植物育成LEDライト

植物育成LEDライト【Helios Green LED HG24(ヘリオスグリーンLED】レビュー|AMATERAS・TSUKUYOMI・HASU 38 spec9との比較あり

今回は以前よりレビュー依頼を多くいただいておりました、Helios Green LED HG24(ヘリオスグリーンLED)を見ていきたいと思います。

※今回ご紹介するモデルはマイナーチェンジ後のモデルになります。(マイナーチェンジの内容については後ほどご説明します)

今回の内容としては、まずHelios Green LED HG24がどんなライトなのかご説明した後で、他のライトと比較しながら植物の見え方(色温度)、PPFD&波長、定格寿命、価格&電気代を見ていきたいと思います。

そして最後に総評を行います。

尚今回は、Helios Green LED HG24がとてもハイスペックなライトなので、比較するライトもハイスペックのもののみにしました。

比較ライトとして選んだのは同じ電球型の…

  • AMATERAS20W
  • TSUKUYOMI20W
  • HASU 38 spec9

になります。

結論から言うと、現在のELBAZ FARMでの栽培環境下においては少々オーバースペックだったので、ちょっと扱い辛い…というのが今回このライトを調べてみて思ったことです。

もちろんHelios Green LED HG24が良くないライト…とは全く思っていません。
ただ、光がかなり強いのできちんとその性能を理解して使用する必要があるなと感じました。

その理由も合わせて解説していきます。

この記事の内容は動画でも解説しています。

Helios Green LED HG24とは

【仕様】

  • 消費電力:24W
  • 定格寿命:30000h
  • 定格電圧:100VAC
  • 推奨照射距離:50~70cm
  • 寸法:125*94mm
  • 重量:390g
  • 口金タイプ:E26/27

ではまずはHelios Green LED HG24がどんなライトなのか簡単にご説明します。

「 Helios Green LED HG24」は、株式会社JPP(Japan Power Plant)が農業用照明専門メーカーの技術で開発した植物育成LEDライトです。

農作物の育成や観葉植物の育成、アクアリウム等に最適なLED照明です。

謳い文句としては、これまでのLED照明が「波長と明るさ」を重視していたのに対し、植物にとって最も大切な「光合成」の促進に主眼を置き開発されていることです。

確かにPPFDや波長を見る限り植物の生長をちゃんと考えられた植物育成LEDライトだと思います。

他のライトのように一般流通しておらず、代理店を通しての販売が中心になっており、その人気も相まって現在かなり品薄な状態が続いています。

店頭に置いているのはあまり見たことがないので、今のところネットで購入するのが1番良い方法かなと思います。

※2022年6月時点

外観

続いて外観です。

最近AMATERASLEDを模倣したデザインが多い中、このHelios Green LED HG24は独自のデザイン性を貫いています。

ルックスも良く、スタイリッシュなデザインですので人気があるのが頷けます。

ただ使ってみた感じ、アマテラスやツクヨミと比べるとこのデザインは放熱性が弱いのか結構熱くなっていました。

放熱性がちょっと弱い気がする…

説明書にも書いてありますが、シェードなどが付いているライトスタンド(又はソケット)を使うとかなり熱がこもってしまいます。

そういった使い方をしている方はライトの寿命を縮めることになるのでおすすめしません。

LEDは他のハイスペックLEDと同様の高輝度でありつつ放熱性能にも優れているCOBチップが搭載されています。

そしてその周りを反射板が囲っているという作りです。

他のLEDとの大きな違いはレンズが付いている点です。

これが付いていることでより強力な光を照射出来るのかもしれませんが、外せないので他のライトのように反射板を取って照射角を広げるということはできないようです。

サイズ&重量

サイズに関しては他のライトとそう違いはないのですが、少し気になったのは重量です。

AMATERAS・TSUKUYOMIが350g、HASU 38 spec 9が289gなのに対して、Helios Green LED HG24は390gになります。

※マイナーチェンジ後100g 程度重くなったそうです。

そのため、取り付けるスタンドの耐荷重は確認しておいた方が良いと思います。

吊り下げならば問題ありませんが、アームスタンドやクリップスタンドをお使いの場合重みで頭が下がってしまうかもしれません。

マイナーチェンジで何が変わった?

冒頭でもお伝えしましたが、Helios Green LED HG24はマイナーチェンジを行い以下の点が改良されています。

  1. 放熱効果の向上(長寿命化):アルミ製ヒートシンクを新設計し質量を増加させることで長寿命化に成功
  2. 電源ドライバー設計変更(安定性向上):内部電源ドライバーの部品性能を高めることで安定化に成功
  3. 塗装品質の向上(ブラックは結晶塗装):従来品と比較して圧倒的なクオリティーを実現
  4. 製造ロット管理の開始:品質を保つために各製品に製造ロットを表記
  5. 照射レンズの改良:レンズも新設計とし、配光を緻密にコントロール

