フィカス・ウンベラータは、ゴムの木の仲間で、今とても人気の観葉植物です。
お洒落なカフェやショップなどには決まって置いてあります。
花言葉は、“すこやか”・“夫婦愛”・“永久の幸せ”。
贈り物にもぴったりの植物です。
栽培もとても簡単で、“日の当たる場所”と“水やり”だけ気をつければ生育旺盛にどんどん成長します。
観葉植物ビギナーにもお勧め出来る植物です。
そんなフィカス・ウンベラータは増やす事も、シンボルツリーとして自由自在に形を変えることも容易に出来てしまいます。
Contents
フィカス・ウンベラータの仕立て直し
フィカス・ウンベラータは基本的に何もしなければ、上に上にと真っ直ぐ成長していきます。
このままでは、写真のように上に葉が生い茂りますがあまり面白い形とは言えません。
お店で売られているような、Yの字の形や、幹の下からも葉を出しているような形にしたいのであれば、思い切って一度、”仕立て直し(剪定)”をする必要があります。
仕立て直しの手順
上の写真で親指の下にあるポチッとした箇所(元葉が生えていた箇所)が見えると思います。
その真上で切ることで、そこから新しい芽が生えてくるようになります。
そしてその芽の場所を日が当たる方向に向けて育てることで横に新芽が伸びて行きます。
イメージ的にはこのような感じで生えてきます。
Y字の動きのある形にする為に、思い切ってバチっと切ってしまいましょう。
少し惨めな姿になってしまいましたが、2〜3週間もすれば指で指している箇所から新しい芽が出てきます。
芽が出てくるまでは、明るい日陰で管理しましょう。
この後の成長の様子は随時更新してご紹介していきます。
仕立て直しはこれで完了です。
フィカス・ウンベラータの挿し木の方法
・ウンベラータの若い苗
・鉢
・鉢底石
・赤玉土
・発根促進剤(メネデール)
・剪定バサミ
挿し木の手順
水はけを良くする為に、鉢底石を底に敷きます。
苗床には赤玉土、もしくは水ゴケが適しています。
いずれも無菌で無肥料のもので、挿し木用土としてとても優れています。
切る場所は、仕立て直しも兼ねているので、先ほどと同様に、元葉が生えていた箇所の上を切りましょう。
仕立て直しが必要ない場合は、上から10〜15センチ程残して切ってしまってください。
切ったら、挿し木用の長さに切り直します。
切り口は斜めにカットした方が面積が大きくなり発根の成功率が高まります。
葉は一枚残してその他の葉は発根の妨げとなるので、全て切り落とします。
一枚残した葉も大きすぎる場合は、半分に切ってしまいます。
ゴムの木の仲間は、切った箇所から白い樹液が出てくるので、水で洗い流します。
発根促進剤を切り口につけます。
先ほど作っておいた赤玉土の鉢に水を流し込みます。
そのまま挿すと切り口が傷んでしまうので、割り箸など何か棒を使って穴を開けておきます。
穴に挿し木を挿したら、周りを軽く押し、挿し木がグラつかないようにしっかりと土を固めます。
これで挿し木は完成です。
その後の管理は、直射日光が当たらない明るい日陰に置き、乾燥しないように小まめに水を与えてください。
うまくいけば、2〜3週間ほどで発根します。
発根したら、好みの鉢に定植してください。
フィカス・ウンベラータの曲げ木
・若いウンベラータ
・支柱×2
・ソフトワイヤー
フィカス・ウンベラータの曲げ木の方法は、硬い針金を幹に巻きつけ曲げていくという方法もありますが、個人的には植物を傷つける事になるのであまりお勧めしません。
その為今回は、2本の支柱を立て、編むように巻きつける簡単な曲げ木の方法をご紹介します。
曲げ木の手順
硬質化したウンベラータだと折れてしまうので、軽く押してもグニャッと曲がるウンベラータを用意します。
支柱を鉢の対角線上に深く刺します。
支柱の間を編み込むように通して行きます。
一度に一気に曲げようとすると折れてしまうので、ゆっくりと時間をかけてやるのが大事です。
ある程度巻いたら、上部で支柱をクロスさせ、ソフトワイヤーなどで固定します。
また、支柱とウンベラータとの接点も同じく留めて形を整えていきます。
この状態で、1年ほど固定します。
一年待つと、成長中だった幹が硬質化し、曲げた形に固定します。
まとめ
フィカス・ウンベラータは成長も早く、楽しみ方も多いとても魅力溢れる植物です。
育てるのもとても簡単なので、観葉植物ビギナーの方にもお勧めの観葉植物です。
仕立て直しや曲げ木を行い、オリジナルの形を作れば、シンボルツリーとしてインテリアをより一層素敵にしてくれますよ!
育て方に関しては、同じゴムの木の仲間であるフィカス・アルテシマの記事に詳しくまとめてありますので、あわせてご覧ください!