植物育成LEDライト

【格安植物育成Lライト】BRIM SOL24W購入レビュー【他のライトと数値比較あり】

本記事は最近話題の【SOL 24W】がどんなライトなのかみていきます。

個人的にもAmazonで販売されているのをみて、リーズナブルな割に高性能なこのライトが気になっていました。

ただレビューを見てみると品質が悪い…耐久性がないなど批判的なコメントも散見されましたので実際どうなのかも気になります。

ただ今回は購入してから数日しか経っていませんので、品質や耐久性まではまだ分かりません。

そのため今回は軽く使ってみた感じと基本的に公表されている数値を基にSOL24Wがどんなライトなのか見ていきます。

そして他の人気ライトのヘリオス、アマテラス、ツクヨミ、ハスと比較しながらそのスペックをみていきたいと思います。

この記事の内容は動画でもご紹介しています。

植物育成ライト【BRIM SOL24W】とは

仕様

  • ブランド   BRIM
  • 消費電力   24W
  • 定格寿命   30000h
  • 寸法     ‎9.4 x 9.4 x 12.5 cm
  • 重量     420g
  • 口金タイプ  E26

SOL24WはBRIMさんが販売している植物育成ライトになります。

外観は今人気のヘリオスと同じです。

ただ重さは実際に計ってみるとソルが294gで、ヘリオスが391gとなっており、中の仕様が異なる事が分かります。

SOL
Herios

重いヘリオスよりはスタンド選びに困らなそうです。

価格

続いてこのライトの1番の魅力である価格をみていきたいと思います。

価格は4,580円ですが現在値引きされていて3,980円で購入出来ました。

価格の比較はまた後で行いますが、この価格はは今人気の他のLEDと比べるとかなり安いと思います。

価格帯で見れば、同じくリーズナブルでありながら使い勝手の良いMOSENさんの植物育成LEDライトと同じ程度です。

左がMORSEN植物育成ライト

ただ公表されているスペック的にはSOL24Wの方が高性能です。

もちろん消費電力に違いはありますが、単純に数値だけを見ればこの価格でこのスペックは中々だと思います。

使い分けだと思いますが多肉植物など強い光を好む植物に使うにはSOL24Wの方が良さそうです。

実際Amazonのレビューを見ると価格の割にスペックが優れているというコメントが多くありました。

ただ一方、先ほどもお伝えしたように品質、耐久性に問題があるというコメントも散見されました。

その中で気になったのが…

  • 1ヶ月以内で使用できなくなった
  • 熱すぎる
  • 煙が出た
  • 演色性が公表値より低い

などです。

照度になりますが、明るさはこの後測ってみようと思いますが煙が出たというのが本当であればちょっと怖いですね。

耐久性については実際に使ってみてこれから試してみようと思いますが、熱いと言うの確かで触れないレベルでした。

照度を測ってみる

ぼくは照度計しか持っていないので、照度でしか公表値と比較できませんが、実際公表値が出るのか試してみました。

公表値39,600lx ※簡易的なものなので多少のずれはあります。

 

公表値が39,600lxですので、そこまで差は無さそうです。

ちなみに公表されている照射範囲は照射範囲40度~60度とのことです。

他のライトとの比較

では続いて他のライトとスペックなどを比較していきたいと思います。

先ほどもお伝えしましたが、今回Helios Green LED HG24と比較するライトは

  • Helios Green LED HG24
  • HASU 38 spec 9
  • AMATERAS20W
  • TSUKUYOMI20W

になります。

また今回比較する内容としては、

  • 色温度
  • PPFDと波長
  • 定格寿命
  • 価格&電気代

の4項目になります。

色温度

ではまず植物がどのように見えるのかを色温度を使って比べてみたいと思います。

各ライトの色温度はこのようになっています。

  • SOL 24W:約5,800K
  • Helios Green LED HG24:約5,800K
  • HASU 38 spec 9:約6,100K
  • AMATERAS20W:約5,900K
  • TSUKUYOMI20W:約4,000〜5,000K

数値を見ればどれも変わりはなさそうです。

一般的に数値が低いほど暖色系の色になり、高くなると白っぽい色になりますのでSOL、ハス、アマテラスが昼光色のような色になります。

唯一TSUKUYOMIの色温度は低く、実際にも暖色系の柔らかい色合いをしていますので、そういった色合いが好み…という方はTSUKUYOMIを選ぶことをおすすめします。

SOL24W
HERIOS
HASU
AMATERAS
TSUKUYOMI

本来の自然の色をどれだけ再現しているかの一つの指標となる演色性は、

  • SOL 24W 96~98.5
  • Helios Green LED HG24 Ra 98.5
  • HASU 38 spec 9  Ra98.2
  • AMATERAS20W Ra97
  • TSUKUYOMI20W Ra97

