思います。

生育期に入るとまた新芽を展開しますので、そのタイミングで水やりを再開します。

ただ、急に与えると弱る場合があるので徐々に水やりの回数を増やしていき慣れさせます。

肥料

多くの肥料は必要ありません。

生長期に薄めた液肥を与えます。

また、植え替えのタイミングで元肥としてマグアンプKなど緩効性肥料を少量混ぜ込んでおくのも良いと思います。

用土

水はけの良い土を好みます。

市販の多肉植物用の土かサボテン用の土で十分です。

そこに2割程度赤玉土を加えるとさらに水はけが良くなり、また保水性をあげることができます。

冬越し温度

マダガスカル原産のパキポディウムは寒さにはとても弱いです。

8度程度の寒さにも耐えると言われていますが、10度以上は保ち、冬場は暖かい室内で管理することをおすすめします。

まとめ

今回はパキポディウムの定番種「ホロンベンセ」をご紹介しました。

お伝えしたように現地球は中々見つかりませんが、実生株は多く出回っていますので、小さい株から育て現地球に負けないような立派な株に育ててみてください。

パキポディウム・ホロンベンセまとめ
  • ホロンベ高原が原産の植物
  • 現地球は希少になっている
  • 開花期には黄色い花を咲かせる
  • 明るい日向で管理する
  • 生長期は用土が完全に乾いてから、冬場は月に一度少量の水を与える
  • 肥料は少量与える
  • 用土は水はけの良い土を使用する
  • 寒さには弱いので冬場は室内で管理する