他のライトとの比較

左から、HASU→Helios→TSUKUYOMI→AMATERAS

では続いて他のライトとスペックなどを比較していきたいと思います。

先ほどもお伝えしましたが、今回Helios Green LED HG24と比較するライトは以下の人気3機種になります。

  • HASU 38 spec 9
  • AMATERAS20W
  • TSUKUYOMI20W

になります。

また今回比較する内容としては、

  • 植物の見え方(色温度)
  • PPFDと波長
  • 定格寿命
  • 価格&電気代

の4項目になります。

ぼくはHelios Green LED HG24使い始めて間もないので、あくまでそれぞれ公式発表されている数値を元にした比較であることをご了承ください。

それではそれぞれみていきましょう。

植物の見え方(色温度)

ではまず植物がどのように見えるのかを色温度を使って比べてみたいと思います。

各ライトの色温度はこのようになっています。

Helios Green LED HG24:約5,800K
HASU 38 spec 9:約6,100K
AMATERAS20W:約5,900K
TSUKUYOMI20W:4,000〜5,000K

一般的に色温度が高くなるにつれて暖色系の色からと白っぽい色になります。

正直TSUKUYOMI以外はどれも差がないのであまり変わりはないと思いますが、念の為写真で比べてみましょう。

Helios Green LED HG24
HASU 38 spec 9

 

AMATERAS

 

TSUKUYOMI

やはり写真で見ても、また実際に目視しても大して色味に変化はありません。

唯一TSUKUYOMIの色温度は低く、実際にも暖色系の柔らかい色合いをしていますので、そういった色合いが好み…という方はTSUKUYOMIを選ぶことをおすすめします。

演色性

本来の自然の色をどれだけ再現しているかの一つの指標となる演色性は以下の通りです。

※演色性:この値が100に近いほど、本来の自然の色を再現できる性質が高いと言われています。

  • Helios Green LED HG24:Ra 98.5
  • HASU 38 spec 9:Ra98.2
  • AMATERAS20W:Ra97
  • TSUKUYOMI20W:Ra97

となっています。

これもどれも高い数値なので比較するほどではなくどれも綺麗な色をしています。

ただあくまで個人的感覚になりますが、InstagramやYouTubeなどで普段から植物を撮っているぼくからすると写真や動画を撮る際に光のチラつきがなく綺麗に写せるのは、AMATERASとTSUKUYOMIが1番だと思います。

※シャッタースピードなどカメラ側の設定を調整すれば解決するかもしれません。

そんなことは気にしない…目に映る綺麗さだけで十分という方はどれを選んでも問題ないと思います。

PPFDと波長

では続いて植物の生長に重要なPPFDと波長を見ていきたいと思います。

こと光合成を考えた場合に必要な明るさの単位として用いるのが、
光合成光量子束密度 (Photosynthetic Photon Flex Density : PPFD)です。
これの頭文字を取ったものがPPFDになります。

PPFDは、植物が光合成に利用する波長の光を、一定時間内、一定面積内に受ける光の粒(光子)の量として表した単位になります。

簡単に言えば植物が感じる明るさの単位になります。

植物育成LEDライトと謳っているライトであれば必ずPPFD値が記載されているはずです。

あくまで一般的に言われている事になりますが、太陽の直射日光のPPFDは約 2000 μmol/m2・sと言われ、曇りの日のPPFDは約 50 〜 100 μmol/m2・s程度となっています。

これをもとにすると半日陰は一般的に直射日光の遮光率1/3〜1/2程度と言われているので、
300 μmol/m2・s〜1000 μmol/m2・s程度、日陰は曇りの日と同程度と考えと50μmol/m2・s〜100 μmol/m2・s程度になるのかなと思います。

※あくまでざっくり計算です

これをもとにすればご自身がLEDライトで育てたいと思いっている植物がどんな場所で自生している植物なのかを知れば必要な明るさが分かるはずです。

たとえば、遮るものがなにもない場所で自生している多肉植物などは一般的に500以上は必要と言われ、観葉植物などジャングルの中で大木の木漏れ日を浴びているようば観葉植物は10以上500程度と言われています。

それを踏まえた上でそれぞれの数値をみてみましょう。

  • Helios Green LED HG24:1059.4μmol/m2・s
  • HASU 38 spec 9:1,224μmol/m2・s
  • AMATERAS20W:406μmol/m2・s
  • TSUKUYOMI20W:507μmol/m2・s

となっています。

Helios Green LED HG24とHASU 38 spec 9が非常に高く、AMATERASとTSUKUYOMIはその半分程度になっています。

ちなみにHelios Green LED HG24以外は40cmの距離から照射した場合の数値になっており、Helios Green LED HG24は30cm距離から照射した場合です。

※Helios Green LED HG24は何cmの距離からなのか記載がなかったので問い合わせてみました。

これを40cmにした場合、大体900程度になる計算でした。

※40cmの距離からのルクスを計測し、そこから大体のPPFDを割り出しました。

それでも十分に高いので、多肉植物などガッツリ光を当てて育てたいという方、また栽培環境下の都合上照射距離が少し離れてしまう…という方はHelios Green LED HG24とHASU 38 spec 9は使い勝手が良さそうです。

一方AMATERAS20WとTSUKUYOMI20Wは多肉植物などに使う場合は数値が少し低いので照射距離を縮めて使用する必要が出てきます。

光の強さ=良いライトというわけではない

勘違いしてはいけないのは、単に光が強いから良いというわけではないことです。

大事なのはどんな植物に使うかで選ぶことだと思っています。

Helios Green LED HG24とHASU 38 spec 9は強い光を好む植物には最適ですが、先ほどもお伝えしたように木漏れ日を浴びて自生してる植物には光が強すぎます。

また多肉植物に使う場合でも(人それぞれの栽培方法に寄りますが)数値が高いものを選べば良いとは言えないと個人的には思っています。

詳しい理由については以下の記事をご覧ください。

アガベ・多肉植物への植物育成LEDライトの当て方|強光は危険かも?本記事では植物育成LEDライトの当て方についてELBAZ FARMなりの考え方や管理方法をご紹介いたします。...