となっています。

ソルは個体差があるため幅があると説明書に書かれていました。

またレビューでは公表値に届かないようなことも書かれていましたが、実際に目で見る分には特に気になりません。

PPFD

では続いて植物の生長に重要なPPFD(と波長)を見ていきたいと思います。

こと光合成を考えた場合に必要な明るさの単位として用いるのが、

光合成光量子束密度 (Photosynthetic Photon Flex Density : PPFD)です。

これの頭文字を取ったものがPPFDになります。

PPFDは、植物が光合成に利用する波長の光を、一定時間内、一定面積内に受ける光の粒(光子)の量として表した単位になります。

簡単に言えば植物が感じる明るさの単位になります。

どのライトが自分に適しているかわからない時は、育てようと思っている植物が必要とするPPFDを調べ、それにあったPPFD値のライトを選ぶと良いかと思います。

またそれぞれの値がわかれば大体どのくらいの距離から当てれば良いのかの目安にもなります。

そのため単に数値が高いから良いというわけではなくて、植物ごとに適したライトは違うのかなと思います。

例えば、屋外の快晴時のPPFDはおよそ2,000 μmol/m2・sと言われています。

植物ごとに最適なPPFDは異なりますが、一般的に多肉植物で500以上は必要と言われ、観葉植物で10以上500程度と言われています。

※あくまでざっくり計算です

それを踏まえた上でそれぞれの数値をみてみましょう。

  • SOL 24W 656μmol/m2・s
  • Helios Green LED HG24:1059.4μmol/m2・s
  • HASU 38 spec 9 :1,224μmol/m2・s
  • AMATERAS20W:406μmol/m2・s
  • TSUKUYOMI20W:507μmol/m2・s

となっています。

Helios Green LED HG24とHASU 38 spec 9が特に高く、AMATERASとTSUKUYOMIは半分程度になっています。  

ちなみにHelios Green LED HG24以外は40cmの距離から照射した場合の数値になっており、Helios Green LED HG24は30cm距離から照射した場合です。

公表値を見ればSOL24Wはヘリオスやハスなど明るさに特化したライトに比べれば低い数値ですが、十分な明るさだと思います。

ぼくはアマテラスとツクヨミをメインに使用してアガベを管理していますが、それでも問題なく育てられているのでSOL24Wでも多肉植物の育成は可能かと思います。

波長

続いて波長に関してです。

植物は、葉緑素という要素を使って太陽光を吸収し、水と空気中の二酸化炭素から糖などの有機物を合成する光合成を行っています。

その葉緑素の吸収波長域は400~700nmです。

その中でも第一に赤色(640~690nm)と第二に青色(420nm~470nm)が特に大事と言われています。

赤色の光は植物の伸長に必要な光で、茎を伸ばしたり面積を広げるなどの効果があります。

青色の光は植物の形態形成(葉を厚くする、幹を太くするなど)に有効な光です。

SOLは自然光である太陽光に含まれる7色の可視光を連続的にバランスよく発光させていると謳っており、公表されているグラフをみると青色が強く出ているようです。

ただこればかりは実際に育ててみて植物がどのように育っていくのかを観察しないとわからないので、これからこのライトを使ってアガベを育ててみたいと思います。

定格寿命

続いて気になる寿命です。

  • SOL24W:30,000h
  • Helios Green LED HG24:30,000h
  • HASU 38 spec 9 :30,000h
  • AMATERAS20W:30,000h
  • TSUKUYOMI20W:20,000h

使い方によっても寿命は変わってきますが、どれも差はないので寿命で比較する場合は気にする必要はないと思います。

価格&電気代

続いて価格と電気代をみていきたいと思います。

  • SOL24W:4,590円(現在3,980円)
  • Helios Green LED HG24:7,480円
  • HASU 38 spec 9 :7,600円
  • AMATERAS20W:13,600円
  • TSUKUYOMI20W:13,600円

※2022年11月現在の価格

価格は今人気のライトと比べるとかなり安いです。

メーカー曰く製造工場に直接発注し販売しているので中間マージンをカットしたおかげで実現できたそうです。

実際に問題なく使用でき、植物もしっかりと育つのであれば素晴らしいライトですね。

電気代

続いて電気代も見ておきたいと思います。

電気料金は電力量を計測しキロワットアワー当たりの電気代から一ヶ月の想定電気料金を出しています。

今回はキロワットアワー当たりの電気代を27円とし、1日12時間使用したことを想定して計算しています。

※SOLの消費電力は測ってみたところ20Wでした。

※消費電力は電力量計を使用し、その数値を使っています。

詳しい計算方法などは別の記事でご紹介していますので、そちらをご覧ください。

植物育成LEDライトの電気代|人気ライトの1ヶ月の電気代を調べてみた本記事では植物育成LEDライトを導入した場合の電気代について解説します。 LEDを導入することで栽培できる植物の幅がかなり広がりま...

それをもとにそれぞれの1ヶ月の想定料金を出してみると…

  • SOL24:約200円
  • Helios Green LED HG24:約230円
  • HASU 38 spec 9 :約200円
  • AMATERAS20W:約180円
  • TSUKUYOMI20W:180円

電気代はどれも大して変わりはありませんでした。

総評

数値を見る限り価格的に素晴らしいライトだと思います。

ただやはり、実際に使用された方のレビューを見ると品質や耐久性に問題があるということなのでその点がとても気になります。

これはぼく自身も実際に試してみて、本当におすすめできるライトなのかどうなのか調べてみたいと思います。

その様子はまた別の記事でご紹介いたします。