「サボテン」と聞くと、砂漠などの乾燥した地域に自生している柱サボテンなどをイメージされると思います。
そのため、多くの方がサボテンは「鉢植え」と認識しています。
しかし、実はサボテンにもハンギングに適した葉や茎を伸ばし生長していく品種も多く存在します。
たとえば森のサボテンと呼ばれる、「リプサリス」は熱帯雨林のジャングルに自生し、樹木や岩などに着生して過ごしている森林性サボテンです。
森林性サボテンは、いわゆる柱サボテンのような形状とは異なり、細長い茎を伸ばし生長していくツル性植物です。
ツル性のサボテンはハンギングにすることで、垂れ下がる葉や茎を楽しめます。
また、他の植物とは異なり独特なシルエットをしている品種が多く、他の植物にはない魅力があります。
そこで今回は、ハンギングにおすすめのサボテンを7種ご紹介します。
- お洒落なハンギンググリーンをお探しの方
- 鑑賞価値の高い植物をお探しの方
- 育てやすい植物をお探しの方
Contents
ハンギングにおすすめのサボテン7種
今回ご紹介するサボテンは下記の7種です。
- リプサリス・カシエロ
- リプサリス・ホルビアーナ
- エピフィルム・プミラム
- ジグザクカクタス(フィッシュボーンカクタス)
- ディソカクタス・アマゾニクス
- カマエケレウス・シルべストリー
- カランコエ・フィフィ
それぞれ詳しく解説していきます。
リプサリス・カシエロ
- 科名:サボテン科
- 属名:リプサリス属
- 原産地:ブラジルを中心とした南米、アフリカ、スリランカ、マダガスカルなど
まずご紹介するのは、冒頭でお伝えしたリプサリスの「カシエロ」です。
「森林性サボテン」と呼ばれ、熱帯ジャングルで他の植物に着生し、柔らかな木漏れ日を浴びて自生しています。
線香花火のよう繊細な茎を垂れ下げる姿が魅力で、生長するにつれてより複雑な形に変化していきます。
その生長過程も楽しめるほか、開花期には可愛らしい白い小さな花を咲かせ観賞価値が非常に高い植物です。
育て方に関しては、比較的耐陰性があり、乾燥にも強いのであまり手間もかかりません。
リプサリス・ホルビアーナ
- 科名:サボテン科
- 属名:リプサリス属
- 原産地:北米南部
続いてご紹介するのは、同じくリプサリスの仲間である「ホルビアーナ」です。
先ほどご紹介したカシエロよりも茎が太く存在感のある品種です。
上向きにも伸びていくのでボリュームもあり、ひとつ置くだけでも部屋のインテリアにアクセントを加えてくれます。
育て方に関しては、カシエロと同様でそこまで手間のかかる植物ではないので、園芸ビギナーの方でも比較的簡単に育てることができます。
エピフィルム・プミラム
- 科名:サボテン科
- 属名:エピフィルム属
- 原産地:熱帯アメリカ
続いては、同じく森林性サボテンの仲間の「エピフィルム・プミラム」です。
森林性サボテンを大きく分けると、先ほどご紹介したリプサリス属のリプサリスグループとヒロケレウスグループがあります。
エピフィルムは、いわゆる「孔雀サボテン」です。
孔雀サボテンといえば、1年に1度花を咲かせることで有名な月下美人が有名です。
プミラムは別名で「姫月下美人」と呼ばれ、開花期には強い香りを伴った小さな白い花を多く咲かせます。
月下美人とは異なり、一度咲くと数日間咲き続けるので花を鑑賞する楽しみもあります。
垂れ下がる葉や茎を楽しむことができるのでハンギンググリーンとしてもおすすめです。
ジグザクカクタス(フィッシュボーンカクタス)
- 科名:サボテン科
- 属名:エピフィルム属
- 原産地:メキシコ南部
続いてご紹介するのもエピフィルムの仲間の「ジグザクカクタス」です。
魚の骨のような独特なシルエットをしていることから、別名では「フィッシュボーンカクタス」とも呼ばれています。
ジグザグの葉が節を作りながら長く伸びていくシルエットが面白く、ハンギングするとより魅力が引き立ちます。
ジグザクカクタスは、メキシコの熱帯雨林に自生する森林サボテンです。自生地では木根を出して他の木に着生し自生しており、成長期には赤い新芽をグングン伸ばします。
プミラムと同様に、初夏に月下美人に似た香りの良い美しい花を咲かせます。
ディソカクタス・アマゾニクス
- 科名:サボテン科
- 属名:ディソカクタス属
- 原産地:アマゾン
アマゾニクスの最大の魅力は、サボテンの仲間では珍しいアメジストのような美しい蕾をつけることです。
美しい蕾を付けた葉が垂れ下がる様子は、他の植物にはない魅力があります。
観賞価値のあるハンギングカクタスをお探しの方におすすめです。
カマエケレウス・シルべストリー(白檀)
科名:サボテン科
属名:カマエケレウス属
原産地:アルゼンチン
アルゼンチンを原産とするサボテンの仲間で、日本語では「白檀」の名前で親しまれています。
寒さに強く丈夫で、屋外でも冬越しができ5月ごろに赤い美しい花を咲かせます。
地面を這うように、にょきにょきと伸びるのでハンギングプランツとしてもおすすめです。
カランコエ・フィフィ
- 科名:ベンケイソウ科
- 属名:カランコエ属
- 原産地:南アフリカ、マダガスカル、東南アジア、中国など
カランコエは厳密に言えば、サボテンではなく「多肉植物」の仲間です。
カランコエは、南アフリカからマダガスカルを中心に分布し、世界で100種ほど生育しています。
多肉植物の定番であるエケベリアやセダムなどのベンケイソウ科の仲間で、バラエティーに富んだ種類が人気です。
その中でもカランコエ・フィフィは、特に珍しい枝分かれタイプで、多肉質な小さな葉を垂れ下げて生長するのが特徴です。
開花期の11月〜4月には、ベル咲のサーモンピンクの可愛らしい花を楽しめます。
鑑賞価値が高く、おすすめの品種です。
まとめ|ハンギングカクタスをインテリアアイテムに取り入れよう
今回は、ハンギングにおすすめのサボテンを7種ご紹介しました。
一口にサボテンと言っても、様々なシルエットや特徴を持つ品種が多く、ハンギングに適したサボテンも数多くあります。
サボテンには通常の観葉植物とはまた違う魅力がありますので、ぜひお部屋のインテリアに取り入れてみてください。