個人的には室内栽培において光だけが強いというのは、葉焼けや徒長など何かしらの弊害が出てくる可能性を高めるのであえて光を弱くして使用しています。

これが冒頭でお伝えしたHelios Green LED HG24は光が強すぎる…という理由です。

そのため個人的にはAMATERASやTSUKUYOMI程度の方が使い勝手が良いです。

数値だけで判断するのではなく、どんな植物に使うのか、またご自身の栽培環境によって選ぶライトは変わってきます。

それらを踏まえてライトを選ぶことをおすすめします。

波長

続いて波長に関してです。

植物は、葉緑素という要素を使って太陽光を吸収し、水と空気中の二酸化炭素から糖などの有機物を合成する光合成を行っています。

その葉緑素の吸収波長域は400~700nmです。

その中でも第一に赤色(640~690nm)と第二に青色(420nm~470nm)が特に大事と言われています。

赤色の光は植物の伸長に必要な光で、茎を伸ばしたり面積を広げるなどの効果があります。

青色の光は植物の形態形成(葉を厚くする、幹を太くするなど)に有効な光です。

この赤と青の波長がバランス良く出ているかも確認すると良いと思います。

Helios Green LED HG24の波長分布を見る限り、植物の生長に必要な赤と青の波長が出ていますのでこちらも問題ないかと思います。

ただ波長に関しては実際に使ってみてその生長の様子を見ていかないとこの波長が出ているから大丈夫!とは言えないとも思っています。

※あくまで人工的な光なので。

定格寿命

続いて気になる寿命です。

寿命はTSUKUYOMI以外はどれも30,000時間でTSUKUYOMIのみ20,000時間になっています。

使い方によっても寿命は変わってきますが、どれも差はないので寿命で比較する場合は気にする必要はないと思います。

ちなみに30,000時間のライトを1日12時間使用した場合、単純計算で6,7年は保つ計算になります。

価格&電気代

続いて価格と電気代をみていきたいと思います。

  • Helios Green LED HG24:6,280円
  • HASU 38 spec 9:7,600円
  • AMATERAS20W:13,600円
  • TSUKUYOMI20W:13,600円

これを見ればお分かりになると思いまますが、Helios Green LED HG24が人気な理由はハイスペックながらこの価格で手に入ることだと思います。

ハイスペックながらこのリーズナブルさはすごいですね。

箱をあえて簡素化してコスト削減している…というような企業努力も行っているそうです。

価格重視で選ぶのであればHelios Green LED HG24はおすすめです。

電気代

続いて電気代も見ておきたいと思います。

電気料金は電力量を計測しキロワットアワー当たりの電気代から一ヶ月の想定電気料金を出しています。

詳しい計算方法などは別の記事でご紹介していますので、そちらをご覧ください。

植物育成LEDライトの電気代|人気ライトの1ヶ月の電気代を調べてみた本記事では植物育成LEDライトを導入した場合の電気代について解説します。 LEDを導入することで栽培できる植物の幅がかなり広がりま...

実際に計測し、計算してみたところこのようになりました。

  • Helios Green LED HG24:約230円
  • HASU 38 spec 9:約200円
  • AMATERAS20W:約180円
  • TSUKUYOMI20W:180円

※1ヶ月の想定料金

ちなみにHelios Green LED HG24は公式サイトを見ると消費電力24Wとなっていましたが、実際に計測したところ23Wとなりました。

下段は前のライトを使用していた時の数値なので気にしないでください

それをもとに計算すると…

23W x 12h x 31day = 8,556Wh

1ヶ月の消費電力→約8.6kWh

8.6kWh x 27円/1kWh = 232.2円

という結果でした。

消費電力が高いので少し高くなるのは当然なので仕方ないですね。

とはいえそれでも200円程度なのでそこまで電気代を気にする必要はないかなと思います。

総評

今回はHelios Green LED HG24のレビューを行いました。

前から存在は知っていましたが、やはりこの性能でこの価格は素晴らしいと思いました!

人気な理由も頷けます。

ただ先ほどもお伝えしたように育てる植物、育て方によって選ぶべきライトは変わってきますので、単純に価格と光の強さだけで選ぶのはちょっと違うかなとも思います。

ぼくもこれからこのライトを使ってアガベなどを育ててみて、実際にどのように生長していくのかを調べ、その様子をまた別の記事や動画でご紹介できればと思います。

では今回は以上になります。